学生参画型FD

本学では、2011年度からの3か年計画で本学独自の「学生参画型FDモデル」を構築することを目指しています。

 「学生参画型FD」に期待するもの

例えば、次の観点から教育の改善や学生の人間力形成の効果を期待しています。あわせて、本学の理念である「協働」を体現する取組は、本学の社会的価値と認知度を引き上げるものと考えます。

 教育改善に向けた課題認識

例えば、社会からの人材育成の要請に応える教育(就業力を育成する教育)とは何か、などについて教職員と学生がそれぞれの視点で考え、討論しながら本学学生の特性に適合した授業改善の方向性を探求する。こういった活動を通じて、今、私たちはどのような課題に向き合わなければならないのか、その課題を認識し、共有できるのではないかと考えます。

 学生スタッフの能力開発

大学運営に参画するプロジェクトに取り組むことで学生の自己効力感が高まり、社会に貢献しようとする意欲と態度、ならびに実践的な社会的能力(例えば、「考え抜く力」や「チームで働く力」など)が飛躍的に向上すると考えます。

 2018年度の取組

・本学初開催!!FDネットワーク“つばさ”「学生FD会議in札幌学院大学」

平成30年度FDネットワーク“つばさ”の学生FD会議が12月15日(土)に開催されました。学生FD会議とは、学生と教職員間の自由な意見交換の機会とした事業で、本学では今回が初開催となりました。
当初、本会議は9月10日(月)に開催を予定しておりましたが、9月6日(木)の朝方に発生した北海道胆振東部地震の影響を受け、その後の余震や交通機関の乱れもあって、開催を中止せざるを得ない状況となりました。しかしながら、当初参加予定であった方達から『再開催しませんか!?』と熱い要請を受け、この度開催する運びとなりました。
今回のテーマは『コミュ力って必要?!』と題し、社会に出た際に必要となる能力を養うためにはどのような授業・取り組みをする必要があるのかについて、グループに分かれて意見交換後、具体的なアイディアを出し合いました。
参加者は、グループワークを通し、『本来のコミュニケーション能力とは何か』、或いは『協調性と同調性の違いは』など、学生や教職員が協同して1つのシラバス案を作成して発表し合いました。
今回の学生FD会議は急遽開催することとなったにもかかわらず、各地から40名余りの方々にご参加いただきました。会議終了後は懇親会を行い、終始和やかな雰囲気で終えることができました。
参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

       

 2017年度の取組

・学生FDサミット2018春(法政大学)に参加しました

学生FD組織「SGUsers」のスタッフ4名が、2018年3月8日(木)〜9日(金)に法政大学で開催された「学生FDサミット2018春」に参加しました。今回は、「みんなで創る学生FDサミット」をテーマとして開催され、全国61大学・機関、262名を集めて行われました。
このサミットに参加した佐々木由依さん(英語英米文学科2年) は、「今回のFDサミット基調講演であった『仕掛学』の本を参考に、今後のFD活動に活かしていきたい」と語りました。
また、同じくこのサミットに参加した、澤田望乃さん(英語英米文学科2年)は、「今の札幌学院大学はFDの認知度が低いと感じている。今回FDサミットに参加し、今後の活動に有効なヒントを得ることができた。来年度はもっとFD広める活動を行っていきたい。」と語りました。
 

・学生FD団体「SGUsers」による活動報告(2018年1月31日)  

1.SAへのヒアリング報告
田村大斗君(人間科学科1年)が「SAのヒアリング調査」の結果について報告しました。 SA(StudentAssistant)とは、教員の補助者として授業運営のサポートを行う学生のことをいいます。 SAがイキイキと活躍できる環境作りと効果的な活用を目的に、昨年11月にSA17名を対象にヒアリング調査を行いました。田村君は、ヒアリング結果を受けて、理想的なSAとは「良き先輩」として、教員と学生或いは学生間をつなぐ架け橋のような存在であると指摘。そのために大学はSAに対して求める役割をしっかりと説明する必要があるとしました。
2.「学生と職員との座談会」開催報告
荒井祐人君(英語英米文学科1年)が、1月に開かれた職員との座談会について報告しました。座談会は学生からの強い呼びかけで実現。「学生の休退学予防」をテーマに、学生・職員それぞれの視点で意見交換を行いました。荒井君は、座談会で出された意見を踏まえ、休退学の原因として「人間関係」と「学習面」の2つを挙げ、トラブル解決のための相談窓口の設置、基礎ゼミなどの少人数教育をつうじたきめ細かな指導などが、休退学予防対策に有効ではないかと発表しました。 
 

