札幌学院大学社会情報学部 AO入試課題用テキスト
HTMLの基礎知識 (4)
1 スタイル指定
1−1 段落を罫線(ボーダー)で囲む
前回はスタイル指定を行なって段落に色をつけた。今度は罫線で囲んで見よう。これまでと同様に、開始タグの中に罫線の指定を行なえばよい。
HTML文書は次の通りである。下線部が罫線を引くためのスタイル指定である。
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title> </head>
<body>
<h3>段落を罫線で囲む</h3>
<p
style="margin-left:50px;width:400px;font-size:12pt;line-height:18pt;
background-color:#CCFFFF; border-style:solid;border-width:thin;border-color:#99CCFF">CG(コンピュータグラフィックス)のモデリングや作図方法などに関する基礎知識、CG制作やホームページ作りの基礎を学び、コンピュータ上で作品を作ることを経験します。</p>
<p
style="margin-left:70px;width:350px;font-size:12pt;line-height:20pt;
background-color:#CCFFCC; border-style:dashed;border-width:medium;border-color:#99FFCC">学んだ基礎知識を応用し、その成果を公表するまでの(試行錯誤を含む)一連の過程を経験します。ゼミナールで学んだことの集大成です。</p>
</body>
</html>
罫線指定の個所を詳しく見てみよう。上記のHTML文書では以下のようなプロパティが指定されている。以下では罫線を『ボーダー』と呼んでいる。
border−styleで指定するボーダーの種類は以下のようなものがある。似たよう内容のものもあるので、実際に使って確かめてみよう。
ボーダーの種類 |
内 容 |
solid |
実線 |
double |
二重線 |
dashed |
破線 |
dotted |
点線 |
outset |
ボックス全体が出っ張って見える線 |
ridge |
でっぱりのある線 |
inset |
ボックス全体がひっこんで見える線 |
groove |
溝のある線 |
予め用意されているボーダーの太さは以下の3種類である。
ボーダーの太さの種類 |
内 容 |
thin |
細い |
medium |
中くらい |
thick |
太い |
ボーダーの太さはピクセル数で指定することもできる。例えば、
border-width:10px
とすれば10ピクセル分の幅になる。
ボーダーの色指定は文字などの場合と同じである。
スタイル指定における「:」と「;」の役割の違いを再度確認: 「 : 」(コロンと読む) スタイル指定のプロパティとプロパティ値の間に書き、両者が「等しい」という意味を持つ。 「 ; 」(セミコロンと読む) 複数のスタイル指定の間に書き、両者を「区切る」という意味を持つ |
******************************************************************
1−2 イメージ(画像)の配置
今度は文字だけでなく、イメージも含めていろいろなスタイルを指定してみよう。前回までと同様の画像を使う。まず、画像ファイルを表示するための基本的なHTML文書を作っておく。
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title>
</head>
<body>
<h3>画像のスタイル指定</h3>
<img id="header1" src="kao1.jpg"
width="108" height="122"/>
<img id="header2" src="kao2.jpg"
width="109" height="134"/>
</body>
</html>
ブラウザ表示は以下のようになる。この状態は『2個の大きな文字が並んでいる』と考えると理解しやすい。
ここで、2つの<img>タグ間に、改行タグを入れてみよう。
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title>
</head>
<body>
<h3>画像のスタイル指定</h3>
<img id="header1" src="kao1.jpg"
width="108" height="122"/>
<br
/>
<img id="header2" src="kao2.jpg"
width="109" height="134"/>
</body>
</html>
結果は下図に示すように、1番目の画像の直後で『改行』されたように画像が配置される。
************************************************************
1−3 イメージ(画像)に罫線(ボーダー)を付ける
画像の周囲に罫線を引いて、枠のような表示を行なってみる。
HTML文書は次の通り。
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title>
</head>
<body>
<h3>画像のスタイル指定</h3>
<img id="header1" src="kao1.jpg"
width="155" height="192" style="border-style:outset;border-width:10px;border-color:#FFCC99"/>
<br />
<img id="header2" src="kao2.jpg"
width="154" height="174" style="border-style:groove;border-width:10px;border-color:#FF99FF"/>
</body>
</html>
結果は以下のように、額に入れられた写真のような表示が得られた。
**********************************************
1−4 イメージの間に段落(文章)を配置:
以下では
@
イメージ(画像)
A
段落(文章)
B
イメージ(画像)
C
段落(文章)
の順に並べてみよう。この順にタグを設定していけばよい。<p>〜</p>タグによって改行されるので、<br />タグを入れる必要はない。
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title>
</head>
<body>
<h3>画像のスタイル指定</h3>
<img id="header1" src="kao1.jpg"
width="108" height="122"
style="border-style:outset;border-width:10px;border-color:#FFCC99"/>
<p style="width:250px">CG(コンピュータグラフィックス)のモデリングや作図方法などに関する基礎知識、CG制作やホームページ作りの基礎を学び、コンピュータ上で作品を作ることを経験します。</p>
<img id="header2" src="kao2.jpg"
width="109" height="134"
style="border-style:groove;border-width:10px;border-color:#FF99FF"/>
<p style="width:250px">学んだ基礎知識を応用し、その成果を公表するまでの(試行錯誤を含む)一連の過程を経験します。ゼミナールで学んだことの集大成です。</p>
</body>
</html>
表示結果は以下の通りである。文章は左詰めで400ピクセルの幅におさまるように配置されている。
