カリキュラム
Curriculum
臨床心理学科のカリキュラムにおいては4つの教育目標を掲げています。
1.心理学的支援の土台となる「自己肯定感」「協働する力」「自己省察力」を育成する。 2.心理学的支援の柱となる「調査研究力」「コミュニケーション力」「心理的・福祉的援助スキル」を育成する。 3.文理融合学問としての心理学を中心に幅広い教養を身につける。 4.これらをもって、心理学的支援を理解し推進できる人材として社会で長く活躍できる力を育成する。 これらのカリキュラムのもと、心理学をわかる人、使う人、つくる人を育成しています。-
1年次心理学をわかる人を目指す学びのスタートです。大学で学ぶ意味と方法を理解し、心理学や心理学的支援の基礎を学んでいきます。1年次の前期に開講される「臨床心理基礎ゼミナールA」では、大学生活に慣れ、大学生活のための技術や進路作り、コミュニケーションのトレーニングを兼ねた、ゼミナール形式の授業を通して、ともに学ぶ仲間との関係を構築していきます。その他の座学の授業と合わせて1年次では4年間の学びの基礎を創ることになります。
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2年次「臨床心理応用ゼミナールA・B」は、他者との議論と対話のトレーニングにより協働の力を高めていきます。個々のゼミナールには1年次とは異なりそれぞれ異なる専門性が加味されており、参加者一人一人の関心に沿った心理学や支援についての知識や論点に触れることになります。並行して研究を行うためのライティングスキルを学びながら、その他の座学・実習や演習を通して心理学的な知識を立体的に深めていきます。心理学をわかる人を目指す学びだけではなく、心理学をできる人、つくる人の初歩が含まれます。
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3年次「臨床心理学演習I・II」では、1年間を通して高い専門的知識を少人数教育により身につけていきます。一人一人がそれまでの人生経験や、1、2年次に学内外で体験したことから析出した関心分野の演習であるからこそ、明確な目的と課題意識を持って臨むことが求められます。同時に、臨床心理学演習I・IIにおいて学び研究した成果を土台として、4年次の「卒業論文」へ続くことも意識しておくことが必要となります。3年次終了時点で卒論が半分できあがっている人もいます。
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4年次4年間の学修の総まとめを行う年次となります。学びの集大成として「卒業論文」に取り組むことを通して、心理学をつくる人に。また卒論は心理学によって人間を理解すること、そして心理学をベースにした支援のあり方を一段と理解することになります。技術や態度だけではなく責任感や倫理観についても習得した「心理的援助スキル」を磨き、地域社会における心理学的課題の理解と解決に資する、心理学をできる人としての力を身につけていきます。