・学生と職員との意見交換会(2018年1月16日)  

2018年1月12日(金)、総務課と教育支援課の職員研修に学生FD組織「SGUsers」と「経済学部学生自治会」の学生約20名が参加しました。
職員と学生の混成グループが6つに分かれ、学生のより良いキャンパスライフづくりの一つとして、「旧退学の原因とその防止対策」を切り口に、職員・学生それぞれの目線で意見を出し合いました。
参加した職員・学生からは、「学生と大学とのつながりを強化する仕組みづくりが必要」「合宿研修などで学生の仲間作りを支援」「初年次教育の強化が必要」「学生の経済的負担を軽減する施策の拡大」など、大学生活をより良くするための意見が数多く出されました。
「SGUsers」代表の澤田望乃さん(臨床2年)は、「今回の意見交換会は、学生の意見を大学の環境改善につなげてほしいという思いから、我々から持ちかけました。今後もこのような機会を継続していければ」と話してくれました。
今回の意見交換会の討論結果は、1月31日開催の学内研究会で、「SGUers」のメンバーから報告されることになっています。

    
 

 2016年度の取組

・学生FDサミット2017春(山口大学)に参加しました(2017年3月2日)  

学生FD組織学生FD組織「SGUsers」のスタッフ2名が、2017年3月2日(木)〜3日(金)に開催された「学生FDサミット2017春」に参加しました。山口大学で開催される今回は、「Borderless Campus〜学びのフィールドはどこにある?〜」をテーマに、学びの多様性に焦点を当て、「発見し・はぐくみ・かたちにする」という活動を通して、その大学オリジナルな学生FDを考えることを目指しました。山口大学 共通教育棟(吉田キャンパス)にて、参加者258名(学内39名(学生27名、教職員12名)、学外219(学生177名、教職員42名))を集めて行われました。
このサミットに参加した稲垣大地君(経済学科3年)は、「他大学の学生との交流し大いに刺激を受けた。大学生として自ら考え行動する大切さを強く感じた」と熱く語りました。北條祐樹君(人間科学科4年)は今年度は、北海道で初めて開かれた全国FDサミットの大会運営に関わったほか、大学職員研修会のファシリテーターを努めるなど活発に活動した年だったと振り返り、来年度はメンバーをもっと増やし組織自体を活性化したいと抱負を語りました。
 

・学生FDサミット2016夏(札幌大学)に参加しました(2016年9月9日)

学生FD組織「SGUsers」のスタッフ5名が、2016年9月6日〜7日に開催された「学生FDサミット2016夏」に参加しました。本年度は34の大学・短大から約100名が集まり、活気あふれるサミットとなりました。今年のテーマは1.学生FDの実践的方法2.理想のカリキュラム3.地域連携と大学連携と大きく分けて3つあり、各グループに分かれディスカッションをしたあと、全体でポスターセッションを行いました。
下の写真は、ポスターセッションの様子です。
このサミットに参加し、学生スタッフは今後の活動に有用なヒントを得るとともに、北海道の学生FDの活動は他大学に比べてまだまだ弱いという反省を得たようです。

  


ここに参加した学生FDスタッフの報告です。

北海道にFDがやってきた(北條祐樹/人文学部人間科学科)

 9月6日、7日に、全国から『大学教育の改善』を最終目標とした学生、大学職員、大学教員が一堂に会する全国学生FDサミットが初めて北海道で開催されました。
今年のテーマは、大きく分けて三つあります。
  1.学生FDの実践的方法
  2.理想のカリキュラム
  3.地域連携と大学連携
 これらのテーマに沿って、100名近く集まられたメンバーはそれぞれの班に分かれてグループセッションを行いました。テーマ1と2に関しては、3のテーマと比較してもテーマの範囲が広く、自由に意見を出しやすかった反面、まとめる時間も少ない中でどのようにして2日目の最終報告発表を迎えるかが難しい点でした。
 3のテーマに関しては範囲がかなり絞られており、具体例などを挙げながら進めていく形になるため、他と比べて多様な意見が出しづらい反面、テーマが絞られている性質上、各グループのディスカッションの結論をまとめるのが簡単でした。予定上、他のテーマの発表を見ることができなかったため、2のテーマについて私は参加したので、私が参加した班での意見を以下にまとめます。
 カリキュラムは授業の積み重ねであり、授業を作っていくのは学生、教員、職員であり、互いの相互理解が不可欠です。その為には、学生は教員のおこなう授業に対して積極的に参加をすること。学生が授業に対して消極的なのは、授業に対する関心や、その授業の最終目標を把握していないのが主な理由であると考えます。そして教員は学生に対する意識を変革しなければならないと思います。具体的にあげると、学生に対して一方通行の授業になっていないのか、教員自身の授業に問題があると考えて学生の目線に合わせた授業を行っていくべきであると結論付けました。そして大学職員は、教員や学生が授業に快適に臨めるよう環境面でのフォローを欠かさないことや、教員が伝えたい情報がうまく学生へ伝わっていないことを例に、積極的に学生の声を取り入れるシステム作りをするべきだという考えに至りました。
 全国から集まった学生が参加した開催式はまさに壮観でした。ただ一つ残念な点を挙げるとすると、グループでの意見はまとまったが、サミット全体を通しての意見が出なかったことが個人的にはとても残念に思います。
 最後になるが、定期的に全国の学生や教職員が同じ志を持って何かに取り組むことはどちらにとっても良い経験としてそれぞれの大学にいい影響を与えることになるだろうと思います。サミットを通じてそれぞれがステップアップする様を私は楽しみに思っています。