*******************************************::
1−5 画像の周囲に余白を設定:
画像がページの端や文字に近づきすぎないようにするために、画像の周りにマージン(余白)を設定する。最初の画像の周囲に20ピクセルのマージンを設定してみよう。
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title>
</head>
<body>
<h3>画像のスタイル指定</h3>
<img id="header1" src="kao1.jpg"
width="108" height="122"
style="border-style:outset;border-width:10px;border-color:#FFCC99;margin:20px"/>
<p style="width:250px">CG(コンピュータグラフィックス)のモデリングや作図方法などに関する基礎知識、CG制作やホームページ作りの基礎を学び、コンピュータ上で作品を作ることを経験します。</p>
<img id="header2" src="kao2.jpg"
width="109" height="134"
style="border-style:groove;border-width:10px;border-color:#FF99FF"/>
<p style="width:250px">学んだ基礎知識を応用し、その成果を公表するまでの(試行錯誤を含む)一連の過程を経験します。ゼミナールで学んだことの集大成です。</p>
</body>
</html>
結果は以下の通りである。矢印で示された部分がマージンである。
****************************************
1−6 画像の横に文章を配置する:
今度は文章を画像の右側に並べてみよう。画像を左側に寄せる場合には、
align=”left”
を指定する。以下では2番目の画像にもマージンを設定している。
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title>
</head>
<body>
<h3>画像のスタイル指定</h3>
<img id="header1" src="kao1.jpg" width="108"
height="122" align="left"
style="border-style:outset;border-width:10px;border-color:#FFCC99;margin:20px"/>
<p style="width:250px">CG(コンピュータグラフィックス)のモデリングや作図方法などに関する基礎知識、CG制作やホームページ作りの基礎を学び、コンピュータ上で作品を作ることを経験します。</p>
<img id="header2" src="kao2.jpg"
width="109" height="134"
style="border-style:groove;border-width:10px;border-color:#FF99FF";margin:20px/>
<p style="width:250px">学んだ基礎知識を応用し、その成果を公表するまでの(試行錯誤を含む)一連の過程を経験します。ゼミナールで学んだことの集大成です。</p>
</body>
</html>
結果は以下の通りである。ここで、2番目の画像も最初の画像の右側に配置されてしまった。
この状態を解除するには、最初の段落の終了タグの後で、『段落の右寄せを解除』する指定をすればよい。具体的には改行タグの中で以下のような指定をする。
<br clear=”left”>
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title>
</head>
<body>
<h3>画像のスタイル指定</h3>
<img id="header1" src="kao1.jpg"
width="108" height="122" align="left"
style="border-style:outset;border-width:10px;border-color:#FFCC99;margin:20px"/>
<p style="width:250px">CG(コンピュータグラフィックス)のモデリングや作図方法などに関する基礎知識、CG制作やホームページ作りの基礎を学び、コンピュータ上で作品を作ることを経験します。</p>
<br
clear="left"/>
<img id="header2" src="kao2.jpg"
width="109" height="134" align="left"
style="border-style:groove;border-width:10px;border-color:#FF99FF;margin:20px"/>
<p style="width:250px">学んだ基礎知識を応用し、その成果を公表するまでの(試行錯誤を含む)一連の過程を経験します。ゼミナールで学んだことの集大成です。</p>
</body>
</html>
この結果は以下の通りである。2番目の画像についても同じような指定を行なって、それぞれの画像の右側に段落が配置されるようにした。
**************************************************************
1−7 横罫線の指定
横罫線は<hr>タグで指定する。以下の例で指定されているプロパティは
@
size : 線の太さをピクセル数で指定
A
width : 線の長さをピクセル数で指定
B
align : 線の位置を指定
align=”left” 左寄せ
“center” 中央
“right” 右寄せ
C color : 文字色の場合と同じ
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Style-Type"
content="text/css" />
<title>CSS</title>
</head>
<body>
<h3>画像のスタイル指定</h3>
<hr
align="left" color="#00CCCC" size="4"
width="400">
<img id="header1" src="kao1.jpg"
width="108" height="122" align="left"
style="border-style:outset;border-width:10px;border-color:#FFCC99;margin:20px"/>
<p style="width:250px">CG(コンピュータグラフィックス)のモデリングや作図方法などに関する基礎知識、CG制作やホームページ作りの基礎を学び、コンピュータ上で作品を作ることを経験します。</p>
<br clear="left"/>
<hr
align="left" color="#00CCCC" size="4"
width="400">
<img id="header2" src="kao2.jpg"
width="109" height="134" align="left"
style="border-style:groove;border-width:10px;border-color:#FF99FF;margin:20px"/>
<p style="width:250px">学んだ基礎知識を応用し、その成果を公表するまでの(試行錯誤を含む)一連の過程を経験します。ゼミナールで学んだことの集大成です。</p>
<br
clear="left"/>
<hr
align="left" color="#00CCCC" size="4"
width="400">
</body>
</html>
***********************************
演習課題4:
上記の最後の例題を使って、自分の好きな写真と、その説明を表示するHPを作成してみよう。