2001年度以降入学生対象カリキュラム
社会情報学部教育の目指すもの

昨今,IT(情報技術)が社会のすみずみまで大きな影響を与えていることはいうまでもありません。しかし,日本のITによる社会的構造変化への対応は遅れをとり,その多くは21世紀への課題として残されています。諸君が社会人となって活躍するとき,これに立ち向かうことを避けて通ることはできません。これに取組むには,単にコンピュータを操れるだけでは不充分です。人間のもつ能力および人間と集団・組織・社会における人間の行動・役割などの広範な理解とITが一体となってはじめて新たな地平が開かれるでしょう。

わが国で最初の社会情報学部として設立された札幌学院大学社会情報学部は,社会と情報をめぐるこのような状況に対応できる素養を身につけた人材の育成を目指しています。すなわち,情報を扱うハウツー的技術だけではなく,社会的関連の中で情報を様々な側面から捉える視点を涵養することです。

2001年度以降に入学する学生諸君には,札幌学院大学社会情報学部創設以来10年の教育実績,経験を踏まえ,21世紀を展望した新たなカリキュラムを編成しました。従来同様,専門科目は大きく2つの軸,社会的・全体的視野から問題のありかをさぐる科目群と情報,データ解析等の技術関連科目群とから構成されています。

履修にあたっては,これら2つの科目群からバランスよく選択するとともに,諸君の様々な希望,得手/不得手,好き/嫌いなどに合わせて,柔軟な選択が可能なカリキュラムになっています。また,講義と演習・実習が一体となった科目を多数配置し,実際的・効果的に学べるようにするとともに,専門科目群を系列的に履修することによって,より一層専門性を高めることができるようになっています。いくつか可能な選択を例示し,諸君の科目履修の指針とします。

 

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