研究活動

Research activities

文学

  • 岡崎 清
    人文学部 英語英米文学科
    英米の文学と文化、アメリカ小説、アメリカ自然主義小説の研究をしています。英語の文献や小説、内外の論文を読みながら、オリジナリティーのある研究を追究していますが、「日暮れて道遠し」です。アメリカ文化研究、アメリカ作家研究(伝記)などの翻訳も手がけています。
    研究概要
    狭い意味での専門は19世紀後半から20世紀前半にかけてのアメリカ小説を研究しています。私の小説研究は、作品の歴史的な成立過程をさぐることが中心です。おもにリアリズム文学を対象とし、フランク・ノリス、ジャック・ロンドン、セオドア・ドライサーといった小説家の作品(アメリカ自然主義小説として知られています)を彼等の伝記研究をはじめ、当時の時代の流れをつかむような研究をしています。ちなみにフランク・ボームの『オズの魔法使い』も1900年の児童小説で私の研究ともリンクしてきます。
  • 奥田 統己
    人文学部 人間科学科
    北海道の先住民族であるアイヌ民族が用いてきたアイヌ語の文法と、アイヌ語で語られる物語を主に研究しています。
    研究概要
    30年以上前から現地調査を行い、アイヌ語アイヌ文学およびアイヌ文化についての記録を作成するとともに分析を進めてきました。おもな調査地は日高地方の静内町・三石町(現新ひだか町)ですが、他にも同じく日高地方の平取町、千歳市などでも調査をおこなってきました。アイヌ語の文法や物語の分析を広く手がけてきましたが、とくに関心を持っているのは、アイヌ語の音節やアクセントと歌うときのリズムとの関係、さらに拍子を打ってリズミカルに語られる英雄叙事詩の語りかたです。
  • 中村 敦志
    人文学部 英語英米文学科
    アメリカ文学、特に2人の詩人を中心に研究しています。T.S.エリオット(1888-1965)については、代表作『荒地』を中心に、詩の中で描かれる個性について考察を行っています。もう1人はマーク・ストランド(1934-2014)。人間の不確かな存在について、いかに詩で表現しているかを研究しています。2人の共通点にも関心があります。
    研究概要
    T.S.エリオットの代表作『荒地』(1922)は、20世紀の英米詩に多大な影響を及ぼした点が文学史上は注目されています。では、詩人の私的な個性や経験が、いかにして作品化されているのでしょうか。この点について、彼の他の詩との比較も交えて考察しています。日本でもお馴染みのミュージカル『キャッツ』の原作者としての一面にも興味をもっています。一方、マーク・ストランドは、人間存在の不安や不確かさを描き続けました。そのテーマと表現方法の変化と進展について探究しています。表面的には繋がりのない詩人ですが、個人の不確かさというテーマ、その表現方法において接点が見られ、興味を持ち続けています。
  • 西 真木子
    人文学部 英語英米文学科
    イギリス文学、イギリス小説、ポストコロニアル文学