〈お知らせ〉自動採点システム全国大会研究奨励賞

本学で開発した自動採点ツールを使った双方向型高大連携の取組みが研究奨励賞を受賞

本学で開発した自動採点ツール*1を使った双方向型高大連携の取組みが「第33回教育システム情報学会全国大会*2」において研究奨励賞を受賞しました。

受賞したのは、札幌学院大学で科目「コンピュータ基礎」を担当する石川千温商学部教授、渡邊愼哉商学部教授、中村永友経済学部教授の3名と皆川雅章社会情報学部教授、小池英勝社会情報学部准教授、北海道札幌拓北高等学校で教科「情報」を担当する梅田充教諭らの研究グループ。

受賞タイトルは「自動採点システムを用いたコンピュータリテラシー教育の質保証」。本学で独自に開発した「自動採点ツール」を複数の高校で利用し、レベル内容の統一や採点基準を合わせるなどの横の連携をとった場合、どの高校においても等しい評価が得られるというものです。
さらにこれらの高校からこのツールを利用する大学へ入学した場合は、教育内容のばらつきを解消できることから、従来にない実質的な高大連携の枠組みが構築できる、すなわち情報教育の質の保証がなされる、というものです。

このようにつきつめていけば、小学校→中学校→高校→大学→企業まで、この枠組みでの接続が見えてきます。さらに、連携の輪が広がっていけば、どの高校からどの大学に進学しても、同じ評価システムで評価され、結果として、大学に求められる学士課程の質保証が実現されることになります。結果的に出前講義や、高校生が大学の授業を受けるといったスタイルの高大連携ではなく、高校は高校の教育をきちんとやり、大学は大学の教育をきちんとやりながら、高大連携を実質的に行なうことができることになるのです。

なお、2007年度から大学の補助を受けて、皆川教授らを中心に、この採点ツールの利用を中心とするこの取り組みに協力してくれる道央圏の高校の教員に呼びかけての「情報教育における高大連携プロジェクト」が展開され、その成果が協力高校から認められています。


*1自動採点ツールとは...
渡邊、石川、中村教授らが「コンピュータ基礎」科目の授業改善のために、ワープロや表計算の課題を自動で採点するシステムを開発。多くの件数の採点を一度にしなければならない煩雑さを避けたい場合や、複数の担当者が同一の採点基準の徹底をはかりたい場合、採点をある程度自動化することでそれらの問題を解消する仕組み。
現在、札幌拓北高校で本格的に利用を開始。生徒の学習効率向上などの効果がすでに確認されており、今年の秋からは、他に3校での利用が予定されている。


*2教育システム情報学会(Japanese Society for Information and Systems in Education)とは...
教育分野におけるコンピュータ利用等に関する学術研究・調査および情報交換を行い、コンピュータの調査・研究を援助し普及することを目的に1974年8月に設立されたコンピュータ教育の分野では歴史ある学会。
研究奨励賞は、毎年同学会の全国大会で発表された研究のうち、特に優秀な研究に授与される。