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  3. 2011年11月30日号(第7号)英語英米文学科准教授 山添秀剛先生

メールマガジン『がくめっ!』サイドストーリー

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『がくめっ!サイドストーリー』は、メールマガジン『がくめっ!』と連動し、
教員や学生などのインタビューを写真をまじえて紹介していきます。
今号では、英語学習のヒントにもなる山添先生の『意味のネットワーク』について
お話していただきました。

英語英米文学科准教授 山添秀剛先生

山添先生の顔写真

山添秀剛先生

>先生は以前、出張講義で「文字通りでない意味の世界」という
テーマで高校生にお話をされたそうですが?

山添先生「実用的な英語には興味があるのですが、別の角度から使っている
英語に光を当ててみようという意図から始めました。
そうすると、意外なことがたくさん見えてくるんですね」

>具体的にはどんなお話だったのでしょうか?

山添「使っている言葉にたいてい複数の意味があるんですね。
大きく分けると『文字通りの意味』と『文字通りではない意味』になります。
そして、前者から後者へ意味が広がって行くんです。少し専門的に言うと、
この状態を「多義性(Polysemy)」と言うんです。
言葉…ここでは語と言いますが、語というのは『形式(綴りや発音)』と『意味』から
成り立っていて、そして、両者は必ずしも一対一の関係ではないんですよ。
つまり、『形式』に複数の『意味』があるのが普通なんですね」

>日本語でもたくさんありますよね。「はく」とか「しんせい」とか…。
でも、文字が違うので、日本語は分かりやすいですが、
英語は同じスペルで意味が違うのがあるので難しいですね。

山添「そうですね。例えば、『花』という日本語で考えてみると、
『花が咲いている』の『花』は、文字通り『茎や枝の先に開く美しい部分』という意味になります。
では、『花を植える』とか『お花見に行こう』『彼女はガクインの花だ』といった『花』はどうでしょうか?

>いわゆる、比喩、ですよね。

山添「さて、比喩だけでしょうか?まず、『花を植えた』を考えましょうか?」

>この場合は、文字通りの意味のように思えますが?

山添『考えてみてください。文字通りの意味になると花まで土に埋めてしまうことになりませんか?』

>ああ〜、そうですね。

山添「ここで言う植えるは、花の根の部分ですから、文字通りの意味ではない、
ということになります。次ぎに『花見に行こう』の花だと、
日本文化の場合『花見=花=桜』ということになり、花が桜に限定されていますよね。
最後に『彼女がガクインの花だ』の場合、もはや植物の花ではありません」

>なるほど。勝手に比喩とか言いましたが、それだけではなかったんですね。

山添「実は、この3つの文字通りではない『花』への意味の広がりは、
私たちの3つの思考パターンが関係しているんです。つまり、生活しているうちに、
一つの形式に対して、文字通りの意味から複数の意味に、
いわゆる意味のネットワークを広げています。言葉を覚えて使うときに、
むやみに頭の中に大量の言葉の意味が放り込まれているわけではなく、
あるルールに沿って整理されているんです」

>これは、英語の学習にも通じるところがありそうですね。

山添「そうですね。受験英語の場合は、ついつい、一つの単語を一つの
意味だけで憶えてしまう場合が多いんです。
でも、基本的というか中心的な意味から広がっているということを知る、
つまり、先程行った意味のネットワークをきちんと持っていれば、
意外とスッキリ理解できたりします」

>このネットワークを理解すれば、長文なども理解しやすいような気がします。

山添「そうですね。一つの単語に複数の意味があることを知れば、
自ずと英語力も広がっていくと思いますよ」
研究室での山添先生の写真

研究室にて



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