2016年 日本語教育・文化体験プログラム 冬

2016年は本格的な冬の訪れが早かった北海道。何かと悩ましいことも多い雪ですが、この真っ白な風景に憧れ待ちわびている人々が少なくないのも確かです。
夏のプログラムの参加者が若干少なめだったので冬はどうかと心配していましたが、韓国・台湾から57名の参加者が集まってくれました。嬉しい限りです。台湾の僑光科技大学7名、韓国・ソウルの建國大学12名、東國大学1名、ヨンジュにある東洋大学1名、デジョンの韓南大学9名、スウォンの亜洲大学15名、釜山の東亞大学12名です。
参加者も色々な意味でドキドキだと思いますが、迎える側の私たちも実はドキドキです。全員が無事に到着してくれるか、から始まって、プログラム中もケガや病気、事故がないように、火事を起こさないようになどなど心配は尽きません。それでもプログラム参加者の不安を一つ一つ解消していき、安心してもらって、笑顔でしめくくれるよう頑張るのが私たちの役目です!
では2016年度、冬プログラムのレポートをお届けします。


penguinThe 1st week (1月10~14日) colorline        
guidance guidance参加大学により飛行機の到着時間がまちまちなので、到着オリエンテーションは3回に分けて行ないました。数日前にはかなりの降雪があり心配だったのですが、プログラム初日の天気はほどよく、飛行機も極端に遅れることがなく済みました。
交換留学生を含めたサポート学生たちも手伝いに来てくれて、いずれの回もスムーズに運び全員がそれぞれ宿泊するアパートや寮に落ち着きました。

placement test 翌日は朝から本格的にプログラムが始動!おそらく一番(?)ドキドキのプレイスメント・テストが行なわれました。プログラムへの申込書類も参考に、筆記や作文などを通して参加学生の日本語レベルを総合的にチェックし、Aクラス(入門)からDクラス(上級)までの4つのレベルに分けていきます。テストの中では、みんなの前に出て自己紹介(日本語ができる人は日本語で)をする時間もあります。なんとなく緊張感が漂っていました。

今回のプログラムから、新しい日本語の先生が加わりました。Cクラスを担当していただく福尾先生です。ここで4名の日本語講師陣をご紹介します。

placement test placement test placement test placement test
Aクラス担当 大山先生
Bクラス担当 松尾先生
Cクラス担当 福尾先生
Dクラス担当 笹山先生

1か月の間毎日顔を合わせる先生方と学生との間には、大きな信頼関係と絆が生まれます。クラスにより人数のばらつきはありますが、いずれの先生も一人ひとりに目を配り、日本語上達への道を拓いていってくださることでしょう。 library

プレイスメント・テストが昼休みをはさんで午後にやっと終り、Wi-fi利用説明を受けたあとは、図書館に移動してを見学、担当職員から利用方法の説明をしてもらいました。後半になって勉強が煮詰まってくると、図書館でゆっくり学習する時間がほしくなるかもしれません。パソコンも使えますし、グループで話し合えるスペースもあるので大いに活用してもらいたいものです。

18時方からは、G館8階で歓迎会が開かれました。本学サポート学生も大勢集まったので、到着日に既に会っていた人も初めて会う人も、軽食を囲みながらリラックスした雰囲気の中で声をかけあい、交流の糸口をつかむことができました。
国際交流委員長の吉川先生、また皆川先生も参加してくださいました。

welcome partry welcome partry welcome partry
いい笑顔です。
ソフトドリンクで乾杯~!
長かった一日の疲れを忘れて。

歓迎会の中では、各参加大学ごとに前に出て一人ずつ簡単に自己紹介、また本学のサポート学生も自己紹介をする場面があり、非常に盛り上がりました。ここから始まるぞ、と気持ちも高まっていったのではないでしょうか。
毎回、参加者の顔ぶれ次第で違ったカラーが見えるプログラム。今回の参加者たちはどのような色を作り上げていってくれるのか、楽しみです。
                     welcome party

