「札幌市民のくらしとテレビに関する調査」対象者の皆さまへ



 

 私どもは、来年2006年に北海道でのテレビ放送開始50周年と、地上波デジタル放送の開始を迎えるにあたりまして、この節目にあたる時期の記録を残し、次の時代に向けて市民生活とテレビの関わりについて考えるため、昨年度と今年度の2回にわたって「札幌市民のくらしとテレビに関する調査」と題したアンケート調査をおこなってまいりました。この調査には、あわせて800名をこえる市民の皆さま方にご協力いただきました。お忙しいところご回答をおよせいただきました皆さまに、心よりお礼申し上げます。昨年度の調査につきましては、希望者の方に調査結果の概要をまとめた小冊子をお送りいたしました。

 アンケート票に同封いたしました挨拶状にも記しましたとおり、この調査では、札幌市選挙管理委員会、および各区の選挙管理委員会に調査目的・内容・結果の公開方法等について記載した閲覧申請文書を提出し、許可を得たうえで選挙人名簿を閲覧し、ランダム・サンプリング(くじびきの原理)によって対象者の抽出をおこないました。現在、多くの学術調査で採用されているこの手法は、特定の個人の生活や意識を知ることが目的ではなく、市民の皆さまの生活や意識の全体像や分布を知ることを目指しております。また、個人情報の管理を徹底するとともに、調査結果を報告書等の形で無料公開することで、公益性の維持に努めております。

 調査実施の過程におきまして、当方からのアンケート票の郵送に不安感を抱かれたり、未返送の方に対する重ねてのお願いによって圧迫感をお持ちになった等のお声をいただきました。率直なお声をおよせいただいた皆さま方に深く感謝いたします。今後の実施にあたっては、皆さまからいただいたご指摘を真摯に受けとめ、調査のあり方を多角的に改善してまいります。昨今の社会における意識の変化や行政・学会等における議論も踏まえ、皆さま方によりいっそうご理解とご協力のいただける調査研究のあり方を模索したいと考えております。

 今年度ご協力をいただきました皆さま方には、昨年度同様、ご希望の方に調査結果をまとめた小冊子をお送りいたします。

 末筆ながら、皆さま方のご健勝を祈念いたしますとともに、私どもの調査研究活動につきまして、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。




          2005/12/13
  札幌学院大学社会情報学部
        助教授 高橋 徹
        講師  祐成保志