人間科学科

Department of Human Sciences
  • 臼杵 勲

    Usuki Isao

    【研究分野】

    ・東アジア古代・中世考古学
    ・文化財科学
    ・博物館学
    「メッセージ」研究のため、ロシア極東、モンゴルなどで遺跡の共同調査をしています。ヨーロッパ・韓国・中国などの研究者たちとも、国際研究集会・共同研究や調査地見学などで交流します。考え方や習慣など文化・伝統・環境の違いを実感でき、興味深く感じています。学生時代に各地を訪ねて、様々な人々と交流することは視野を広げ、状況への対応力も高めてくれると思います。ぜひ大学でいろいろな機会を捉えて、あちこちを訪ねてみてください。
  • 大久保 薫

    Kaoru Okubo

    【研究分野】

    ・対人援助実践
    ・対象者理解
    ・地域における福祉実践
    「メッセージ」長い間、ソーシャルワーカーとして障がいのあるお子さんやおとなの方、関係者の援助に関わっています。人を理解すること、人を援助することはとても奥が深く、いつまで経っても分からないことだらけです。しかし、それだけに魅力にあふれています。広い北海道のあちこちで生きる様々な人たちが、ほんの少しでも豊かに暮らしていけるようになれたら良いなと思っています。そのために身につけるべき洞察力や実践力を一緒に学んでいきたいと思います。
  • 大澤 真平

    Osawa Shinpei

    【研究分野】

    ・児童福祉論
    ・教育福祉論
    ・教育社会学
    「メッセージ」社会や家族のあり方は時代と共に変化します。そのなかでいま、若者世代の人生の道筋はこれまでの世代とは大きく変わり始めています。大学で学ぶことは変化に対応し、かつ、より良い社会を作り出す視点と力を身につけることでもあります。これからどのように生き、どのような生活を創り出していくのか、それを自分の問題としてだけではなく私たちみんなの幸せの問題として考える、そんな学びを一緒に深めていきたいと思っています。
  • 大塚 宜明

    Otsuka Yoshiaki

    【研究分野】

    ・考古学
    ・日本人類文化の起源に関する研究
    「メッセージ」大学での学びとは何か。それは教科書に答えが載っていない課題に取り組むことです。考古学では、「遺跡」や「遺物」の丹念な調査を通して人類の歴史を明らかにします。野外調査と研究室での分析の両方が重要です。ぜひ一緒に体と頭を動かしながら人類の歴史について考えましょう。
  • 奥田 統己

    Okuda Osami

    【研究分野】

    ・言語学
    ・アイヌ語アイヌ文学
    「メッセージ」人間科学科では実験・実習などの科目を充実させていますが、単にやった、できた、なるほど、で満足しては本当にただの体験で終わってしまいます。自分の体験がどれだけちっぽけなものであり、自分に話をしてくれた人の体験もまたどれだけ限られたものなのか、一歩引いて考えることが大切です。目の前にいる人の小さな事実から、目の前にいない人間たちのさまざまな営みに迫っていくことにこそ、人間科学の基本的な目標があるからです。
  • 河合 直樹

    KAWAI Naoki

    【研究分野】

    ・社会心理学
    ・グループ・ダイナミックス
    ・書道
    「メッセージ」教養とはなんでしょうか。幅広い知識を膨大に身につけることでしょうか。私は、「他の人が関心をもっていることに対して関心を向けることができる力」だと考えています。仮にうまくいかなくても、相手の興味に寄り添おうと努力することは、確実にみなさんの学びを豊かにします。学ぶ意義や目的を見失いかけている方は、ためしに、隣に座っている人の関心を深堀りしてみてください。意外なところから道が開けるかもしれませんよ。

