■一般講座
[講座番号8] 特別支援教育実践構築の一視角
          −場面緘黙症や愛着障害性を抱える当事者から学ぶ
定員/50名 受講料/3,000円(全3回)



(講座概要)
 近年、少子化が進む一方で、特別支援学校・特別支援学級などの特別な教育の場で学ぶ児童生徒や、発達障害など特別な教育的支援を要する幼児児童生徒学生が増えています。こうしたことから、医療・福祉・労働との連携をふまえつつ、教育的なアプローチへの期待が一層高まっています。では、実りある教育実践はどのように構築できるのか。その問いに対する一つの答えが、当事者から学ぶという方法です。本講習では、かつて場面緘黙症や愛着障害性を抱え、さまざまな工夫と努力によって問題を克服してきた当事者の語りを聴き、そのうえで、特別支援教育実践構築を展望した<支援の原理>に迫ります。

(カリキュラム&日程表)
テーマ/講座日
内  容
1
発達障害や精神的な困難を抱える子ども・青年の教育的支援を考える
8月9日(木) 【午前】10:00〜12:00
 ゲストスピーカーの大橋さんも二本松さんもある問いをもって私の研究室に来ました。正解は出せなくても最善の答えは出したい、そう思ってこれまで子ども・青年と対話を重ねてきました。こんな場面、こんな話にどう対応する?という問いに対する私なりの答えを語ります。
講師/札幌学院大学人文学部教授 二通  諭
2
場面緘黙・引きこもり経験者が考える教育の役割
8月9日(木) 【午後】13:00〜15:00
 特定の場面で話せない・動けない状態になる場面緘黙になったのは小学4年のとき。小学校や中学校では、コミュニケーションが著しく阻害され、学校生活を営むのが困難になり不登校になった。しかし、大学では大きな飛躍を得る。本講座では自身の歩みを語る中で、教育が発揮できる役割について考えたい。
ゲストスピーカー/場面緘黙・引きこもり経験者 大橋 伸和
コーディネーター/二通  諭
3
被虐待による愛着障害性と
その克服における教育の役割

8月9日(木) 【午後】15:20〜17:20
 「僕は、親から捨てられました。親から捨てられるほどの子どもって何か問題があるのでしょうか?例えば発達障害とか…」との問いをもち、二通諭先生の研究室を訪ねて3年以上が経過しました。心理的・身体的な虐待をうけたことによる精神的な外傷とその克服について、教育の役割を含めて語ります。
ゲストスピーカー/愛着障害性を自認する当事者 二本松一将
コーディネーター/二通  諭

講師
紹介

二通  諭(につう さとし) 1951年札幌郡手稲町生まれ。北海道教育大学札幌分校卒。小中学校での35年間の教員生活の後、2009年から札幌学院大学で主に特別支援教育関連科目を担当。単著に『映画で学ぶ特別支援教育』、『特別支援教育時代の光り輝く映画たち』、編著書に『特別支援教育コーディネーター必携ハンドブック』、『障害児の教育権保障と教育実践の課題 養護学校義務制実施に向けた取り組みに学びながら』。

大橋 伸和(おおはし のぶかず) 1984年生まれ。11歳頃から24歳までの約13年間場面緘黙症となる。様々な支援を受けながら、25歳の時に札幌学院大学人文学部人間科学科に入学した。在学中から現在に至るまで自身の経験をもとに講演活動を行っている。

二本松 一将(にほんまつ かずまさ) 1994年7月17日生まれ。東京都出身。16歳の誕生日に両親が離婚。父親についていく も関係がうまくいかず、大学進学は北海道を選択。大学における学びをとおして、自身に“愛着障害性”があることを発見。子ども食堂“ここなつ”の学生代表を務め、現在は札幌学院大学研究生として「子ども食堂」についての調査研究を進めている。



 


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