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心理学で 街中散歩

犯罪捜査の裏で
活躍する心理学

犯罪捜査と心理学は大きな関わりを持っています。
心理学を学んだ人材の多くが警察関連の職に就いていることからも判るとおり
心理学が特に求められる領域のひとつです。

ドラマなどでよく聞くプロファイリングって?

プロファイリングと言うと、一般には犯罪者プロファイリングを指します。これは、犯罪捜査において犯人を絞り込む技法です。同種類( 殺人とか放火とか) の犯罪を多数集め、犯行現場や被害者の状況から、犯人が犯行時に行なったことをデータとして取り上げます。そして統計的手法を用いて、データから犯人のタイプをいくつか抽出します。
このプロファイリングにおいて、心理学は中心的ポジションに位置し、北海道では北海道警察に、日本初の犯罪者プロファイリング担当部署が2000 年に設置されました。他にも、事件が複数回に渡って繰り返されている場合、事件の発生場所から犯人の居住地や、次に犯行が起きやすい場所などを推測する、地理的プロファイリングが開発されるなど、プロファイリングは国内外で重視されています。
行動データに基づいて人間の心理に迫ろうとする心理学の手法は、犯罪捜査での有用性が高く評価されています。

犯罪発生の根底にある心理を読み解く

多くのデータを集め、統計的手法によって犯罪心理や犯行の一般的傾向をつかむことは、犯罪捜査や犯罪抑止に対して非常に有効です。
しかしその一方、ある人がなぜ犯罪者となってしまったのかを解明しようとしたり、更生の機会をどのように与えるべきかを考えたりする場合には、一般的傾向よりむしろ、犯人を個人として理解することが必要です。
データの統計的分析による心理学法則の確立と、個人に深く踏み込んでの臨床的理解。犯罪に対して心理学は、この二つの方向から挑みます。
ココロちゃんココロちゃん

教員からのコメント

心理学が関係する犯罪捜査には他にも「取調べ」「ポリグラフ( 嘘発見)」などがあります。また捜査の後に訪れる、裁判( 公判) にかかわる心理学のテーマとしては「供述分析」「裁判員の評議過程」「裁判官の推論と量刑判断」「被害者参加」などがあります。さらには被害者の支援や加害者の更生に対しても、心理学の貢献は大きくなっています。
現実への応用には、心理学の基礎的な知識や技法の獲得が大切です。その上で、現実の複雑さにどう対処するのかを考えないといけません。とても難しいですが、やりがいのある領域です。
心理学の先生たち

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