penguinThe 2nd week (1月16~21日) colorline        
Debate contest

毎年、冬の日本語プログラムの時期には法学部のディベート大会が開催され、プログラム生の主にDクラスの学生たちもその中に加わってディベートを行なってもらっていました。ですが、ことしは時期的にプログラム生がディベート準備をする時間があまりなかったため、事前に各大学でプレゼンテーションを用意してくださいとお願いしていました。
Debate contest
それぞれにプレゼンテーションの案を練っていたと思うのですが、実際には時間の関係でかなりスピードアップを迫られ、予定したものを紹介できなかった大学もありました(申し訳ありません)。次回からプレゼンの時間をちゃんと設けて、準備してきた誰もが心残りなく発表できるようにしたらいいかなと思います。
プレゼンはいずれもその大学や街、国に関心を持てる内容でした。1位は建國大学でしたが、、みなさんに同等の拍手を送ります。

ディベート大会終了後は、すぐにG館8階で懇親会が開かれました。法学部のディベートの順位の発表、日本語プログラム学生のプレゼン順位発表、そして軽食をつまみながら、法学部の学生とプログラム生が各テーブルに散らばって会話を楽しみました。
konshinkai konshinkai
知らない者同士が初めて顔を合わせるのも緊張するかもしれませんが、出会いと交流は日本語プログラムの大事な要素の一つでもあるので、こうした機会から何かを学んでいってくれたらと思います。
中のいい友達だって、もとはといえば知らない者同士だったはずですから。

さて、1月21日、土曜日。今回のプログラム初の地域体験学習(フィールドトリップ)です。これまでは最初に小樽を組み込んでいたのですが、「小樽なら休みの日に友達同士で気軽に行けるのではないか」という意見もありましたので、今回は敢えてみんなそろって小樽に行く予定は入れませんでした。最初の地域体験学習の行き先は、旭川「雪の美術館」と「旭山動物園」としました。
snow museumsnow museum
以前にも一度、冬のプログラムで雪の美術館を訪ねたことがあるのですが、映画「アナと雪の女王」に登場するお城を思わせるようならせん階段や、ガラス窓のむこうに見える氷の壁がとても印象的です。
結婚式場としてもよく利用されているそうです。冬の北海道のイメージにはぴったりかもしれません。

snow museum
左矢印 snow museumヨーロッパのお城にいるような気分になります。

  外国映画に出てきそうならせん階段。実にいい雰囲気をかもし
  出しています。見下ろしても見上げてもいい感じですね。右矢印

「雪の美術館」の見学を終え、旭山動物園に向かいます。
当日、お昼頃の気温はマイナス6度。空気はかなり冷たいですが、雪は降っておらず晴れて日差しもあったため、動物園内を散策するのもそれほど苦にならない状況でした(大雪だと休憩所にこもって外に出たくなくなります)。
冬の旭山動物園では、寒さに弱く展示していない動物も一部いる一方でペンギンやホッキョクグマなど寒冷地出身の動物たちが実に元気です。ホッキョクグマはうろうろぐるぐる歩き回って人間たちを観察しているようでした。

asahiyama asahiyama asahiyama
まずは腹ごしらえ。
天気がよくてみんなも笑顔。
「なんか用か!」 
asahiyama asahiyama asahiyama
ペンギンの散歩も見ました。
楽しんでいるようです。
元気はつらつぅ~?

いまや日本人より外国人観光客のほうが多いのではないかと思うほどの旭山動物園。冬の名物ペンギンの散歩の時間が近づくと、ペンギンの通路の両側に人がぞくぞく並び始めました。ペンギンたちはゆったりしていて、こちらもまさに、「今日はどんな人間たちが来ているのか、じっくり観察してやろうじゃないか」とでも言いたげな様子でした。
                   asahiyama
なごやかな空気感の中で終った最初の地域体験学習。プログラム生とサポート学生たちとの距離もぐっとせばまったのではないでしょうか。
毎日の授業も軌道に乗ってきたようですし、このままなんとか順調に過ごしていけたらと思います。ただ心配なのは、世間を脅かすインフルエンザの流行です。サポート学生にもちらほら流行のきざしが見えますが、プログラム生は昨年同様、誰も感染せず乗り越えてくれたらいいのですが。