 2014年度の取組

・新企画「学生が選ぶ講義2014」がスタート(2014年12月10日)

「学生が選ぶ講義」は、魅力的な先生との出会い、あるいは自身が影響を受けた講義を他の学生に紹介するイベントです。

学生が自らの学びの経験を踏まえ、他者に薦めたい講義をその理由とともに紹介する企画です。
そのねらいは、個々の学生が講義を通して得た気づきや学び、感動や喜びを学生相互で共有することによって学生が主体的に学び、行動することを促すというものです。
例えば、ただ何となく教室に座っているだけの学生にとって、他の学生が学び、成長している姿を目の当たりにすることは、「このままではもったいない」、「自分も何かを得たい」、「どうしたら変われるだろうか」など、自身を見つめ直し、行動を変えるきっかけとなることなどが期待されます。
一方、教員にとっては、学生が学び成長する姿、そしてその背景を知ることによって教育者としての喜びを感じ、教育改善への意欲を高めることが期待されます。
さらに、学生と教員が共に変わることによって教室の中には相互に学び合い、高め合おうとする雰囲気が醸成されることも期待されます。


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・学生FDサミット2014夏(京都産業大学)に参加しました(2014年8月27日)

学生FD組織「SGUsers」のスタッフ3名が、2014年8月23日〜24日に開催された「学生FDサミット2014夏」に参加しました。本年度は61の大学・短大から480名が集まり、活気あふれるサミットとなりました。全体テーマに「あなたがキヅク未来」を掲げ、初日は「キズク」(=気づく。現状を整理し、理解する)、2日目は「キズク」(=築く。学生FDの未来を考える)という流れでプログラム全体が構成されていました。
下の写真は、ポスターセッションの様子です。各大学の学生FDに関する多様な取組を共有する場です。「SGUsers」も3年間の取組を振り返り、その成果と課題、今後の計画をポスターにまとめ、発表しました。また、他大学のポスター発表を聴き、それぞれの大学の学生・教職員と意見交換、情報交換を行いました。
このサミットに参加し、学生スタッフは今後の活動に有用なヒントを得るとともに、ここで得たものを実践で活用したいという意欲を高めたようです。学生スタッフは、本年度のFD研究会でサミットの参加報告を行う予定です。

京都サミット2014  京都サミット2014 京都サミット2014

ここに参加した学生FDスタッフの概要報告です。

広報活動の重要性を実感しました(田中翔/人文学部人間科学科3年)

 私がこのサミットに参加した目的は、次の2点です。
・現在、私たちが企画している活動のヒントを得てくること。
・他大学の活動を知り、学生FDメンバーを獲得するためのヒントを得ること。
 まず、一つ目の目的に関して、次のような大切な活動のヒントを得ることができました。現在、私たちは「学生が選ぶベスト講義」という企画を計画しています。この企画は、学生が受けたことのある講義の中で、最も得るものが多かったと感じたものを募集し、紹介するものです。この企画を成功させるために何が必要なのか、他大学と情報交換を行いました。その結果、教職員や学生にこの活動を行う意義を知ってもらい、積極的に協力してもらうためには、広報活動を重点的に行うことが大切だと実感しました。具体的な方法としては、今まで私たちがやっていた呼びかけやビラ配り、メール配信のほかに、SNSを利用して広めるといった、新しい方法をいくつか知ることができました。
 そして、二つ目の目的である学生FDメンバーの獲得については、他大学が考えている活動が参考になりました。それは、オープンキャンパスにFDを紹介する機会を作ってもらい、学生FDという活動があること入学前に知ってもらうという活動です。これによって新入生が学生FDに多く入ってくれることが期待できます。
 このように多くのことをこの京都学生FDサミットで得ることができました。

