2003年度札幌学院大学土曜公開講座 / 社会情報学部担当
 
日 時 講座内容〔個別テーマ〕 講 師
5月10日 総論「ITと情報メディア」インターネット入門
※ 会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
長田 博泰(社会情報学部教授)
斉藤 龍亀(社会情報学部教授)
金  明哲(社会情報学部教授)
5月17日 インターネット活用技術
※ 会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
新國三千代(社会情報学部教授)
皆川 雅章(社会情報学部教授)
5月24日 インターネット利用(1)―医療福祉への活用
※ 会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
佐藤 和洋(社会情報学部助教授)
5月31日 インターネット利用(2)―教育への活用
※ 会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
千葉 正喜(社会情報学部教授)
森田  彦(社会情報学部教授)
6月7日 インターネットの課題と未来
※ 会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
佐藤 友暁(社会情報学部講師)
6月14日 北海道民のくらしと情報メディア
※ 会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
高橋  徹(社会情報学部助教授)
6月21日 21世紀北海道のテレビ局
※ 会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
中澤 秀雄(社会情報学部助教授)
6月28日 メディア・リテラシー ‐テレビ番組を分析する‐
※ 会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
大國 充彦(社会情報学部助教授)
7月5日 近未来SFの構想力−情報化社会を読み解く
※ 会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
井上 芳保(社会情報学部教授)
7月12日 市民からの情報発信
※ 会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
石井 和平(社会情報学部教授)
小内 純子(社会情報学部教授)
5月10日 総論「ITと情報メディア」 インターネット入門
 情報通信技術(IT)と情報メディアの関連にふれながら,本講座のねらいと構成を説明します。
  インターネット入門前半では,インターネットの仕組みおよび今後のインターネット利用に欠くことのできないブロードバンド=広帯域(通信)について解説します。
 後半では,電子メール,ホームページ,Web(ウエブ)ブラウザなどの基本知識とそれを活用した情報の収集,情報の発信,電話,TV,ゲーム,電子ビジネスなどの現状について実際のサイトを見せながら解説を行います.
講師 : 長田博泰(社会情報学部教授) / 斉藤龍亀(社会情報学部教授) / 金 明哲(社会情報学部教授)
会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
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5月17日 インターネット活用術
 インターネットにおける情報発信という視点から、コンテンツ作成のための活用技術について学びます。現在、コンテンツの作成には音声や音響、文字、図形、画像、動画像などを扱う様々なメディア処理技術が使われています。
 前半は、新國がこれらの処理技術について本学部の学生が制作した例などを用いながら解説します。
 後半は、皆川がコンピュータの中に仮想的な世界を自ら創造し、インターネット上で情報発信することのできる3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)の制作技法(モデリング、テクスチャ表現、アニメーション)について解説し、本学部ゼミナール学生達による制作例を紹介します。
講師 : 新國三千代(社会情報学部教授) / 皆川 雅章(社会情報学部教授)
会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
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5月24日 インターネット利用(1)−医療福祉への活用
 インターネットの利用は多様な分野で展開されています。今回の講義では、友人の医師の呼びかけに応じて、検討し、構築した医療福祉分野のポータルサイト(マッチングサポートシステム:Crystal_Net_Meeting)を具体的な例として、医療福祉分野におけるインターネット活用の取り組み状況とその技術的背景(データベースシステム技術等)について紹介します。
 確かに、インターネット技術の進展により様々な情報発信及び獲得が可能となりました。と同時に、多くの問題も発生しています。この機会に、インターネットという情報メディアのもつ光と影についても考えてもらえればと思います。
講師 : 佐藤 和洋(社会情報学部助教授)
会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
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5月31日 インターネット利用(2)−教育への活用
 コンピュータを始めとする情報技術の発達は、教育方法へも影響を与えつつあります。最近は、インターネットが普及したことから、WBT(Web Based Training)、eラーニングなど、新しい活用法が提唱されています。
 本学部では、すべての学生がノートPCを携帯して、それらを活用した授業展開をしています。そこでは、学生同士、あるいは学生と教員との知識・情報の共有の場をつくることの意味が大きいと考えています。この講義では、インターネットの教育への応用の現状を解説し、その後、我々の学部でのパソコンとインターネットを活用した教育の実践例をご紹介します。
講師 : 千葉 正喜(社会情報学部教授) / 森田  彦(社会情報学部教授)
会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
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6月7日 インターネットの課題と未来
 今から10年前、日本において商用接続サービスが開始されたインターネットは、今後10年で、あらゆるコンピュータが広帯域のネットワークに接続され、「誰もが、いつでも、どこでも」情報にアクセスできるユビキタス社会に入るといわれています。しかし、官公庁における無線LANによる情報漏洩問題に代表されるように、ネットワークのセキュリティ強化といった課題も残されています。ユビキタスコンピューティングとはどのようなものか、それを実現するにあたって、現在直面している課題を解決するにはどうしたらよいのか、技術的な側面から考えていきたいと思います。