penguinThe 3rd week (1月23~28日) colorline        

24日(火曜日)は、札幌市内見学へ。北海道神宮、大倉山ジャンプ競技場、北海道博物館を巡る「スタディ・ツアー」です。日本語の先生方と外を回れる機会はあまりないので、貴重な時間だと言えます。
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最初は北海道神宮ですが、近年外国人観光客がツアーバスで訪れることも増えたせいか今年から大型バス停車場が設けられました。それによって本殿まで歩く距離が長くなりましたが、本殿以外に小さなほこらなど、実は今まで見たことがなかったものもあることを知りました。ちょっとした散歩道です。

 hokkaidojingu
神社といえば人気のおみくじも、今や英語や中国語バージョンなどが出されています。日本語だと思って引いたら中国語(もう少し正確に言えば、中国用の簡体字と台湾などの繁体字)で全部漢字だ…と焦る姿も見受けられました(笑)。心なしか日本語のものより大吉の出る確率が高いような…?

次は大倉山ジャンプ競技場です。2018年には韓国でも冬のオリンピックが開催されますから、これまでジャンプ競技の場所を見たことがなかった人には、なんとなくこういった雰囲気かと感じられるかもしれません。
実際、目の前にそびえるジャンプ台を目にすると、学生たちの間からは「おお~!」という声があがりました。できることなら、ぜひ実際に迫力あるジャンプ競技を観戦してほしいですね。
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大倉山では、ほとんどの人がリフトで頂上の展望台へ。初めてのリフトにはしゃぐ声が響いていました。
雪が降っていたため残念ながら札幌市内の景色はあまりクリアには見えませんでしたが、高さは実感できていたようで「ここから跳ぶのか、すごいな」といった言葉も聞こえてきました。実際に跳んでみたいと思った人が、果たして一人くらいはいたでしょうか??

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下りのリフトでは、スリルがあるようで上りのとき以上の絶叫が聞こえました(笑)。
そのあとは寒い屋外から休憩所に入って、持参したお弁当を食べたりお茶などを飲み、ほっとひといき。雪の降り方がだんだん強くなってきましたが、私たちはまだそれほどひどくないうちに展望台まで上がれてラッキーでした。
みんなが来年の冬、テレビでピョンチャンオリンピックのジャンプ競技を見るとき、この大倉山を訪ねたことも思い出してほしいものです。
museum museum

最後は帰り道、大学にも近くなり北海道博物館へ。古代から近代に至る北海道の歴史、アイヌ民族文化など、短い時間の中ではありますが現代を生きる私たちにもつながる北海道の文化の片鱗に触れてもらえたと思います。
北海道の、とはいえ文化と歴史は他の国々ともつながりながら現代に至っているものです。正直なところ若いうちはそういったことはあまり考えないかもしれませんが、人生を重ねていく中のどこかで何かふとリンクするものを感じる時もあるのではないでしょうか。

そして1月28日(土曜日)、2つめの地域体験学習を迎えます。今回はニセコです。近年、外国人が急増しているニセコは大きく姿を変えつつあります。外国人が増えているのは全国的な傾向ではありますが、ニセコでは単なる観光のみならず、定住してそこで働き生活を営む人が少なくありません。そんな不思議タウンを体験してほしいと思いました。

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まずは「ヒルトン ニセコビレッジ」にて昼食。バイキングです。ホテルはさすがに高級感が漂います。
ロビー付近に集まっているお客様もほとんどが外国人のようでした。

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ロビーにあるカフェもインターナショナル。

食事のあとは、ホテル内の温泉に入るグループ、ひらふ地区に行くグループと分かれました。宿泊できればスキーその他アクティヴィティを体験することもできたかもしれないのですが、日帰りで時間が限られているので残念ながらそういったことはさせてあげられませんでした。ただ、興味を持ち、もし可能ならいつか各個人で来てみたいと思ってくれたら嬉しいのですが。

「ひらふ地区」は、ニセコの中でも特に異国のような雰囲気です。お店の看板もかなりの部分が英語、カフェでは英語でオーダー。カフェの中ではスウェーデン語や中国語やドイツ語なども聞こえてきます。見回すととてもそこが日本とは思えない様子です。

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プログラム生たちも海外から来ているわけですが、北海道の片隅にあるこの多国籍(無国籍?)な空間をどのように感じたのでしょう。