学生FDの意義をあらためて認識することができました(片岡佑人/人文学部人間科学科3年)

 私は今回、学生FDサミットに初めて参加しました。会場には自分の思っていたよりも多くの学生FDの人が来場していたので驚きました。私は学生FDサミットに参加して学生FDで今後行って行くために何が必要か、どのような活動を行うかということを学んで来ようと参加しました。
 初日に行われたポスターセッションでは様々な大学の学生FD活動を知ることができました。追手門大学では学生と教職員が協力して、教員を知ってもらうために『教員図鑑』というものを作成する企画、ボランティアを利用して学部同士の交流を深める企画など参考になる企画がたくさんありました。
 様々な大学と交流し、その中で印象に残ったのが活動人数と活動の規模でした。ほかの学生FD組織も人数が少ない、新入生の獲得が難しいなどの悩みを抱えているところが多く見られ、大学のある場所や地域によって学生FD組織主体の企画の成功率や参加人数が異なっているのがよくわかりました。さらに、多くの学生を企画に巻き込むのには学生FD組織だけではなく、ほかの組織と共同して何かやると良いのではないか、とも思いました。しゃべり場や二日目の分科会を通しても同様のことを思いました。エンディング企画では、教職員の人も学生FDを行ううえで色々な問題があるということを教えてもらいました。
 学生FDサミットでは、改めて学生FDはどのようなことをするのか、どうしていくものかを改めて気づかせてもらえるきっかけになったと思います。

「失敗から学ぶ」ことの大切さを知りました(井上啓昂/人文学部人間科学科3年)

 今年度の学生FDサミットは京都産業大学が主催し、2日間に分けて行われた。1日目は、ポスターセッションとしゃべり場が行われ、2日目は分科会が行われた。
 今回のサミットで私は「創設メンバーから次の世代に受け継ぐ方法を知る」ということを目標に参加した。ポスターセッションでは、私たちの組織で行ってきたことを、ポスターを使いながら説明し、質問に答えつつも、他大学の組織の方数名と意見の交換を行った。そこでは目標にしていたことは聞けなかったが、これからの活動の参考になることや、注意すべき点などについて貴重な意見をもらうことができた。たとえば、学内で知名度を上げるために、学校の敷地内にとにかく目立つものを作り、FD組織に名前を入れておく。その結果多くの学生にFD組織の名前を認知してもらうことができ、新入生が増えた大学がある。この他に他大学の経験などを踏まえ、本学の組織活動の活性化に活かしていきたい。
しゃべり場では、学校を改善するにはどうするかを考え、それに対してFDがどのようなことをすべきかについて考えた。そこでは参加して人たちの学生としての声と、FDメンバーの一員としての声を聞けて面白かった。
2日目の分科会では「学生FD七転び八起記〜こんな失敗しちゃダメよ〜ダメダメ!〜」に参加した。ここでは立命館大学・追手門学院大学・京都文教大学さんのFD組織で実際にあった失敗の体験談を聞き、他大学の人となぜ失敗したのかと、失敗を防ぐにはどうすべきかについて話し合い、発表を行った。他大学の失敗談はとても貴重なものなのでこのような機会があればまた参加したい。
 今回のサミットでは他大学の活動や問題に対しての対策などについて学ぶことができたので、しっかりと活かしたいと思う。だが、多くの大学が自分たちの失敗などについて触れているものが少なかったので、同じような失敗をしないようにも失敗談などについてもっと詳しく知りたいと思った。 

・北翔アンビエント(北翔大学の学生FD組織)との交流を行いました(2014年5月30日)

2014年5月30日、学生FDに先駆的に取り組んでいる大学のひとつ、北翔大学の学生FD組織「北翔アンビエント」のスタッフを招き、交流会を行いました。はじめに、それぞれの大学の活動の概要を紹介し合いました。お互いの大学の特徴ある取組に刺激を受けるとともに、今後の活動を考える上での新たな視点を獲得することができました。続いて、数名のグループに分かれて自由討議を行いました。新たな学生FD企画を考え、その結論を発表することによって、今後の活動に向けてのモチベーションを高めることができました。
初の試みでしたが、交流会全体を通じてお互いの親睦を深め、大学間連携の重要性を知ることができました。今後も引き続きグループウェア「サイボウズ」を利用して交流を継続していくことを確認しました。

北翔アンビエントとの交流 北翔アンビエントとの交流 北翔アンビエントとの交流

交流会を通じて刺激を受け、モチベーションを高めたスタッフたち

北翔アンビエントとの交流 北翔アンビエントとの交流  北翔アンビエントとの交流

・入学式で活動報告を行いました(2014年4月1日)

