インターンシップ参加のすすめ

長田 博泰(インターンシップ推進委員)


今 年 もインターンシップ参加者の募集が始まります。みなさんの先輩達がインターンシップ参加後に書いた報告書を紹介します。ここに載せてある文章は、先輩達がインターンシップを体験した後、それをどのようにとらえたかについての部分を抜粋したものです。
これらの文章を読んでもわかるように、インターンシップは 自分が興味・関心を持っている企業に行って仕事の内容や職場の雰囲気を知る機会となるとともに、社会を知るきっかけとすることが出来ます。就職活動に向け ての良い準備ともなります。アルバイトとは違った就業体験をすることができると思います。まずは行動してみましょう。



2003年 ユープロダクション


短 い期間でしたが、様々な経験をさせていただきました。ライジングサンやツールド北海道に参加できたのはとてもありがたく、貴重な体験でした。スタッフの みなさんは、本当にタフだなと感じました。毎日朝から夜遅くまで、忙しい時期にはほとんど休みもなしで、体力がないとできない仕事だとあらためて感じまし た。放送という仕事はそれぞれの責任もとても重いです。一人の作業が滞ると、番組が飛んでしまいます。その重圧と戦いながらもユーモアにあふれたスタッフ の方々を見て、尊敬せずにはいられませんでした。

研修を受ける者も、やはりやる気を持っていかなければ失礼だと思います。毎日うかがっていても自分にできること、お手伝いできることは本当に限られてい て、なさけなくなります。しかし、少しでも役立てるようにみなさんのしている仕事をしっかり観察し、できることは率先してやる事が大切だと感じました。逆 にそうでないと迷惑をおかけするだけになってしまいます。とても良い体験ができました。この体験を今後の就職活動に生かしていこうと思います。


2003年 北洋銀行人事部


私は北洋銀行で4日間、講義形式のインターンシップを受け、銀行の業務、職場でのマナー、学生に求められていることを学びました。銀行の仕事にどんなもの があるか、言葉使い、挨拶を学び、社会に出て使う言葉は今の私にとって練習を要するものだと感じました。私がこの4日間で一番ためになったと思ったのは就 職と仕事に対する意識が変わったことです。

就職がすぐそこまで迫ってきていることに気づかされました。それと職場の雰囲気が思っていたよりガチガチしていないことを知りました。一日中黙々とデスク に向かっているわけではなく、仕事仲間同士のコミュニケーションを大事にしていました。コミュニケーションは就職のために重要だと感じ、学力や資格ばかり が就職を有利にさせるとは限らないと感じられました。企業のため、社会のためという認識を、社会人は皆持っていると思いました。私も社会貢献できる企業に 勤めたいと思いました。

たった4日間でしたが、そこで得たものを考えると内容が濃く、とても自分のためになり参加してよかった。もうすぐ就職を迎えるが後悔しないように真面目に考えようと思います。


2003年 函館市役所


こ のインターンシップを終えて学んだことの1つは、上下関係などの人間関係の大切さです。社会に出て会社で働くことになった場合でも、必ず上司が存在しま す。その上司とどういうコミュニケーションを取り、上司と部下という関係を築いていくことが重要だと思いました。ぼくがインターンした事業開発課では、主 任同士、また主任と係長、係長と課長のコミュニケーションが非常にうまくとれていて、みんなが自分の立場をよく理解して仕事をしていました。

それはぼくが インターンに入り、すぐに気付いた事です。例えば、主任が作成した企画書は、まず係長が目を通し、足りない点の指摘や、「もう少しこうしたらなお良くな る」などいったアドバイスをします。そこでは、決して緊迫した感じではなく、互いを尊重し合いよく話し合うことで、よりよい企画書へ仕上げていきます。そ して最終的に課長へと提出されます。実際ぼくが作成したアンケート集計も、そういった過程で仕事を進めていきました。


2003年 大丸藤井(株)




今回の研修ではとても多くの研修、見学を予定していただきました。これらに関して、もし自分から動く気が無かっ たとしたら今回の研修はどうなっていただろう かと思います。自分の興味があることか、無いことかは、インターンシップにおいて、重要ではない気が私はします。 今まで知ろうとしていなかった世界だった としても、自らアクションを起こしていくことで何かしら興味を惹かれることに出会えると思いました。実際、インターンシップを志望した際に私は、ユニバー サルデザインに関する商品開発に興味を持っていたため他部署を希望として出していました。しかし今回配属されたのは「情報センター」ということで、学校で もプログラミングや、システムに関して興味の少なかった私は正直とても戸惑いました。

ですが、インターンシップは実際に就職をするわけではなく、一般の会 社における社会的な状況に身を置いてみて新たな自分自身を発見する場であると思います。今まで興味の起きなかった事でも自分から興味を持ち、話を聞く事に よって、知りたいことというのはたくさん出てきます。しかも私自身に関しては結果的にシステムに関して興味を持つようになった程です。