雪なら冬の北海道はどこにでも積もるし、ウインタースポーツなら札幌でも富良野でもあちこちでできます。なのになぜニセコなのか?経済や観光を勉強している人なら、興味深い素材が見つかる町だと思います。
とにかくニセコ現地ではまあまあの天気でしたが、行き帰りの中山峠はホワイトアウト状態で前後左右が真っ白、本当にハラハラしました。ここを無事に運転してくださったバスの運転手さんには感謝の気持ちでいっぱいです。プログラムはこうして大なり小なり、様々な人々に支えられているのです。
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penguinThe 4th week (1月30~2月4日) colorline        

なかなか良いペースでここまで進んできた今回のプログラム。この週は比較的もりだくさんでした。まず、1月31日(火曜日)はプログラムではすっかりおなじみとなった「勾玉作り」のため、大学から歩いて10分の北海道埋蔵文化財センターへ。
考古学や美術に興味のある人、もの作りの好きな人には非常におもしろい時間ですが、根気の要る作業はちょっと苦手な人は苦労するようです(その姿を見ながら心の中で「頑張れ!」と私は励ましています)。
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まずはウォームアップとして、展示室で様々な出土品の展示を見ながらクイズに挑戦します。日本語を読むのがまだ苦手な人も、友達と話し合いながら進めていけます。
そのあとはすみやかに2階へ戻り、メインである勾玉作りの開始です。センターの担当の方が、日本語だけでなく韓国語、英語、中国語を織り交ぜたパワーポイントを使いながら教えてくださるので、口頭での指示がよくわからなくても画面を見て要領よく作業ができるようになりました。

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一人ひとりに渡されている勾玉作成キットですが、石の色はそれぞれ微妙に違い、また力の入れ具合や磨き方によってできばえは変わってきます。それは上手・下手の問題ではなく全くの個性です。現代では機械で一律に作ってみな同じにできたものを手にすることが多いものです。手作りのよさはまさに作り手による違いにあります。

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紙やすりでひたすらこすって、削って、最後は磨き粉でツヤを出して仕上げます。約2時間に渡る勾玉作り、形となって自らの手に残るものですから、なんとなくやりとげたという充実感があるのでは。みなさん、お疲れ様でした。

埋蔵文化財センターの方々には、今回も大変お世話になりありがとうございました。 special lecture

翌日2月1日(水曜日)、3講目には白石先生に特別講義をしていただきました。はじめに講義は日本語がいいか英語がいいかをプログラム生に聞いたところ、英語のほうがいいという学生が多数だったため、先生は英語で講義を進めていかれました。
内容は、ロシアの北方に住むニヴフという民族の言語とアイヌ語などの言語や文化に関わるものです。日本も、プログラム生の出身である韓国も台湾もアジアですから、全く無関係ではないでしょう。遠いどこかでつながってきているはずです。

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この講義を逃した人は損をしたと思います。講義の最初のほうでは、スマートフォンを使ってクイズを行い(Kahootというアプリで誰もがクイズを作って楽しめるのだそうです)、優勝者には景品が当たりました。こうした形式だと、モチベーションが上がりますね。

そして2月3日(金曜日)。お待ちかね、宿泊を伴う地域体験学習の行き先は洞爺湖です。前の週、ニセコへ向かう途中の中山峠での暴風雪がウソのように良い天気に恵まれました。旅行でまず大事なのは天気がいいということ。それを実感します。
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左矢印なにはともあれ、腹ごしらえから!
   今年も洞爺湖「ホテル湖畔亭」でバイキングの昼食をいただきま
   した。食べたいものを好きなだけ食べられる幸せ… ただしこの
   あとの遊覧船に備えて、あまり食べすぎないように…

昼食後は、遊覧船で洞爺湖を40分ほどかけてクルーズです。甲板に出ても縮こまるほどの寒さではなかったおかげで、おやつほしさに次から次へと飛んでくるカモメと戯れるにぎやかな声が絶えませんでした。ところでみなさん、美しい湖の風景はちゃんと見ていましたか…?

