社会情報学部教員・ゼミナール紹介


学びの魅力を専門ゼミナールで見つけよう

社会情報学部では3年次から専門ゼミナールを履修します。この科目は少人数で教員から指導を受ける形式で行われ、内容は各教員の専門や担当科目によって異なります。2年次にガイダンスを受け、自分の興味関心に基づいてゼミナール選択を行います。教員とのさまざまな触れ合いを通じ、大学での学びの魅力を専門ゼミナールでみつけましょう。

各ゼミナール教員の紹介を順次掲載していきますので、楽しみにしてください。

大國充彦(おおくにあつひこ)教授

テーマ:地域社会にアプローチする


「好奇心を熟成させ、地域について考える」

地域とはいかなる社会なのか、具体的な対象を定 めて研究します。今年度は、主に江別野幌地区の、 特にJR沿いのまちなみとまちの景観、そこに住 む人々の生活に焦点を当て、ゼミ生全員でフィー ルドワークを行う予定です。現在、野幌駅の高架 化が計画されていますが、高架にともない失われ てしまうまちの景観、まちのイメージを、リサー チしてとらえるのが目的です。聞き取り調査やま ちづくり活動の参与観察、まちのスナップ撮影な どの方法でアプローチします。まちに入って収集 したデータを持ち帰り、吟味・検討して分析し、 可能であればネットワーク上で情報発信していき たいと考えています。学生には、これは興味があ るけれど、あれには関心がない、と簡単に決めつ けず、いつも新しいことに触れてみようという好 奇心を熟成させ、自分の可能性をどん欲に伸ばし てもらいたいですね。


小池英勝(こいけひでかつ)准教授

テーマ:人工知能プログラミングによる次世代ICTシステムの構築


「高度情報化社会を生きていく 能力を磨いてほしい」

私たちの生活がコンピュータとネットワークにま すます依存するなか、コンピュータとネットワー クを直接操作しているソフトウェアにはより高度 な処理を、高い信頼性を保ちながら、より高速に 実行することが求められています。ゼミでは、こ のようなシステムを実現するための人工知能プロ グラミングを研究。そのための理論の構築と、そ の理論をもとにした実際のシステム開発能力の両 方を身につけることを重視し、コンピュータの仕 組みからプログラミングまで学習します。コン ピュータサイエンスに関する内容は、どこでも学 べるというものではありません。それだけに、こ のゼミだけで学べることをしっかり吸収してほし いですね。わからないこと、疑問に思ったことは、 すぐに調べて理解する。そんな能力の向上を心が けてほしい。変化の激しい高度情報化社会で生き ていくうえで、それはとても重要な能力なんです。


高田洋(たかだひろし)准教授

テーマ:データから社会を見る-社会学における計量的方法


「データで社会を見る 自ら分析する力を身につける」

社会調査によって得られたデータや官公庁の統 計資料など、さまざまなデータは“社会を見る” ために多くの手がかりを提供してくれます。しか し、経済や福祉、格差などさまざまな問題が渦巻 く現実の社会を見るためには、その“眼”を養う ことが必要であり、理論をもってデータを見るこ とが不可欠です。ゼミでは、そうした計量社会 学の方法により「社会階層と社会制度との関連」 を中心に考えていきます。初めはテキストを輪読 し、まとめ、報告、質疑、議論することに慣れな がら分析方法を理解。論文を批判的に検討しま す。社会の見方が身についてきたら、いよいよ自 分でテーマを設定し、データを探し分析して、結 論を出していきます。問題意識を持って社会を見 る眼を養い、理論をもって社会を自ら分析する力 を身につけることがゼミの大きな柱。データで社 会を立証することに興味のある学生にはぜひき てほしいです。


森田彦(もりたひこ)教授

テーマ:役に立つソフトウェアの制作


「モノ作りの体験を通して 創造力と積極性を高める」

アプリケーションソフトウェアを受け身の立場で 使うのではなく、自分で制作するという経験をす ることで、プログラムの難しさ、楽しさを体験し てもらいたいと考えています。ゼミでは、前半で プログラミングの基礎的な知識・技術を身につけ、 後半では各自が興味を持ったテーマでオリジナル ソフトウェアを完成させるところまでを想定して います。これまで、Web上で履修登録ができる システムやメモが時間軸で整理されるエディター など、「欲しい」「あったら便利」という発想から、 さまざまなソフトウェアの制作にチャレンジして きました。コンピュータを使いこなすだけでなく、 「自分が作るとしたら」という発想を持つことで、 今まで見えなかったことが見えてきたり、創造力 が養われます。ソフトウェア制作はモノ作りです。 学生には、自分の考えを形にしようという積極性 を持ってゼミに取り組んでほしいですね。