札幌学院大学 大学院臨床心理学研究科【修士課程】

Graduate School Of Clinical Psychology

研究科長のご挨拶

臨床心理学研究科長

宮﨑 友香

こころの専門家の養成
—多様な臨床指導を受けながら、豊富な現場経験を積み重ね、地域貢献し得る人材の養成—


地域社会貢献
 本学のこころの支援の歴史は、本学の前身、札幌商科大学時代の1980年に心理・教育相談室を開設したことから始まっています(1995年に現在の心理臨床センターが開設)。それから20年後の2000年に本研究科を開設し、2001年には道内初の「臨床心理士養成指定大学院第一種校」の認定を受け、本格的にこころの専門家養成を開始し、心理臨床センターを中心とした現場実習に注力してきました。心理臨床センターは、本学の理念である「自律」「人権」「共生」「協働」を体現した地域社会貢献を行っており、例えばホームページにて「経済的事情がある方につきましては、料金の調整をする場合があります。」と注釈がありますように、「必要な方に、必要な形で届けるこころの支援」を行って参りました。近年では、近隣の地域介護予防センターと連携して、実習を兼ねた高齢者プログラム(認知リハビリテーション、回想法等)を実施しております。

ダブルライセンスと豊かな臨床・研究指導
 本研究科では、公認心理師、臨床心理士の両資格を取得できるのみならず、両資格の養成カリキュラムに加えて、独自のカリキュラムによる豊富な知識と現場経験を積み重ねることができます。本研究科教員は、公認心理師の職域である保健医療、福祉、教育、司法犯罪、産業労働5領域全てにおいて、実際に現場で活躍してきた専門家が揃っており、経験に根差した手厚い臨床指導に情熱を傾けております。さらに、臨床に活かす修士論文研究を行うことで、科学的思考と研究を行う力を持った専門家養成にも注力しています。これらの指導は、本研究科の目的である「高度の専門性を備えた職業人を養成」するのみならず、自分ひとりでできることは限られていますが、このような職業人を養成することで、こころの支援を求めるクライエントの皆様への貢献の輪を広めるためです。そのためにも、多様な専門性を持った教員(認知行動療法、精神分析、当事者研究、認知機能、スクールカウンセリング、被害者・被災者支援、芸術療法、引きこもり、現象心理学、犯罪心理学、発達障害者支援等)が臨床・研究指導を行いながら、特に臨床に関しては、5領域全ての学内外実習機関において、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢に対応した実習を進めております。この学びは、心理臨床センター研修員制度を使用することで、大学院修了後も研修という形で継続可能です。さらに、200名弱の公認心理師・臨床心理士を輩出しており、同窓会を中心とした結束力のあるネットワークがあり、本研究科や本学を大切に思ってくださる先輩の姿を見ながら、安心してこころの専門家を目指すことができる環境です。

このような特徴を持った本研究科に、興味を持っていただけましたら幸いです。

修了生の就職先(2021年度修了生─21期生まで)
分 野 人 数 比 率
医療(精神科病院、クリニック) 83名 47.4%
教育(スクールカウンセラー、巡回相談、学生相談) 20名 11.4%
福祉(児童養護施設、短期治療施設) 22名 12.6%
行政(児童相談所、相談支援センター) 14名 8.0%
司法・矯正(少年鑑別所、少年院、家庭裁判所) 9名 5.1%
研究・大学(教員) 3名 1.7%
一般企業(産業カウンセラー) 2名 1.1%
個人開業 3名 1.7%
その他 19名 10.9%
175名 100.0%

お問い合わせ先

札幌学院大学 教育支援課

[法学研究科]・[臨床心理学研究科]:江別キャンパス
[地域社会マネジメント研究科]:新札幌キャンパス

電話番号:011-386-8111(代)