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船出はゆったりと。
周囲にはひっきりなしにカモメが飛びかっています。

遊覧船を満喫したあとは、今夜の宿泊先であるホテルサンパレスにチェックイン。天気もよくスムーズにここまで来たので、チェックイン後はホテルのプールへ直行した学生たちも少なくなかったようです。ゆったりつかる温泉もいいですが、みんな一緒にアクティブに遊べるプールは学生に人気です。
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左矢印夕食前、すでに浴衣姿でくつろいでいます。

夕食も豪華バイキング。広いレストランは宿泊客で大にぎわいでした。ここでも海外からの観光客が目立ちました。 右矢印

地域体験学習、最後の夜はディナーだけでは終わりません。このあとはささやかな(?)親睦会という名の宴が待っていました。
実際、飲み物とお菓子程度の簡単なセッティングではありましたが、プログラムの運営学生たちがビンゴゲームを企画したり、カラオケも積極的に歌い始めたりとちょうどいい感じに盛り上がっていったようです。
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親睦会は夜10時まで。そのあとは、温泉で体を温めたり、誰かの部屋に集まって引き続きワイワイ楽しんだり(ほとんど寝なかった人もいたとか)、思い思いに過ごしながら、洞爺湖での夜は更けていきました。
幸い、外で裸で寝てしまうような人はいませんでした(当然)。

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外(中庭)はこんなふうに美しくライトアップされていました。

翌朝は、洞爺湖のホテルを出発して支笏湖へ。支笏湖では氷濤(ひょうとう)まつりが開催されています。暗くなってからだとこちらもライトアップされて非常にきれいなのですが、時間的に無理なので私たちは昼間のお祭りを楽しみます。もっとも、夜はきれいだとはいえ湖面から吹き付ける風で震えあがるほど寒いですから…

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澄んだ支笏湖の水で作られた、幻想的なブルーの氷像の数々。凍てつく大地での芸術品です。

冬の北海道ではこうした雪や氷、寒さを利用した催しなどがあちらこちらで開かれています。町によっては、氷で作ったホテルやバーなどもあります。

今回のプログラムで来た学生たちがより一層北海道に興味を持って、冬の北海道をもっと巡ってみようという気持ちになって、いつか友達や家族と再び訪れてくれたら嬉しいですね。道産子の誇りはたくさんあって、お見せしたいものは尽きません。

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学生たちに人気だったのは氷の滑り台。雪と氷にまみれて遊んだことがない人も、ある人も、ちょっとだけ子どもに返って、時には絶叫しながらスリルとスピードを体感していました。
寒いからみんな時間をもてあますかと想像していたのですが、天気がよかったため思ったより屋外にいても平気で、もう少し時間を取ってもよかったのかもとあとから思いました。申し訳ありません…

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そして支笏湖を去り、地域体験学習の最後の目的地、恵庭にあるサッポロビールの工場見学となります。
ここ数年はプログラムでのビール工場見学といえばもっぱら千歳のキリンビール工場が多かったのですが、たまには趣向を変えてみようということで今回はサッポロビールにしてみました。もちろんどちらも日本を代表するビール会社で、私たちには味に甲乙はつけられません。

sapporobeersapporobeer
工場見学の最後には試飲の時間があり、未成年はビールを飲めないため、受付では生年月日がわかる身分証を提示して厳しい年齢チェックが行なわれました。
ロ自分の国ではお酒を飲んでもいいのに~という若干の不満の声も聞こえましたが、ここは日本の法律に従ってもらいましょう…

工場見学の中ではクイズの時間もあり、勝者に賞品が手渡されました。サッポロビールの缶ビール型貯金箱です。ラッキーな学生は、思いがけないところでちょっとしたおみやげを手にすることができましたね。
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試飲会場ではビールまたはソフトドリンクで、地域体験学習終了の乾杯としました。重大な問題もなく、好天のおかげで交通状態にもさして支障なく無事に一泊二日の予定を終えることができました。
プログラムも残すところ6日ほど。日々の日本語授業も仕上げに入ってテストが行なわれたり、プログラム生たちは帰国の準備も始めなくてはなりません。それを考えると、最後の週はけっこうめまぐるしく過ぎていきそうです。

         shikotsukoshikotsuko

penguinThe 5th week (2月6~2月10日) colorline        

2月6日(月曜日)には、さっぽろ雪まつりが開幕しました。この日はプログラムの日本語授業も1講だけで、授業終了後に雪まつり会場へ向かいました。いつものようにバスではなく、大麻駅からJRに乗ったのですが、まずは札幌駅で食事してから会場へ行く、大通で何か食べてから見る、といった具合で私たちの団体はかなりバラけてしまいました(苦笑)。
そのため、全員の写真をまんべんなく撮ることができず、会場をぐるぐる回っていくつか出会ったグループの写真を撮るのみに終ってしまいましたが… それぞれのグループでたくさん写真を撮っていたようなので、お許しいただきたいと思います。

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建國チームに遭遇!
ピコ太郎も!
亜洲チームに遭遇!

