〈お知らせ〉聴覚障がいの友の耳になる

聴覚障がいの友の耳になる−字幕入り映像教材の取り組み−

電子計算機センターサポートデスクは、映像教材へ字幕を入れて、聴覚に障がいをもつ学生が授業で教材への理解を深めることを支援する取り組みを始めています。
2月19日に開催された「字幕入り教材に関する意見交換会」には、サポートデスクスタッフと利用者の中心となるバリアフリー委員会のメンバーをはじめ、実際に教材を授業で利用している教員、活動に関心のある教職員など多数が参加しました。聴覚に障がいのある参加者のために、バリアフリー委員会が一人ひとりの発言を聞き取ってパソコンで入力し、前面のスクリーンに内容を映し出しました。

パソコンテイクにより参加者の発言がスクリーンに

サポートデスクが字幕入り映像教材に取り組んだきっかけは、バリアフリー委員会世話人代表の新國三千代人文学部教授(情報工学)が、授業で使用される映像教材の内容をバリアフリー委員会メンバーがパソコンテイク・代行筆記する際、その早さについてゆけない状態にあることを、サポートデスクに相談したこと(2007年11月)。あらかじめ映像教材に字幕を入れておくことで、より正確な情報の伝達と、理解が深まることを期待しました。
このときからサポートデスクはスタッフリーダーの北見快催(はやと)さん(社会情報学部4年)を中心に試行錯誤しながら研究を積み重ね、2008年8月から実際に字幕入れ作業に取り組み、12月までに約60本の教材の作業を完了しました。
「めげない気力、切れない集中力、聞こえない台詞を脳内補完する想像力」の3つのチカラを使っても、最短でも2週間かかる文字起こし、動画に文字をいれるタイミングを合わせる難しさなど、字幕挿入作業の流れと難しさが紹介された後、バリアフリー委員会に対して行ったアンケート調査の結果の発表がされ、適当な字幕の行数、画面に発言者が登場しない場合の字幕のいれかたの工夫、など活発に意見が交わされました。また、参加した教員からは、依頼者が文字のデータを一緒にもちこむことによる作業の負担軽減の工夫についても提案がありました。
北海道情報大学から参加した音声情報サポート学生委員会 元木一喜さん(経営情報学部4年)は、「2008年4月から12〜3名でパソコンテイクをはじめました。札幌学院大学と交流をもち、連携の輪を広げてゆきたい」と語りました。
「学生が学生をサポートする」取り組みは、さらに熱く大きく広がりそうです。

「映像から音を書き出す作業が大変」と北見さん(写真中央)