2014年4月1日、入学式の「ウェルカムアワー」で「学生が主体的に取り組む活動報告」が企画されました。これは、正課外の活動に取り組む学生組織が、新入生に対して、それぞれの組織の活動とその活動で学んだことを紹介するものです。
SGUsersも、学生FD活動を通じていろいろな人と出遭い、いろいろなことにチャレンジし、成功や失敗を繰り返しながら自分のよい点、あるいは改善すべき点に気づき、少しずつ成長していること、あるいは学んでいることをアピールしました。

写真はその様子です。プレゼンテーションで使った資料(新入生に配布した資料)もご覧下さい。新入生や保護者の方からは次のような感想を頂戴しています。

入学式活動報告 入学式での活動報告
入学式での活動報告 入学式での活動報告
報告資料 配付資料 (PDF 519KB)

 2013年度の取組

・FD研究会で活動報告を行います(2014年3月26日)

2012年7月、FDセンター長に“学生FD組織の設置趣意書”を提示し、FD委員会にて学生FD組織の設置が認められました。その後、1年半にわたり、学生FD組織「SGUsers」は、いくつかの試行的な活動に取り組んできました。

これまでの活動を振り返り、その成果と課題をまとめ、教職員との対話を通じて今後の活動の方向性を探るため、2014年3月26日、FD研究会において活動報告を行います。開催要項と発表用資料は、次のとおりです。

開催要項 PDF318KB 配付資料 PDF 379KB

・授業評価プロジェクトに取り組みました

2013年度、学生FD組織は、新たな取り組みとして、授業評価プロジェクトに取り組みました。このプロジェクトは、大学の授業に対する学生の思いを教員に伝え、授業をより良いものにするための活動です。まず授業風景を撮影し、その映像を繰りかえり閲覧し、良かった点を分析し、改善点を発見して、教員に報告しました。
下の写真は、教員に対して分析結果を報告している様子です。

授業評価プロジェクト 授業評価プロジェクト

おふたりの先生からは、次の評価を得ました。この活動を通じて学生スタッフは、物事をいろいろな角度から眺め、深く探究することの大切さ、チームとして課題に向き合いメンバーと議論することで良い考えが生まれることを学びました。

学生FDへの期待(石川 千温 /経営学部教授)

本学にも実に有望な学生活動グループがあった。それは学生FD組織である。今年度彼らには自分の講義のビデオを撮ってもらって、学生の目線で授業の評価をしてもらった。彼らは私とは30歳以上も年齢が違うが、大学教員が誰を対象に教育を提供するかを改めて考えると、彼ら彼女らの視点や考え方を無視することは到底できないはずだ。
また、学びの主体が誰なのかも歴然としており、学生達がもっと大学の教育に物申していいし、そのような雰囲気を作り出す事も重要で、彼らはその突破口になりうると確信している。
現状はまだ学生FD組織も小所帯だが、今後、俺達が主役なんだと声を出し続ける事で、賛同する者ももっと増えてくるだろうし、その活動も広がっていくに違いない。一教員として今後も目を離さずに注目していきたい。

学生参加型FD活動への期待(皆川 雅章 /社会情報学部教授)

2013年度の担当科目「社会と情報」の講義について、学生FD組織から評価を受ける機会を得ました。この評価方法は、講義の様子をビデオ撮影し、その視聴結果に基づいて、学生の視点から講義の質向上に向けた意見を教員に対して直接に述べるというものです。現在実施されている授業評価アンケートでは、設定された指標にもとづき学生の回答が数値化された結果が教員に渡されますが、私としては、その結果の解釈に戸惑うことも少なくありませんでした。その意味で、今回の取り組みは、教員が「学生の学びの姿勢」、「学生が講義にもとめていること」を直接に確認する良い機会と捉えています。

・学生FDサミット2013夏(立命館大学)に参加

本年度のFDセンター予算において「学生参画型FD」を推進するための旅費が措置されたことから、2013年8月24日に開催された「学生FDサミット2013夏」(主催・立命館大学教育開発推進機構)に参加しました。

京都サミット2013 京都サミット2013 京都サミット2013

2009 年度に100名の参加者でスタートした本サミットですが、本年度は約450名が参加する大規模なものになりました(学生356名、教職員97名)。ここ数年、「学生参画型FD」に取り組む大学が増加し、量的拡大が進んできたようです。一方で、本サミットで何を得るのか、その質的向上が課題となっているとのことでした。本年度のサミットは“量的拡大から質的向上へ”の転換を目指し、次世代学生FDの方向性や大学間連携など、新たな観点を盛り込みながら創発的な議論の場、情報交流の場が用意されていました。