雪まつり会場では、時間帯によって飲食物などの無料配布があったり、キャラクターが登場するなど様々なことが行なわれていました。また販売されている食べ物も「今ここならでは!」というものが多くありましたが、値段がちょっと高いという理由で学生たちは遠慮がちだったのが残念です。
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夜には雪像がライトアップされるのはもちろん、プロジェクションマッピングなど華やかなアトラクションもいろいろと行なわれていたのですが、夜まで残って見た学生たちもいたでしょうか。

後日聞いたところでは、それぞれに楽しんだとのことで…よかったです。

そして2月9日(木曜日)、ついに修了式の日を迎えました。やはり過ぎてみれば1か月はあっという間です。しかしいま目の前に並んでいるのは、1か月前にどこか不安そうで緊張が漂っていた表情ではなく、明るい笑顔に満ちたプログラム生たちです。各自が濃密な1か月を過ごしてきたのでしょう。
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国際交流委員長、吉川先生からの挨拶に続き、プログラム参加学生一人ひとりに修了証書と記念品が手渡されました。
証書も写真も、全員のために心を込めて印刷して綴じていますよ!一生の記念にしてもらえたらと思います。

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続いては、日本語講師を代表してCクラスを担当された福尾先生からのご挨拶です。福尾先生は、今回から初めてこのプログラムで授業を持っていただきました。先生ご自身が学生たち同様、初めての場所でこの1か月を過ごされて、ご苦労もあったことでしょう。
大人だって緊張しますよ…

kimyunmokimyunmoそのあとは、プログラム参加学生を代表してDクラスのキム・ユンモ君(韓南大学)が日本語でスピーチを頑張ってくれました(写真むかって左)。
続いて、サポート学生を代表してリーダーとして活躍した岩淵さん(写真右)。岩淵さんはこの3月に卒業しますが、学生時代の国際交流の経験を自信として、社会にはばたいってほしいと願っています。

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                     それでは、お疲れ様のみなさまをねぎらうために----送別会へと向かいましょう!!

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送別会会場は、札幌市内のサッポロビール園。こちらを利用するのも久しぶりです。札幌の中心部から少し離れているため、二次会へのアクセスを考えてしばらく足が遠のいていましたが、建物からして雰囲気は抜群です。ここにはビール博物館もありますが、プログラム期間中に個人で訪れた学生もいるそうです。この日も、送別会開始までのわずかな待ち時間の中で博物館を見学した人も割と多くいました。
sobetsukai
「最後で最大の宴が、始まりますよ」

「ビール園ですがあくまでも未成年は飲酒禁止、いいですね。ルールは守ってくださいね」

なにはともあれ、お腹いっぱい食べて、たくさんしゃべって、思い切り楽しみましょう。明日の今頃はもう、それぞれが帰宅して前の晩を思い出しているはず。

プログラムの期間中は常に、「これでいいのだろうか?」「何か大事なことを忘れていないだろうか?」「学生たちは本当に楽しんでいるんだろうか?」と不安や心配に駆られるのですが、送別会というある意味大団円を見ると、パーフェクトではない、改善すべき点も多々あるけれど、今回も無事にゴールできたというほっとした気持ちになります。

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sobetsukai sobetsukai
時間が過ぎるほどに会場内はジンギスカンの煙で曇り、笑い声と話し声でいっぱいになっていきます。


各テーブルでは、どんな会話が弾んでいたのでしょうね。
政治の問題も文化の相違もこの時間、この空間には無関係。世界中の人々がこうやってテーブルを囲み、食べて、飲んで、笑いあうことができれば、世の中はどれほど平和になるのだろうかと思います。