  • 川原 茂雄

    Kawahara Shigeo

    【研究分野】

    ・教育学
    ・教師教育学
    ・生活指導論
    「メッセージ」おもに中学校・高等学校の教員免許取得をめざす学生対象の教職科目を担当しています。35年間、道立高校で社会科・公民科の教師として高校生たちと一緒に学んできました。出来るだけ今の学校現場や教師・生徒の実状をふまえたリアルな教育論や教師論をお伝えしたいと思っています。本気で教師をめざしている学生も、とりあえず教員免許だけでも取ろうと思っている学生も、だれでもが面白く楽しくタメになると感じられる講義をやりたいと思っています。趣味は本を沢山買って積んでおくこと(ツンドク?)と音楽鑑賞(おもに70代のロック&フォーク)。SNSではfacebookへの投稿にハマッていて、ほとんど中毒状態です。一度、フォローしてみて下さい。
  • 定平 憲之

    Noriyuki Sadahira

    【研究分野】

    ・精神保健福祉
    ・医療観察
    「お勧めの一冊」『アンジュール ある犬の物語』鉛筆によるデッサン画の絵本ですが、言葉はありません。私は大のわんこ好きなのですが、衝撃的な場面から物語が展開されます。怒り、悲しみ、孤独など、ネガティブな想いが頭の中を駆け巡ります。大好きなわんこの絵本を見て、こんな辛い気持ちになるなんて…。私がお伝えするのはここまでです。もし興味があれば、この絵本を手にしてみてください。皆さんの豊かな感性で、多くのことを感じてください。大切な何かを見つけられるかもしれません。
  • 佐藤 満

    Sato Mituru

    【研究分野】

    ・特別支援教育
    ・障害者のコミュニケーション
    「メッセージ」特別支援教育の分野の中でも肢体不自由教育はとても大切な分野と思っています。私はここから人についての不思議を沢山学んできました。私の研究室には毎日のように学生が集まって教師になるための勉強をしています。自主的な勉強会で学生がどんどん成長します。是非参加してみてください。
  • 田中 敦士

    Tanaka Atsushi

    【研究分野】

    ・特別支援教育
    ・職業リハビリテーション
    ・障害者のQOL (Quality of Life)
    「メッセージ」障害のある方々にとって、「幸せに生きる」とか「幸せにはたらく」ってどういうことなのでしょうか。QOL (Quality of Life)の観点を常に意識しながら、教育、福祉、医療、労働(職業リハビリテーション)の観点から支援のあり方を考えています。最近は従来「障害者」の範囲だけにとらわれず、生きにくさを感じている多様な人々への支援の必要性も高まっています。一緒に考えていきませんか。
  • 栃真賀 透

    Tochimaka Toru

    【研究分野】

    ・特別支援教育
    「メッセージ」特別支援教育に関する科目を担当しますが、なかでも病弱教育が専門分野です。講義ではさまざまな障害について、心理検査を通して障害児の行動・特徴を理解し、どのように支援していくべきか、心理的な側面から学びを深めていきたいと考えています。
  • 新田 雅子

    Nitta Masako

    【研究分野】

    ・福祉社会学
    ・老年社会学
    ・高齢者福祉論
    「研究紹介」「老いの社会学sociology of aging」という立場で、介護保険制度や認知症の方の世界、高齢化する地域社会について考えています。福祉や介護の「利用者」や「対象者」という捉え方ではなく、老いゆく人間の立場に立って、福祉や介護やさまざまな社会政策を考えるような研究をしています。
  • 藤野 友紀

    Fujino Yuki

    【研究分野】

    ・発達心理学
    ・保育学
    「メッセージ」年代や立場を超えて学び合えるのが大学の良いところだと思います。
    私は教員ですが、自分が教えるだけでなく、学生のみなさんに刺激を受けたり励まされたり教えられたりすることがたくさんあります。むしろそちらの方が多いくらいです。今までの自分にはなかったモノの見方を知るのは、新しい自分になっていくことと同じです。大学生活をどうぞ存分に楽しんで下さいね。
  • 舛田 弘子