ここに参加した学生FDスタッフの概要報告です。

他大学とつながり、問題を共有することの大切さ(出村拓也/法学部法律学科3年)

私たち札幌学院大学の学生FD組織SGUsersは今回の“学生FDサミット2013夏”の参加に当たり、「SGUsersの新入生をどのように確保するか」、「今後SGUsersに役職を取り入れるべきか」という問題点の解決方法を得ることを共通認識としていました。
SGUsersは昨年発足したばかりで、次年度へ向けた新入生確保に手が回らない状況でした。そのため今年度、新メンバーを確保することができませんでした。さらに、会議などの場面で活発な議論を促すため、司会者や代表といった役割、役職を設けていませんでした。これが会議の場面で積極的な発言が少ない原因ではないかと考えています。
これらの問題点を他大学との交流の際に提起したところ、多くの学生FD組織で問題となっていることが分かりました。さらに、これらは比較的近年に設立された団体が問題視しており、他方で長年学生FDを存続させてきた大学では問題となっていないことが分かりました。様々な大学に話を伺ったところ、次のような取組が効果的であると学びました。
まず、新入生確保については、「新入生対象のイベントを行う事、学生FD組織がその運営を行う事」などが効果的であることがわかりました。また、役職を置くことについては、「会議などの場において発言を強制するものではなく、あくまでも司会の役割にとどまる程度が望ましい」ということがわかりました。
今回のサミットでは他大学との交流の輪もより一層広がったと思います。他大学とつながり、問題を共有することで、学生FD組織間での助け合いも可能になってくると思います。今回のサミットを通して問題点の解決方法はもちろん、今後の組織の活動にあたって非常に大切なものを得て帰ってくることができました。

京都サミット2013 京都サミット2013

ポスターセッションでの発表を通じて、他大学の学生・教職員からアドバイスを受ける

  

他大学との交流で多くのことを学んだ学生FDサミット(田中翔/人文学部人間科学科2年)

京都で行われた「学生FDサミット2013夏」に参加した目的は次の2点です。
・他大学の学生FD団体が取り組む活動の内容を知る
・札幌学院大学の学生FD団体が抱えている問題を解決するために参考情報を得る
実際にサミットに参加し、次のように多くのことを学ぶことが出来ました。
まず、前者については、学生FD団体の活動には色々なものがあり、その中には自分が思いつかなかった活動もたくさんありました。いつか自分たちの組織でも行ってみたい活動もありました。たとえば、愛知教育大学では「新入生に向けて大学の勉強の方法を教える」といった企画が行われていました。
後者については、さまざまな方々から、私たちと似た問題を抱えたときの体験談や解決策を聴くことができました。例えば、「新入生の勧誘は必修の講義科目に先生の許可を取って参加し、さまざまな学生に学生FD組織について説明をする」など、実体験からの貴重なアドバイスを聞くことが出来ました。これを参考にしながら、自分たちの問題に対処していこうと思います。
今回の学生FDサミットに参加して学ぶことが出来たことを、参加できなかったメンバーと共有しながら、今後の学生FD活動に活かしていこうと考えています。

・学生FD会議2013(北翔大学)に参加

2013年8月20日に開催された「学生FD会議2013」(主催・FDネットワーク“つばさ”プロジェクト)に参加しました。

全国20の大学・短期大学から総勢73名の教職員(学生44名、教職員29名)が参加し、「企業が求める社会人になるために大学生活で学べること」をテーマに、教職員・学生がお互いの考えを尊重し、創造的に思考することを基本に、大学教育の質向上戦略について考えてみました。
参加した4名の学生FDスタッフは、「社会人に求められる力とは何なのだろう?」、「その力を身に付ける上で大学で何を学ぶべきなのだろう?」などの大きな課題に向き合い、他大学の学生とともに真剣なディスカッションに臨みました。そして、対話の中から論点を絞り込み、結論を導き出すことの難しさ、創造的な思考の楽しさに気づいたようです。また、討議の成果を発表し終えた彼らは、1日の活動を振り返り、大きな満足感と達成感を得たようです。この経験と学びが本学の学生FD活動に活かされることを期待します。

「学生FD会議2013」の様子は、ここをクリック(北翔大学のHPへのリンク)

