2010 札幌学院大学社会情報学部新入生合宿オリエンテーション

卒業生と在学生からのメッセージ

2010年新入生合宿オリエンテーションが4月8日(木)、4月9日(金)の両日に行われ、8日に学部企画として卒業生と在学生から講話という形で励ましのメッセージが送られました。

卒業生講話「卒業生からのアドバイス」

講師:Webデザイナー 石田洋平氏

石田洋平氏講演

 私が入学した頃は、やっとパソコンの便利さが認知され始めた頃でしたが、入学の動機は「これからはパソコンの時代だ」と思ったからです。私の学生生活ではアルバイトをしたり遊んだりしつつも講義にはしっかりと出席していたように思います。その頃の講義で行ったタイピング練習、WordやExcelの使い方の学習などは、現在すごく役に立っています。

 私が大学の講義で新たに出会って強く関心を持ったのが、3DCGとインターネットの世界でした。特にWebページ作りに興味を持ち、いろいろなサイトを閲覧して感動を覚えつつ、自分自身で「すごい」、「かっこいい」Webページ作成をしたいと思うようになりました。在学中の3年生の後半からアルバイトをしながら腕を磨きました。デザインについてはまったくの素人の状態から始めましたので、苦労の連続でしたが、感動を与えるWebページを作成するという目標に向けて、独学でデザインについて学びました。その結果、現在このように、フリーランスのWebデザイナー、グラフィックデザイナーとして活躍できるようになりました。

 私は現在、営業・企画・製作のすべての作業を一人で行っています。この仕事のスタイルの利点は、顧客の要望をデザイナー自身が直接知ることが出来ることです。そして、顧客との打ち合わせの中で、自分が身につけている知識や技術を話題にすることで、受注する仕事の幅が広がっています。私の経験から皆さんに言いたいことは「マルチプレイヤーになってほしい」ということです。みなさんが卒業する頃の就職状況はまだわかりませんが、現在でも言えることはどの企業も「いろいろな仕事が出来る人」「一人で数人分の仕事が出来る人」をもとめているということです。大学生活で自らを成長させ、社会に貢献できる人材になってください。

在学生講話「大学は自分を見つめる場所だ」

講師:社会情報学部3年 眞鍋秀之氏

 大学生活の実際と、聴覚障害を持つ学生の立場から伝えたいことについてお話しします。まず大学生活の実際についてですが、3つのポイントに分けてお話します。

 1番目は、「自分に合った時間割を作ろう」ということです。大学の講義では必修科目と選択科目があり、必修科目は専門科目につながる大事な科目でもあり必ず履修しなくてはなりません。卒業するために必要な単位数は124で、1年間で履修できる上限は48ですので、1・2年のときに多く取っておくと、3年以降が楽になります。時間割作成上の工夫として、空き時間を休憩やレポート書きの時間にしたり、就職活動や国家試験などの時期に備えて余裕を持てるような履修計画を立ててください。困ったときには、学習支援室を利用したり、先輩や友達に相談してみましょう。

 2番目は「友達をつくる機会を大切に」ということです。合宿オリエンテーションは新しい友達との出会いの場です。大学では色々な出身地の学生がいるので、意外な発見があると思います。また、サークル活動に参加して、興味関心を広げてみてください。時間をうまく使ってアルバイトをしてみるのもいいでしょう。

 3番目は「社会情報学部ならではの魅力」です。パソコンを使った講義が多く、そのスキルが就職に役だつ時があります。パソコンが苦手な人は、SA・TAが優しく指導してくれますので、安心です。ゼミは、情報収集のスキルが学べる場所です。

 次に、難聴学生の立場から伝えたいことです。現在、社会情報学部には5名の難聴学生が在籍しています。その支援をする組織としてバリアフリー委員会というものがあります。この委員会は重度難聴学生に対するノートテイクやパソコン要約筆記といった講義時の情報保障をする活動、車椅子を使用している学生や上下肢が不自由な学生の介助などの活動を行っています。現在、120名の学生が活動しています。

 もちろん、バリアフリー委員会に入らなくても、障がいを持った学生の支援をすることができます。それは、相手に対して優しい心を持って積極的に接し、筆談や手話などでコミュニケーションを取るということです。障害を持つ学生に、いろいろな方法で多くの情報を伝達してください

■ 本件についての問い合わせ先:札幌学院大学社会情報学部  皆川雅章( minagawa@sgu.ac.jp )