回帰分析

方法

[エクセル統計][多変量解析]⇒重回帰分析を選択し、以下のダイアログボックスを出力させる。


出力結果のまとめ方と作成する表

1.重回帰式の結果を整理する

重回帰式で必要なのは偏回帰係数、標準偏回帰係数、T値、P値、判定、単相関である。それ以外の項目削除し、タスクバーにある桁数をで小数点下三ケタまで表示させるように調整する


定数項の下に精度の決定係数をコピー・ペーストする

2.散布図を作成する

横軸には説明変数、縦軸には目的変数を指定すること。また確認すること

プロットエリアの書式を変更すること(ゼミ論集作成要領を参照)

軸を調整すること

グラフオプションのタイトルとラベルでX数値軸には説明変数名をY数値軸には目的変数名を入力する


出力結果の見方




 偏回帰係数の値から回帰式

が書けます。上の例でいくと説明変数である実収入の行の値がβ,定数項の値がαになります。つまり

参考

決定係数の値

判断

0.9以上

非常に当てはまりがよい

0.7以上0.9未満

当てはまりがよい

0.5以上0.7未満

あまり当てはまりはよくない

0.5未満

当てはまりは悪い

と書けます。


決定係数から当てはまりのよさがわかります。右の表はあくまでも目安ですが決定係数の値からこれらの結論を書けばよいでしょう。


T値、P値、判定からは説明力があるかがわかります。ここでは仮説検定として

を行っています.帰無仮説が正しいとすれば説明変数の係数は0なので説明変数が変動しても目的変数は変動しないので説明していないということになります。よって「説明力がない」と判断されることになります.一般にこの検定ではt検定を行っているのでT値を出力させています。またT値の値が得られる確率がP値で出力されます.

見方は*がついていれば説明力があるということです。**となっていればさらによいということです。

参考

P

判定

意味

記述

0.01未満

**

1%有意

1%有意で説明力がある

0.01以上0.05未満

5%有意

5%有意で説明力がある

0.05以上

なし

棄却されない

説明力があるとはいえない




記述

論文に回帰分析の結果を記述する際には最低、以下のような内容を盛り込むこと

1.目的変数と説明変数

2.回帰式

3.決定係数とその吟味

4.P値と説明力の有無

5.散布図、残差グラフからデータの特徴

記述例