今ここにいる若者たちこそが、将来の世界の平和に向かって進んでいってくれるのではないでしょうか。

sobetsukai
さて、おおいに盛り上がった送別会もそろそろお開きです。二次会に流れる人たちもいるかもしれませんが、とにかく明日の帰国に向け荷造りがまだ終わっていない人も少なくないはず。
名残惜しいですが、忘れ物のないように帰国準備をするのも大事ですね。また、飲みすぎや寝不足で体調を崩したりもしないように…
(とはいうものの、翌日の話によれば一部の人たちはほとんど寝ないでにぎやかに語り合っていた(?)ようです。)

      sobetsukaisobetsukaisobetsukai

penguin2月10日 colorline penguin
脳内でエンドレスに曲が流れていることがあります。みなさんは、別れのときにどんな脳内音楽が流れているでしょうか。

airport 初めてプログラムに参加する学生たちはもちろんドキドキですが、何度主催しても、私たちも初めて会う学生たちとうまく接することができるだろうかと色々悩みます。そして自問自答しながら1か月が過ぎていきます。
別れの日。荷物の準備は万端でも、心の準備はどうなのでしょう。プログラム生とサポート学生たちを見ていると、最後の日もあと数時間でお別れなどと思えないくらい、いつもと同じのようでした。

airport 空港に到着し、グループによってはチェックイン開始までしばらく待たなければならない場合もあり、またチェックインを済ませたあとは、手荷物検査場に入るまでしばらく時間があるのでゆっくりしていられます。
それでも本当にいよいよ別れの時間が近づいてくると… 手紙やプレゼントを渡したりと忙しくなったり、涙があふれ出てくる人もいます。
通信手段が発達してSNSでいつでも連絡できる時代ですが、人間の感情は変わりません。

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ほとんどゼロの状態で日本語の勉強をスタートしたプログラム生たちも、簡単なことなら言ったり聞いたりできるようになって、コミュニケーションがとれるほどにもなりました。言葉で通じないぶんはどう補えばいいかということも心得たと思います。

一期一会。でもこれは終りではなく、再び会う日までの始まりです。そんな歌詞の入った歌もありました(古いですが)。
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みんな、本当にすがすがしくていい顔しています。
国際線の出発ロビーは、様々な国、多くの人々で混雑していましたが、私にはプログラム生とサポート学生たちが特別輝いているように見えました。

手を振り涙を流して手荷物検査場へ入っていくプログラム生たち、そしてそれを見送るサポート学生たち、その姿を写真におさめようとあっちへこっちへ走ったのですが、どちらか一方で手一杯になってしまい、充分に撮れなかったみなさん、ごめんなさい。

ありきたりな表現ですが、友情には国境などなく、心に壁もありません。この先、彼らの友情と笑顔を阻むことが何もないようにと祈ります。 airport
airport やがて社会に出て、少し疲れた時には、こんな楽しくて穏やかな日々があったことも思い出してほしいです。この先もっと多くの経験を重ねるでしょうが、忘れないでほしいですね。

寒かった冬の毎日、みなさん本当にお疲れ様でした。インフルエンザが巷に蔓延する中、体調を管理するのも難しかったと思います。プログラム生にインフルエンザ患者が出なかったのは奇跡です(サポート学生は数名発症)。雪に憧れて来たプログラム生のみなさん、北海道の冬はどうだったでしょうか。厳しい寒さの中、人の心の温かさに触れることはできたでしょうか。
日本語プログラムは単なるピクニックではありませんから、つらいこともあったかもしれません。ですが1か月という長いような短いような時間の中で、それぞれに何かを学び得ることがあったと思います。

ここでの体験を後輩や友達に語り、次へまた次へとつながっていけばこれほど嬉しいことはありません。

いつも同じ言葉になってしまいますが、日本語の先生方、協力していただいた先生方、アパートの管理をしてくださった皆様に心より感謝を申し上げます。すべての皆様、ありがとうございました。
海を越えて来てくれたプログラム生のみなさん、いつも国際交流を盛り上げてくれるサポート学生のみなさん、ありがとうございました。みなさんがいつも健康で幸せでありますように!みなさんの住む世界が平和でありますように。


             airportairport

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