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札幌学院大学 大学院臨床心理学研究科長 井手正吾 |
臨床心理士
心に関する専門的職業人の養成
臨床心理士は、こころの専門家といわれたりするように、心の問題や病の理解と援助に専門的に関わっていきます。現代は様々なかたちの心の病を抱えた人が増えてきています。この深刻な問題に対応できる臨床心理士を養成することは重要な社会的課題といわれたりしています。
本学大学院臨床心理学研究科は、2000年4月に開設され、2001年春には財団法人日本臨床心理士資格認定協会から北海道地域で第1号の「指定制大学院第一種校」の認定を受けました。本研究科の臨床心理士養成教育システムは、2003年度の実施視察において全国的にも高い評価を受けましたが、それを継続しさらに充実させ発展させるべく努めてきております。
本学研究科が開設して10年以上の歳をかさね、2011年3月には 100名を超える修了生を地域社会に送り出しました。当研究科を修了した、修了生のほとんどが臨床心理士の資格を取得し、北海道内外の医療機関、教育機関等で臨床心理関係の職に就いて活躍しております。
本研究科の教育システムの中核となっているのは、心理臨床センターです。これは地域住民を対象にした相談機関ですが、年間延べ約500件以上の来談者があります。院生は、スタッフのスーパヴィジョンという個別指導のもと、カウンセリングやプレイセラピーといわれる専門的な心理相談にあたっています。その活動を基に毎週インテーク・カンファレンス、ケース・カンファレンスが行われます。それには本研究科にかかわる院生、教員のほとんどが参加し、討論を重ねるという実践教育を行っています。このほかに、学外のスーパーヴァイザーや修了生、他大学の院生を交えた特別事例検討会や拡大事例検討会も年数回行われています。
昨年度(2010年)までに日本臨床心理士資格認定協会が実施している臨床心理士資格審査(臨床心理士の試験)に受験資格のあった修了生は89名(※1)であったが、うち79名が合格し8割以上の合格率を保っています。また、就職先は病院やクリニック等の医療機関をはじめとして、教育、福祉、司法、行政、また産業カウンセラーや個人開業など幅広い分野にわたって、多様な活躍をして地域社会に貢献しています。
臨床心理学という学問を修め、臨床心理士という専門家になるという道のりは決して平坦ではありませんが、現在、切実に人材が求められている分野でもあります。本研究科で研鑽を積むことでその夢を実現することが可能となるでしょう。自分自身を含めた人間の心に関心をもち、旺盛な研究意欲と柔軟な心をもった学生諸君の入学を心からお待ちしております。
| 修了生の就職先(※2) | ||
|---|---|---|
| 医療(精神科病院、クリニック) | 46名 | (45.5%) |
| 教育(スクールカウンセラー、巡回相談、学生相談) | 9名 | (8.9%) |
| 福祉(児童養護施設、短期治療施設) | 9名 | (8.9%) |
| 司法・矯正(少年鑑別所、少年院、家庭裁判所) | 6名 | (5.9%) |
| 行政(児童相談所、相談支援センター) | 5名 | (5.0%) |
| 研究・大学(教員) | 3名 | (3.0%) |
| 一般企業(産業カウンセラー) | 2名 | (2.0%) |
| 個人開業 | 2名 | (2.0%) |
| その他 | 19名 | (18.8%) |
※1 2010年3月までの修了生数
※2 2011年3月までの修了生101名の就職先

