〈お知らせ〉ニヴフ語映画

ニヴフ人民族学者を招いての「ニヴフ語映画の上映会と講演会」が開催されました(9/20)

ロシア極東アムール地域及びサハリン島の先住少数民族であるニヴフをテーマとした映画「Pegij pes beguchishij kraem moria (海岸を駆ける斑点模様の犬)」の上映会及びニヴフ人講師による講演会が9月20日、約40名の参加者を得て開催されました。
当日は講師らのアイディアで急遽ニヴフの伝統料理試食会も開催されることになり、日本では希少植物であるため滅多に食することのできないホロムイイチゴやガンコウランなどのベリー類をマッシュドポテトやサケのそぼろで和え、アザラシ油で調味した料理が参加者にふるまわれたことは嬉しい誤算でした。
映画はストーリー性が高い一方でニヴフの習俗にも焦点をあてており、クマ送り儀礼、出産、葬送、アザラシ猟といった19世紀までのニヴフの伝統的な生活が忠実に描き出されており、また映画中のセリフもすべてニヴフ語という大変なこだわりようで、研究者にも一般の参加者にも十分見応えのある内容でした。そのため講演の後に設けられた質疑応答の時間では講師であるニヴフ人民族学者ガリーナ・ローク氏およびナタリア・ヴォルボン氏が延々と質問され続け、最後は両名が音を上げるほど盛況でありました。
講演の中でナタリア・ヴォルボン氏は、サハリンの先住民族は歴史的にも北海道を身近な存在と感じており、それを今回の来日で再確認できたと述べました。この催しがサハリンと北海道の人々の相互理解を深める一助となれば主催者としても本望です、と企画・主催者の経済学部白石英才准教授(言語学)も話していました。

左からガリーナ・ローク氏、ナタリア・ヴォルヴォン氏、白石准教授

  • 発行日: 2008年09月26日