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  3. 2012年2月15日号(第11号)2 こども発達学科教授 渡邉 知樹先生

メールマガジン『がくめっ!』サイドストーリー

札幌学院大学が配信している『がくめっ!』というメールマガジンはご存知ですか?
入試情報や札幌学院大学のインフォメーション、また、キャンパスライフなどが分かる
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『がくめっ!サイドストーリー』は、メールマガジン『がくめっ!』と連動し、
教員や学生などのインタビューを写真をまじえて紹介していきます。
今回は、小学校の校長先生を経験されているという
こども発達学科の渡邉先生が登場。
現場を経験した視点からのこども教育の基本や
先生にとって大切なことをお話していただきました。

こども発達学科教授 渡邉知樹先生

渡邉先生の顔写真

渡邉先生

>資料を拝見していると、先生は小学校の校長先生を経験されたと伺っています。

渡邉「ええ。昭和49年から小学校の教員をしていまして、最終的には、校長をやらせていただきました」

>こども発達学科という視点で言えば、『現場』を経験されているわけですね。

渡邉「そういうことになりますね。基本的に『現場主義』ですね(笑)。専門分野でも、現場の視点からこどもが『分かることの仕組み』、『分かる楽しさの仕組み』を認知心理学的な理論背景を探りながら、国語科の授業を通して実践しています」

>小学校教育全般についての考察もされているのですか?

渡邉「小学校教育の現状とこれからのあり方について、教育課程や学校経営的な視点から考察もしています」

>さて、先生の研究分野ということになると、具体的にはどんなことになるのでしょうか?

渡邉「一つは、よい授業の条件を、授業中の教師と児童の発言の相互関係をコンピュータ分析を通して明らかにすることです。もう一つは、国語教材を文体論による表現分析法で教材研究し「ことばの教育」としての国語教育です」

>コンピュータを使われるんですか?

渡邉「大学の講義などでは、道具やテキストなどを使って、アナログでやりますけど(笑)、研究という部分では現代のツールを使いこなします。また、認知心理学の考え方を生かした授業の単元構成や指導過程のあり方、そして学習の到達度とその評価方法について提言するなどしています」

>さて、『分かる楽しさの仕組み』というキーワードが出てきましたが、どんなことなんでしょうか?

渡邉「現場でこどもたちと接していたとき、授業の終わりに『ああ面白かった』『また勉強教えてね』といった子どもの言葉を耳にすると、教師の幸せが全身を駆け巡ります(笑)。そこで、楽しい授業の仕組み、子どもを引きつける教師の魅力って一体何だろうか?というのをずっと考えてきました」

>授業の終わりに疲れた顔をされるよりも、充実した表情のこどもをみるとうれしいでしょうね。

渡邉「結論から、言ってしまうと、それらは、授業のテクニックよりも教師の人間的な豊かさがこどもたちに伝わって、それが楽しい授業の魅力に繋がっているんですね」

>オープンキャンパスのミニ講義などでも、そういったお話をされるんですか?

渡邉「ミニ講義では、より具体的に展開します。例えば、小学校2年生の国語の教科書の設問を考えてもらったり…」

>小学校2年生の教科書ですか(笑)

渡邉「これがですね。みんな成長して頭が硬くなっているのか(笑)、意外と正解が少ない…(笑)」

>先生が考える「小学校の先生に必要なもの」とは、なんでしょうか?

渡邉「まず、こどもに好かれたいと思ったら、教師の自分を好きになることです。教師が楽しそうでなければ、子どもは楽しさを感じません。また、頭で考えた愛情ではなく体で伝える人情が大事なので、とにかく体を使って欲しいですね」

>自分が楽しみながら、体を使って、教えるってことですね。

渡邉「また、たくさん失敗して、たくさん挑戦するのが大事です。素敵な教師とは、自分の失敗体験を通してこどもの心を理解していくものですから。あと、私は『楕円のススメ』ということをよく話します」

>楕円のススメ、ですか?

渡邉「正円は中心が一つで歪みがなく美しいです。ところが、楕円は中心が二つ。楕円を描こうとすると歪みが生じやすいんですね。それは、中心が一つでないため二つの中心からの等距離をとるのが難しいから。そして、その歪みを修正するために運動が生まれます。ということは、一つの中心を見据えながら、他の中心を意識しなければならないわけで、つまり、楕円を描こうとすることは自己中心性から抜け出し、双方の中心からお互いを見直し、より広い大きな律動の世界に身を置くことに似ています。これは、教師にとって必要なことだけではなく、人間として成長していく上でとても大切なことだと考えています」

研究室で教材作りをしている渡邉先生

研究室にて



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