社会情報学部は、現代社会において生起する様々な問題を解決するために、「ネットワーク」と「コミュニケーション」をキーワードとして、社会の情報現象の特質を的確に把握し、望ましい社会の実現に向けて情報技術を用いることができる素養を持った人材を育成することを目標としています。
このような目標を達成するため、2つの柱を立てています。1つは、社会の出来事や情報を、多角的に見ることのできる幅の広い視点を育むことです。人、組織、社会に対する歴史的、構造的な理解を深め、大きな流れの中で物事を捉え、その中で果たす情報の特質と社会的意味を掴むことです。また、人、組織、社会におけるコミュニケーションについて学ぶことで、我々の身の周りで情報がどのように流れ、どのような役割を果たしているかを理解することができます。
もう1つの柱は、情報の収集、分析、処理に対する方法やスキルを学ぶことです。これは情報の利活用や発信を行なうためのものです。収集スキルは、調査等における情報の扱い方や収集方法に関するものです。世の中に流れている情報を体系的知識に基づいて集めることを意味します。分析スキルは、情報やデータの分析方法とその社会的評価法に関するものです。集めた情報に対して分析を行ない、そこから何らかの意味を見出すことです。処理スキルは、情報やデータの蓄積方法と伝達・発信方法に関するものです。収集・分析された情報を蓄積・発信するための技術です。
このアプローチによって育成される能力は
社会の出来事を観察する能力
身の周りにある情報の意味を理解する能力
情報を収集・分析する能力
情報を加工・発信する能力
情報システムを設計・構築する能力
となり、これらを育むための科目群が現行カリキュラムの中に準備されています。 |