[参考文献]
▼ 『ユビキタス・コンピュータ革命』 坂村 健  角川書店 2002年6月
講師 : 佐藤 友暁(社会情報学部講師)
会場 : 札幌学院大学・B101教室〔B館1階〕
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6月14日 北海道民のくらしと情報メディア
 歴史上最初の大衆的な情報メディアであった新聞は、道民の生活にとっても、最初のもっとも身近な情報メディアでした。北海道の広さと活気を反映してか、過去には様々な地域、特に札幌、函館、小樽、旭川などの都市を中心として多くの新聞が刊行され、そして消えていきました。
 講座では、まず北海道における明治期の新聞から浮かび上がってくる道民のくらしの様子を取り上げ、続いて現在中心的な位置を占めるテレビ、そしてインターネットに至るかたちで道民のくらしの中の情報メディアを考えます。
講師 : 高橋  徹(社会情報学部助教授)
会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
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6月21日 21世紀北海道のテレビ局
 日本のローカルメディア、なかでも地方放送局は激変の時期にあります。デジタル衛星放送の開始によるキー局系列の再編成、膨大なデジタル化投資と縮小する広告収入のアンバランス。その中で、北海道の地方放送局は、地域密着を柱にして21世紀の存続を模索しています。データ放送やメディアリテラシー教育などの取り組みも始まっています。こうした趨勢を分かりやすく解説したうえで、道民にとって地元放送局とは何なのか、放送局と道民の関係はどのように変わって行けばいいのか、ご一緒に考えたいと思います。

[参考文献]
▼ 「北海道民放論」 所雅彦 エフ・コピント富士書院 1994年3月
▼ 「パブリック・アクセスを学ぶ人のために」 津田正夫ほか 世界思想社 2002年3月
講師 : 中澤 秀雄(社会情報学部助教授)
会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
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6月28日 メディア・リテラシー −テレビ番組を分析する−
 この講座では,実際のテレビ番組を分析していきます.そのことを通して,分析の方法と分析することの意味について考えることが目的です. 現代社会では,新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどのメディア(媒体)以外にも,インターネット・衛星放送などの新しいメディアを通して多くの情報が流通しています.この社会においては,従来重要だとされていた「読み・書きの能力」(リテラシー)の他に,多様なメディアとそれらがもたらす情報についての能力(メディア・リテラシー)が必要だとも考えられています.その一環として,テレビ番組の分析を捉えます.

[参考文献]
▼ 『メディア文化の権力作用』,伊藤守編,せりか書房,2002.
▼ 『メディア・リテラシーを学ぶ人のために』,鈴木みどり編,世界思想社,1997.
講師 : 大國 充彦(社会情報学部助教授)
会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
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7月5日 近未来SFの構想力−情報化社会を読み解く
 いわゆる「情報化社会」の深層で進行していることは何なのでしょうか。現実の社会においてほのかにその兆候が見えていながら自覚されにくい危うさを誇張して表現することで近未来SFは現実を鋭く批判することができます。社会学もまた我々の日常生活にあって見えにくいものを見えるようにする力を持った学問です。両者は実はよく似ています。オルダス・ハックスリーの『すばらしい新世界』は到来しつつあるファシズムの時代を予感するかのように1932年に書かれたものです。この書物を手がかりに人間を合理的に選別しようとする優生思想の危うさについて考えてみたいと思います。

[参考文献]
▼ オルダス・ハックスリー著(松村達雄訳)『すばらしい新世界』(講談社文庫)1974年発行
▼ ロビン・ベイカー著(村上彩訳) 『セックス・イン・ザ・フューチャー ―生殖技術と家族の行方』(紀伊国屋書店)2000年発行
▼ ヒュー・G・ギャラファー著(長瀬修訳)『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』(現代書館)1996年発行
講師 : 井上 芳保(社会情報学部教授)
会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
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7月12日 市民からの情報発信
 情報技術の発展は,市民自らが情報を発信する際の技術的障壁を低くしました.しか し,その社会学的な意義はどこにあるのでしょう.市民メディアは,それ自体小さな存在であり視聴者は限られますが,我々が情報の単なる受信者ではなく,発信者としてより主体的に関わりうることを示す役割を担っています.本講義では,コミュニティFMやインターネット市民放送局のような北海道における市民メディアの活動を紹介し,その現状と可能性を考えていきます.

[参考文献]
▼ 津田 正夫,平塚 千尋 編「パブリック・アクセスを学ぶ人のために」 世界思想 2002年
▼ 民衆のメディア連絡会編「市民メディア入門−あなたが発信者!』創風社出版  1996年
▼ 「特集 市民がつくる放送」『新・調査情報』2002年12月号
講師 : 石井 和平(社会情報学部教授) / 小内 純子(社会情報学部教授)
会場 : 江別市大麻公民館・2階研修室
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