自分に合っていることさえもわからない、社会を知らない学生であるため今回は本当に多くのことを学ばせていただぃたと思います。始めの方の日程では学生として不甲斐なく思うことなど多々ありました。更に業務の進め方に関して(初日の会議など)も 不満、というか「どうしてこうしないのだろう」「なぜここは、こう進めないのだろう」と理解できない点があったのですが、日々実習をしていくうちに社会に はただ単に自分の仕事を完璧にこなすことだけが重要ではないということがわかってきました。

今は自分がインターンシップ研修生という「学生」だから何でも 声に出すことができ、すぐに綺麗にまとまった結論を出そうとしてしまうということに気づきました。しかしそれでは逆に仕事が円滑に進まなかったりするので す。柔軟な考え方や、少しの心のゆとりも必要とされているのだと感じました。インターンシップを体験したからこそ知りうることのできたこの企業の空気を忘 れず、また「学生」の純粋になんでも知りたいと思う気持ちを謙虚に持ち合わせればこれからもより良い成長ができる気がしました。


2004年 大丸藤井(株)


今回、インターンシップに参加させて頂き、色々な勉強になりました。元々、就職希望はIT関係に就きたいと思っていたので、非常に自分のためになりました。2週間の研修でしたが、とても充実した日々を送らさせて頂くことができました。

私の配属された部は、システム販売推進部という、パソコンや周辺機器を企業や役所などに販売をするために、営業をする人の補助をする部でした。二週間、主 にパソコンのセットアップ、企業や役所への納品作業の同行などをさせて頂きました。また、私がゼミで3DCGをやっているということで、それに関わる商環 境推進部や流通センター、情報センターなどの見学もさせて頂きました。私が配属された部以外の部も見せて頂き、企業についての体系を知ることもでき、中々 出来ないような体験をすることもできました。

初めはなんとなくインターンシップに参加させてもらいましたが、得るものがたくさんありました。自分の就職に対する考え方が変わったことが私の中で大きかったです。元々、情報系に就きたいと思っていましたが、実際何となく就職できたらいいなという考え方でした。

今回、自分の興味のあることをインターンシップという形で経験し、やりたいことを仕事に生かせることはとても素敵なことだと思いました。しかし、働いてい る人が皆、自分のやりたいことを仕事にしている人は少ないのが現状です。私は営業は絶対やりたくないと思っているのですが、逆にインターンシップで、やり たくない仕事を敢えてやる方が、その職についての考え方や、現実に社会に出た時のことを考えることができたのではないかと、今回インターンシップに行かせ て頂き考えることができました。



2004年 シビックメディア(1)


私はマスコミ関係に興味を持っていたため、「情報を受け手に伝える」仕事を行っている、シビックメディアにインターンシップを行った。まず、情報を伝える側として何が大切かということを理解したことが一番大きかった。(中略)

また、シビックメディアの方々(社会人の方)と接することによって今後、自分が社会でるために必要なことを知ることができた。あいさつや電話の対応、取材 の時のお願いなど、自分が社会に出た時に絶対に知らなくてはいけないこと尚かつ、今の自分にはまだ不十分なことだと分かった。普段の考えの中にもきちんと した1人1人の考えや思いがあって、それをどう伝えるかというように話しているので、意見がまとまりやすく社会人としてよい見本に思えた。

この秋から私も就職活動がスタートする、このインターンシップを通して今、自分が何が足りないのか、どのようなことを考えていけばいいのかということを知ることができたので、これからの自分の糧になる経験になった。


2004年 シビックメディア(2)


シ ビックメディアでの実習は、自分にとって今後就職活動をしていく上で、非常に重要な経験になった。貴重な経験というのは、単に仕事を覚えれたという事で はなく、社会に出て社会人として働く事により、自分の仕事に対する責任を感じる事が出来た。シビックメディアの方々はみんな仕事に対して真険で自分の仕事 に責任を持って働いていた。また、シビックメディアの方々は仕事に対するこだわりもすごく持っていたと思う。一つの記事をあげるのにも、何度も言葉を変 え、一番いい表現を探し、出来上がった記事にミスがないか何度もチェックをしていた。こうする事により、記事の質が高まり、それがシビックメディアに対す る信頼につながっているのだと思った。このように仕事一つ一つに手を抜かないで、責任を持って取り組めば信頼される社会人になれるという事が分かった。

仕事以外にも、勉強になることは沢山あった。あいさつや言葉使いは、普段の日常生活からきちんとしていないとすぐ直そうと思ってもなかなかうまくはできない。あいさつと言葉使いは社会に出たら出来てあたりまえの事なので気を付けたい。

また、普段何気ない会話の中にも勉強になる事が沢山あった。みんな考え方がしっかりしていて、自分の考えを持っていた。話しを聞いていると、今まで知らなかった事が知れたりしたので非常に勉強になったし、興味深かった。


今回の実習を通して、実際社会でそこで働いている人達と一緒に仕事をする事により、色々な経験を積むことが出来た。このような経験は自分を成長させてくれ たと思う。実際に働いてみて、早く仕事に就いて、社会に出て働いてみたいと思うようになった。今回の経験を就職活動に活かせるように今後の大学生活を頑張 りたいと思う。





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