法学部

学部長の挨拶
21世紀の第2の10年間の始まりにあたって


 
            

 
                   

 さあ、2011年度が始まります。
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 2001年から始まった21世紀の最初のdecade(10年間)が終わり、今年から2番目のdecadeが始まります。
時間の節目は、社会の現実の動きと密接に関係しているわけではありませんが、それでも「終わり」と「始まり」を迎えると、多くの人はそれを「ひとつのきっかけ」として自分の人生や社会のことを考えるのではないでしょうか。
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 札幌学院大学法学部は、今年の4月に入学した皆さんの学年から2年次以降に選択できるコースを一つ増やして、5コース制にしました。
 その新設した5つめのコースは「スポーツコース」です。
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 大学のHPの法学部長のあいさつ文などでも、法律や政治というものが世の中の様々なことにかかわることを示す例のひとつとして、スポーツを挙げてきました。世の中の他のさまざま事柄(医療、家族、環境、行政、経済、産業、文化、貿易…)と同様に、法律や政治との関係を抜きにしてスポーツを語ることはできません。
 しかし、「スポーツと法」の関係はそうした一般的なレベルにとどまりません。
スポーツ競技では、あらかじめルールを定め、参加者はその定められたルールに従って行動することが求められ、ルールに違反した場合には、審判がルール違反の認定とともにその違反の重さの程度に合わせてペナルティを宣告する。社会に法が存在することの意味や役割をなんと簡明な形で示してくれていることでしょう!
 また、ここ二十年ほどの間で、スポーツをめぐる環境は大きく変わりました。
プロスポーツの選手契約への代理人の介在、アスリートのCM起用の増大、ゲームソフトでのスポーツ選手の氏名・肖像の利用など、「スポーツのビジネス化」が進行し、それに伴い新たな紛争も発生しています。
また、昨年8月に文部科学省が国のスポーツ政策の基本的な方向を示す「スポーツ立国戦略」を発表し、スポーツ振興のための「スポーツ基本法」の制定が構想されるなど「スポーツの政策化」が図られるもとでは、スポーツの自主性・自律性と国の関与との関係がますます問われることになるでしょう。
スポーツ競技中の事故、スポーツ団体の運営などをめぐって過去にも多くの裁判が争われてきましたが、最近は、かつては関係者間で自主的に解決されてきた問題についてもあらたに裁判所や日本スポーツ仲裁機構、スポーツ仲裁裁判所といった外部機関の判断を仰ぐ「スポーツ紛争の外部化」とも言える傾向も見えます。
以上の環境の変化は、スポーツに関わる諸問題を法的に考えることを促します。
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そもそも札幌学院大学法学部のコース制は、皆さんが自分の将来の姿と関係づけながら勉学のプランを描いてみてはどうかと考えて2008年度入学生からスタートさせたもので、既存の「行政コース」、「法職コース」、「企業コース」、「国際コース」の4つのコースに加えて「スポーツコース」ができたことにより、皆さんが目標とする具体的進路に合わせて学習を深めていくことをさらに支援できるものと思います。
もともと法律や政治が世の中のさまざまなことにかかわるので、どの法学部でも出身者のうち法律職に就く人は少数で、進路は昔も今も多彩です。このコース制は、そうした法学部一般の特徴と本学法学部の学生の進路動向に見合うものになっています。
 科目としても、公務員試験対策用の科目や法科大学院を受験するために必要な適性試験対策のための科目、職業選択の支援のための「職業を知る」という科目を配置しています。 
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しかし、どの分野に進むにあたっても幅広い教養は不可欠ですので、皆さんも自分の選択コースの特徴、想定する進路と関連付けながらでかまいませんので、法学や政治学という枠にとらわれないで、全学共通科目、他の4学部の専門科目、海外・国内留学制度、札幌圏大学・短大間の単位互換制度などにも目を向けてみてください。
 そうした機会を持つことで、あらためて、法律や政治が人間、社会、自然、芸術などのさまざまな分野にかかわっていることに気づき、法律や政治を勉強する意味を再発見することにつながるかもしれません。
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また、大学での4年間は、「教えてもらう」立場から「自分でする」立場への切り替えの時期でもありますから、大学の施設やサービスを活用しながら自分なりの時間の使い方を設計してみてはどうでしょう。
図書館やパソコン室を利用して自ら勉強するのもいいでしょう。エクステンションセンターではさまざまな資格や試験に対応する講座が皆さんを待っています。何かに行きづまったら、担任の先生の研究室、教務課の窓口、学生相談室や学習支援室に顔を出してみてください。健康について気になるときは保健センターへ。総合体育施設などで展開される課外活動で自分らしさを伸ばすことも、大いにあり、です。課外活動奨励金を受けるほどに活動成績が上がればさらに発展することができるでしょう。
逆に、授業料や生活費のためにアルバイトで時間をとられ過ぎていると感じたら、各種の奨学金や銀行との提携ローンのことなどを思い出してみてください。
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 以上のような学生の皆さんの学生生活を支えるのが、わたしたち教職員です。
法学部の教員は、30代から60代まで年代的に幅広く分布しています。世代の違う教員の間での、体験した社会の様子の違いは、教員の個性の一部に反映していることでしょう。教員間の違いはそれだけでなく、性別、出身地、他の職業経験、趣味にもありますし、法律や政治に関して抱いている関心も「それぞれ」です。
勉強のことをはじめとして、皆さんがアンテナを伸ばしているさまざまなことについて教員に話しかけてみてください。それがまた学生生活を思い出深いものにします。