臨床心理学科

Department of Clinical Psychology

【臨床心理学科】卒業生の山田怜奈さんの研究が、日本心理学会の「学術大会特別優秀発表賞」に選ばれました

2019.12.23

お知らせ

日本心理学会の「学術大会特別優秀発表賞」とは?

  日本心理学会は、1927年(昭和2年)に創立された全国規模の心理学の総合学会で、会員数は約8000人の学会です。
 その日本心理学会が、2013年度より主に若手研究者による研究発表の奨励と研究の質の向上を目的として設けたのが、「学術大会優秀発表賞」と「学術大会特別優秀発表賞」です。
 若手研究者にとっては、とても名誉な賞といえるでしょう。

山田怜奈さんの研究

山田怜奈さんは、2019年3月に臨床心理学科を卒業しました。在学中から手話を学び、学内では聴覚障がい学生支援のノートテイカーとして活躍されていました。そのスキルと経験の集大成として、手話によるインタビューを用い作成したのがこの受賞の元となる卒業論文です。卒業後は、全日本ろうあ連盟に就職して、東京で働いています。
 
山田さんは、今年9月11日から13日にかけて立命館大学茨木キャンパス(大阪)で開催された、日本心理学会第83回大会で、卒業論文の内容をまとめて発表されました。発表タイトルは「聴覚障害者の障害受容とアイデンティティに関する研究—手話によるライフストーリー・インタビューを通じて—」というものです。
 
発表のなかで山田さんは、先天性の聴覚障がい者にとって自分が他者との中で「マイノリティであるという自覚」を持つことは大きなダメージとなり得るが、同時にそのダメージを修復(克服)し、希望にむかって進むための行動を起こすきっかけになるのもまた、他者との関わりの力であると述べています。
山田さんの真摯な姿勢と、力強い信念による成果が評価されて受賞されたのだと思います。
指導教員である久蔵教員は「卒論は本当によく頑張っていました。自分の関心を一歩一歩突き詰めたい彼女の姿勢が受賞の機会を生んだのでしょう。」と、山田さんの健闘を讃えていました。
 
みなさんも、山田さんに続きましょう!

山田さんの発表内容は下記(日本心理学会:学術大会優秀発表賞)から見ることができます。

  • 発行日: 2019.12.23
  • 札幌学院大学 教育支援課(心理学部係)
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