    Masuda Hiroko

    【研究分野】

    ・教育心理学
    「お薦めの1冊」『人間の測りまちがい 差別の科学史 増補改訂版』(S.J.グールド著、鈴木・森脇訳、河出書房新社)「人間をわかりやすく理解・選別したい」という欲求が、結果的に差別や人権侵害等につながる可能性について、歴史的な事実にもとづき解説している本です。これは、私の専門の心理学の領域に深く関わるだけでなく、哲学、歴史、社会、政治、福祉など、多様な領域にまたがるテーマです。何度読んでも考えさせられる本だと思います。
  • 松川 敏道

    【研究分野】

    ・障害学
    ・障害者福祉論
    「メッセージ」私のゼミでは障害と社会というテーマを設け、このテーマに関する文献の講読・討論を通して障害者問題の理解と関心の涵養を図っています。自発的に発言し議論することを通して、なんとなく「当たり前」と思っていたことが、どうも違うということを自分たちで気づき発見できる過程は学生にとって貴重な学びの経験となっていますが、それは私も同じです。知るほどにわからなくなる、だから考えるということをぜひ一緒にやっていきましょう。
  • 山田 伸一

    Yamada Shinichi

    【研究分野】

    ・北海道と周辺地域の近現代史
    ・人と自然環境の関係史
    「日本の学生は動機なしに本を読んでいるからなあ」。20代の前半に一回だけもぐり込んで聴いた講義で、日高六郎さんがつぶやくように言っていた言葉です。今に至るまでときどき思い出して、史料を調べ、論文などにまとめようとしているけれど、その主題、問いは自分のなかに確かにあるものなのか? などと自問します。
    この問いは、歴史を研究する自分と現在の社会を生きる自分が切れているようではいけない、という思いにもつながります。歴史の研究をしていて良かったと思うときはいくつかあるなかに、過去に生きた人が「今の自分にとって大事な問題」に真剣に向き合って記した文章に接したとき、もあると思います。
    自分にとって大事な問いを見つけ、それを問い続けるような学生生活を送れますように。
  • 山本 政俊

    Yamamoto Masatoshi

    【研究分野】

    ・社会科教育(授業内容開発と指導法)
    ・憲法教育
    「僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている」81年前、日中戦争に向かう中で吉野源三郎は小説『君たちはどう生きるか』を著しました。時間は誰にとっても有限です。それをどう使うのか。生涯学んでいく力を身につけておくと、新しい事態にも対応していくことができます。誰かの権威に寄りかかり、何でも鵜呑みにしてはいけない。自分の頭で考えることが大切です。その際の判断基準を、私は日本国憲法に置いています。
  • 湯本 誠

    Yumoto Makoto

    【研究分野】

    ・日本資本主義の変貌と雇用・労働問題
    ・自殺の社会学
    「メッセージ」人間とは何か?という問いに、「人間とは人間が喰らうところのもの Der Mensch ist was er isst」と答えた著名な学者がいました。istとisstは同じ発音なので一種のシャレです。珍回答のようですが、さにあらず。人間の身体は食べた物からできており、その食べ物には生産から流通、加工や調理に至るまで実に多くの人々が関係しています。食べ物には社会関係が総体として凝縮されており、その社会関係は決して不変ではなく、絶えず生成し変容していきます。冒頭の問いは「人間は何になりうるか」という生成を含む問いに変わりました。君たちは将来、どんな人間になる?
  • 横山 登志子

    Yokoyama Toshiko

    【研究分野】

    ・社会福祉学のなかでも特に援助方法論(ソーシャルワーク)
    「メッセージ」大学を卒業してから精神医療、精神保健の分野でソーシャルワーカーとして勤務してきました。現在はトラウマを抱えるDV被害母子の生活支援に携わっていて、母子福祉、家族ソーシャルワーク、精神保健福祉などが専門です。支援の現場から人・生活・社会を考える奥深さに魅せられて現在に至っています。学生の皆さんともぜひ共有したいと思います。