■一般講座
[講座番号11] 臨床死生学/絵本・童話を通して「関係の命」を学ぶ
定員/50名 受講料/2,000円(全2回)



(講座概要)
 臨床死生学の目的とは、死者の<痛み>を生者の私たちが、リアルに過去を「追想」rememberし、未来を「展望」viewすることである。それをもって死者の<痛み>を他者と共に現在に共有し、死者の心を私たちの「魂として、共にもち続ける」(供養care)ことである。
 これらのプロセスを絵本・童話の分析を通して、「関係に生き続ける命」についての学びを深めたい。臨床死生学とは「死の影から生の輝きを学ぶ」コンセプトと言えるであろう。

(カリキュラム&日程表)
テーマ/講座日
内  容
1
臨床死生学入門@
理論とグループ討議

10月25日(金) 【午後】13:00〜15:00
 臨床死生学の概観を絵本『100万回生きたねこ』(佐野洋子)の分析を通して学ぶ。さらに「臨終へのシミュレーション」では、自分が「死ぬための整い」を演習する。
2
臨床死生学入門A
理論とグループ演習

10月25日(金) 【午後】15:20〜17:20
 臨床死生学の理論を童話『きいろいばけつ』(もりやまみやこ)の分析を通して学ぶ。また受講生の状況に応じて、心理演習を試みたい。「大切な人」の死をもって、自己の<痛み>を癒し、関係に生きる命を模索する。
講師/日本ケア・カウンセリング協会代表理事 臨床心理士 品川 博二
講師
紹介

品川 博二(しながわ ひろじ) 臨床心理士。1949年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東京教育大学(現筑波大学)で臨床研修。磯ヶ谷病院心理室長を経て、2000年NPO法人日本ケア・カウンセリング協会設立、現在同代表理事。東京学芸大学・目白大学大学院講師、横浜地裁の精神鑑定人および聖路加国際病院精神腫瘍科臨床心理士を歴任。著作に『アマデウス・シンドローム』、『死別から共存の心理学』他多数。




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