・各学科長へのインタビュー

学生FD組織「SGUsers」では、今後取り組むべき課題を明らかにするため、9名の学科長に次の観点でインタビューを行っています。

本学では、学科長がFD委員会のメンバーになっています。
ひとりの学科長に対して、学生FDスタッフ2〜3名を割り当て、主にオフィスアワーを利用してインタビューを行っています。インタビューに先立って、学生スタッフはビジネスマナーにもとづき、事前にメールで趣旨を説明し、訪問のお願いと日程調整を行い、これを経て各研究室を訪ねています。

 2012年度の取組

・2012年度の活動を振り返って・・・

2012年7月に学生FD組織が発足し、いくつかの試行的な活動に取り組んできました。
以下に、学生スタッフの振り返りコメントを紹介します(クリックすると閲覧できます)。

学生FDに取り組んで気づいたこと、学んだこと(クリック)

・映像コンテンツが完成しました。

映像コンテンツが完成し、本学のストリーミングサーバーから閲覧可能になりました。

 ←画像をクリック

このコンテンツは、大学の「教員研究業績情報サイト」の内田先生のページからもリンクされています(ここをクリック)。
・「教職員と学生をつなげる」プロジェクト活動に着手しました。

人文学部教授の内田司先生(教務部長)に協力いただき、授業参観とインタビューを行いました。

 

学生FD組織のメンバーは、インタビューに先立って、質問項目を吟味しました。
たとえば、「どんな研究を行っているのか?」、「教育者として何を目指しているのか?」、「プライベートで夢中になっているものは?」、「教育や研究に取り組む原動力とは?」という観点を交えながら、自由な対話を通じて教員の今まで見えなかった一面を引き出そうという方針で臨みました。

・後期の活動計画について議論を重ね、2つの試行的なプロジェクトに挑戦することにしました。

後期がスタートし、学生FD組織設置の趣旨(意義や活動の方向性など)をあらためて確認し、具体的な活動計画について検討を開始しました。

 

まず、学生FD組織が何かの企画を立案するにあたっては、次の2つの基本方針に従うことを確認しました。 検討の結果、後期は以下のように、2つのプロジェクト「教職員と学生をつなげる」と「現状分析」に取り組むこととしました。ただし、これらはいずれも試行的な取組とし、次年度以降の本格的な活動に向けてメンバー全員が経験やノウハウを蓄積することをねらいとましした。

まず、「教職員と学生のつながり」に着目したのは、お互いがともに教育について考えることができるような関係づくりを目指したからです。
具体的には、教育研究、諸活動に意欲的に取り組む教員、職員、学生を取り上げ、他の学生や教職員に紹介することを通じて、その人物に対して興味・関心や理解、親近感を持ってもらう、というものです。
後期は、ひとりの教員にインタビューを行い、その結果を映像情報(ストリーミングコンテンツ)と紙面情報(広報紙)にまとめる活動を進めます。制作したコンテンツは情報ネットワーク等を通じて学生、教職員に配布することを予定しています。

一方、現状分析プロジェクトとは、学生FD組織が今後取り組むべき課題を明らかにするため、その検討に必要な基礎情報を収集することを目的としています。
その手法として、例えば、教職員・学生アンケート、オフィスアワーを使った教員インタビュー、あるいは「しゃべり場」的な意見交換の場などを想定しています。2013年度には具体的な方法を明らかにして、取組を進めたいと考えています。
・奥谷学長のインタビュー映像を制作しました。

ひとつの試行的取組として、前期公開授業の模様を収録し、担当教員へのインタビューと合わせて数分の映像コンテンツを制作しました。奥谷学長に協力を依頼し、学生の視点から教員の教育観などを尋ねました(映像コンテンツは、こちらをクリック)。

 
 

・FDネットワーク“つばさ”が主催する学生FD会議に参加しました。

2012年8月21日、学生FD会議に参加しました(当日のプログラムはこちらをクリック)。

・高校生との交流事業に2名のメンバーを派遣しました。

2012年8月9日、北海道清里高校において、本学学生9名と高校生9名が対話交流を行いました(詳細はこちらをクリック)。
今回は、「大学生としゃべり場−大学ってどんなところ!?−」というテーマで自由に語り合いました。高校生にとっては将来をイメージする機会となり、学生にとってはこれまでの学びを振り返り、今後の学びと成長に向けた目標を考える機会となりました。学生FD組織からは、1年生2名が参加しました。“高校と大学の接続”という観点から、本学の教育改善に向けて考えるきっかけとなったようです。

