■一般講座
[講座番号2] ―こころの臨床心理学講座―
          私の臨床経験を語る―事例から学んだこと
定員/70名 受講料/6,000円(全4回)



(講座概要)
 ひとりの臨床家としての私は、これまで多くの事例(約1万名)と出会い、心の交流をもってきました。そのひとりひとりが記憶に残る大切な人々であり、多くのことを学ばせていただきました。そこで、私が印象深かった事例について簡略にご紹介し、とくに私が教えられたこと学んだことについてお話しします。
 他者の心を知ることは、自分の心を知ることでもあり、さらに成長させてくれるものでもありました。皆様とそのことをご一緒に考えられたらと願っております。

(カリキュラム&日程表)
テーマ/講座日
内  容
1
対象破壊行動を示す事例
(自傷・自殺、薬物依存、非行、犯罪など)

10月19日(木) 【午後】13:30〜15:30

 人間は本来、快を求め生き延びようと本能的に努めます(「生の本能」)。一方、逆に不快や死を求めることもあります(「死の本能」)。そのとき、対象破壊行動が表れてきます。心に強い怒り(「攻撃性」)がおきると、その破壊エネルギーが自分に向ったり、外部に向ったりするのです。その治療と予防について学んだことをお話しします。
2
統合失調症と気分(感情)障害の事例

10月26日(木) 【午後】13:30〜15:30
 統合失調症と気分(感情)障害は、原因が不明とされています。前者は「発達障害」との異同、後者は「うつ病」の増加と関係して注目されています。そうした病の人々は、生育史や性格形成過程に共通点がみられますが、同時に、健康な心の部分ももっています。その健康な心の部分を支え、広げることで改善した多くの事例があります。その点についてお話しします。
3
神経症性障害の事例
(「ヒステリー」、不安恐怖症、対人恐怖、「ひきこもり」、摂食障害など)

11月2日(木) 【午後】13:30〜15:30
 昔から「神経症」とか「神経質」の人は多くおられます。誰でも多少は「神経症」的な部分をもっています。現代では、それが、「不登校」「対人恐怖」「ひきこもり」などや、「心身症」的な表れで浮びあがっています。そうした事例は、多彩な症状や行動異常を示しますので、複雑です。それらの中から、典型例をあげてお話しします。
4
人格障害の事例

11月9日(木) 【午後】13:30〜15:30
 「性格の偏り」である人格障害は、昔、「性格異常」とよばれたものです。その偏りがひどくなりますと、その人ばかりでなく、周囲を苦しめる行動をとってしまうのです。現代では、ひとりよがりで未熟で自己中心的な「自己愛人格障害」や「境界人格障害」の人が増えています。そうした事例への心の理解と性格を変える方法についてお話しします。
                          講師/元・札幌学院大学大学院臨床心理学研究科教授
現・北海道大学大学院教育学院臨床心理学講座非常勤講師 安岡  譽
講師
紹介

安岡  譽(やすおか ほまれ) 1944年生まれ。札幌医科大学大学院医学研究科修了(医学博士)。札幌医科大学神経精神科講師、福岡大学講師、札幌佐藤病院副院長、札幌学院大学大学院教授を歴任。共著に、『精神分析を学ぶ』『青年期の精神病理と治療』『精神科症例集』『非行少年』『精神分析事典』『ひきこもる心のケア』など多数。統合失調症や手首自傷(リストカット)、うつ病の研究など多彩であるが、最近の研究テーマは、「こころの本質に関する研究」。現在、北海道大学大学院教育学院臨床心理学講座非常勤講師、北海道精神療法精神分析アカデミー協会会長。精神科医、精神分析医、臨床心理士。




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