〈お知らせ〉平体先生学会賞受賞

人文学部 平体由美准教授が「アメリカ学会清水博賞」を受賞しました

人文学部英語英米文学科平体由美(ひらたい・ゆみ)准教授が執筆した『連邦制と社会改革—20世紀初頭アメリカ合衆国の児童労働規制』が「アメリカ学会清水博賞」を受賞しました。この賞は、アメリカ学会において、主として若手研究者が最初に発表した研究成果の中から、特に優れた作品数点が選ばれて賞を受けるものです。去る6月1日、同志社大学にて授賞式が行われました。

平体准教授の研究課題は「連邦制」と「児童労働」。今回受賞した著作の内容は、「20世紀初頭、「国家として、共和国の将来を担う児童の保護をめざす」のスローガンがレトリックとして有効ではあれ、実際には「地域単位の自治こそ自由の保障装置」のイデオロギーが障壁となった現実。この顛末をひもときながら、「アメリカではなぜ全国統一的規制が困難なのか」という問いをなげかけ、アメリカ政治制度の特徴にせまる」というもの。

 
☆ 受賞者の平体由美准教授からコメントをいただきました ☆

これまで行なってきた一次資料に基づく研究が認められたことにつきまして、今回の受賞を本当に感謝しております。
今回の著作の執筆は自分の「思い込み」との格闘でもありました。子供は国家に保護されて当たり前、国家は全国レベルで改革して当たり前、児童労働規制法を企業が敬遠するのは当たり前、などといったバイアスが、一次資料に当たることによって次々に覆されていきました。一度は崩された思い込みをどのように再構成するか、というところから始まる考察が、モノグラフという形に結実し評価されたことは、幸甚の至りです。
今後はさらにアメリカの地方自治と全国改革との関連性と緊張関係を突き詰めて研究していく所存です。また、バイアスの理解と問い直しという作業を学生と共に行なうことによって、札幌学院大学が教育目標とする人間の育成につなげていきたいと思います。
今回の執筆に当たっては、札幌学院大学の同僚および職員の方々の大いなるご協力とご支援を受けました。あわせて感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

「アメリカ学会清水博賞」を受賞した著書

  • 発行日: 2008年06月23日