法学部の取り組み

・法廷教室模擬裁判

法学部法律学科の体験型学習企画「法廷教室模擬裁判」は、いわゆる振り込め詐欺事件を題材とした刑事裁判の一場面をご覧いただき、刑事裁判や刑罰の果たすべき役割について、ご来場くださった皆さまに考えていただく機会としたいと思います。

模擬裁判のシナリオの全文を見るにはclick! 
 html文書で見れます。



出席した高校生の皆さんの声

●とても楽しかったです。ふだんわからない裁判の内容を見ることができて、よい経験になりました。内容も興味深く、とてもためになりました。
●裁判の流れが非常にまじめでてきぱきした感じでよかった。
●生の裁判を見たのは初めてでした。おもしろかったです。みんなの笑顔がステキでした。
●みんなだんだん早口になっていた。かみすぎです(笑)!たのしかったです!!


・ミニ講義 佐藤陽子先生


 









 オープンキャンパスミニ講義(法学部)では「なぜ刑罰は科されるか?」をテーマに、刑法の講義を体験していただきました。
 これは刑罰論と呼ばれる刑法の論点のうちの一つなのですが、この論点では旧派・新派という学説が対立していたこと、そしてその対立から三つの考えが生まれたことをまずお話しました。
 その三つの考え方とは、第一に「応報主義」です。「応報主義」は、悪いことをしたら悪い結果が返ってくるのは当たり前であり、それが刑罰だという考え方です。それに対して、第二に「一般予防」という考え方もあります。「一般予防」は、一般の人々に「痛い目をみるんだから、犯罪なんてしまい」と思わせるために刑罰は科されるのだと考えます。第三の考え方は「特別予防」です。「特別予防」は、犯罪者を教育することで二度と犯罪をしないような人間にする(矯正)のが刑罰だと考えます。
 これら三つの考え方にはメリット・デメリットがありますが、どれも重要な考え方です。一体どの考え方を採るべきなのかは今でも学説で争われていますし、どれも大切だという考え方もあります。こういったことを説明した後に、ミニ講義の前に行われた模擬裁判の事例※をヒントにして、参加者の皆様にあらためて刑罰論の重要性について考えていただきました。

※彼女の誕生日プレゼントを買うために、安易に「オレオレ詐欺」を実行したという今回の模擬裁判のために創作された事例。
検察官は「オレオレ詐欺」という犯罪撲滅の必要性をあげて(一般予防的な考え方)被告人に実刑を要求し、弁護人は被告人の稚拙な犯行態度や、今は反省をし二度と犯罪をおかさないだろうことをあげて(特別予防的な考え方)、執行猶予を要求した。
(佐藤陽子記)




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