・北翔大学の学生FD団体との交流を行いました。

2012年7月19日、下記の決定を受けた後、学生FD組織のメンバー10名が北翔大学を訪問し、同大学の学生FD団体「北翔アンビエント」と交流を行いました。
アンビエントの学生スタッフ2名と学生支援オフィス長の松澤衛先生、教育支援総合センターFD支援オフィスの千葉道博氏から、同大学の学生参画型FD活動についてヒヤリングを行い、学生の活動拠点を見学しました。
最近の具体的な取組みとして、学生と教員の対話の場「翔トーク!」を開催し、学生20名、教員数名が参加して「授業中の私語」の問題について対策案を練る企画の紹介を受けました。教員にとっては、学生の提案から示唆を得る場面もあったようです。
今回の訪問を通じて、本学における取組を考えるヒントを得ました。今後も道内各大学との交流を深め、本学における学生FD活動の方向性を探っていきたいと思います。

・学生FD組織の設置が決まりました。

2012年7月19日に開催したFD委員会にて、下記の趣意書にもとづき、学生FD組織の設置について審議しました。
学生を学びの主体者という立場でFD活動に参画させ、学生と教職員がともに議論しながら協働でより良い授業(学びの場)を創り上げることの意義に鑑み、これを組織すること、あわせて、この活動をコーディネートするプロジェクト・チームを設置することを決議しました。なお、学生の所属学科に偏りがないよう、組織化にあたっては学科間のバランスに配慮することが確認されました。

・FDセンター長に“学生FD組織の設置趣意書”を提示しました。

下記のラウンドテーブルに参加した学生13名が「学生FD組織準備会」を立ち上げ、約1か月にわたり、本学において学生FD組織を立ち上げる意義やその目指すものを議論しました。そして、議論の結果をまとめ、2012年7月12日、FDセンター長に提出し、趣旨を説明しました。
FDセンター長からは、真摯な議論に対して敬意と感謝の意が表され、FD委員会にて審議したいという見解が示されました。

その要旨は、以下のとおりです。

私たちは学生FD組織として、学生・各組織との連携・意見交換などを通して、FDセンターと共に札幌学院大学における学習・生活環境の向上に取り組みたいと考えております。
私たちは大学のFD活動に学生が参画する意義を「新たな観点による改善点の発見」と「学生・各組織間の連携の柔軟化及び円滑化」の二点と捉えています。

  1. より直接的に学生の視点を取り入れて頂くことで、これまで見過ごされてきた改善点の発見に繋がる
  2. 各組織間(バリアフリー委員会、PCサポートデスク、学生広報チーム、オープンキャンパススタッフ等の学生組織)のより良い協力体制の構築を模索し働きかけ、さらに学生と各組織との繋がりを深め、それによる学生側からの意見の発信を促進する

以上二点の意義を通して、さらなる学習・生活環境の向上を図ることができると考えております。  私たちは以下の観点から様々な活動を行っていきたいと考えております。

FDセンター長に提出した趣意書は、以下をクリックすると閲覧できます(学内ネットワークからのみアクセス可)。
FD研究会報告

・大学教育学会のラウンドテーブル「学生とともに進めるFD」に参加

2012年5月26日、北海道大学で開催された「大学教育学会第34回大会」のラウンドテーブル「学生とともに進めるFD」に、教職員と学生が参加しました。
参加した13名の学生は、札幌大学、北海道情報大学、小樽商科大学、北翔大学における学生参画型FD活動を知り、学生みずからが、主体的に大学を善くする活動に関与することの意義を学びました。ラウンドテーブル終了後に行われた懇親会では、道外から参加した立命館大学、追手門大学、京都文教大学、愛知教育大学の学生とも交流を深めることができました。

HiPose!! HiPose!!

詳細は、左メニューの「FD活動報告」のページをご覧下さい。(ここをクリックしても閲覧できます)

ラウンドテーブルに参加した学生たちの感想をご紹介します。クリックすると閲覧できます。

ラウンドテーブル「学生とともに進めるFD」に参加して(クリック)

 2011年度の取組

・『学園広報第112号』に「学生参画型FD」の記事を掲載

「学生とともに進めるFD」というタイトルで、学生参画型FDに取り組む本学の考え方を紹介しています。

クリックすると記事を閲覧できます。

・「学生参画型FD」について考えてみる

2012年3月7日、本学の「学生参画型FD」とはどうあるべきなのか?というテーマで学生と教職員が集い、自由に対話する場を設けました。詳細は、以下の「FD研究会 開催報告」をご覧下さい。(クリックすると閲覧できます)
FD研究会報告

 他大学の参考事例など

学生とともに進めるFDを展開する他大学の実践例や研究報告などを紹介します。

立命館大学 学生FDスタッフが紹介する 授業実践集 (PDFファイル1.3MB)
九州大学 Q-Links調査報告会(Q-Place)第2回「学生とFD」 (PDFファイル242KB)