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経済学科

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【経済学科】K-salon 経済学科の個性豊かな教員たち~浅川研究室

2020.09.14

お知らせ

学部長が巡る研究室の旅

片山学部長
経済学部学部長の片山です。
大学では、教員は「研究室」と呼ばれる個室で、研究活動や授業の準備、学生の相談対応などの仕事をしています。
経済学部の研究室は16室。さて、どんな人がどんな仕事をしているのでしょう。
研究室のドアを開いて聞いてみましょう。

NO.1 浅川 雅己研究室

ご挨拶

   片山学部長と挨拶する浅川雅己先生

浅川:学部長、おはようございます。今日は早いですね。
片山:午前中から会議があるので、JRで通勤してきました。久しぶりに乗ったので、新鮮でしたよ。
浅川:わかります、特にこの季節は車窓からの風景が美しいですよね。わたしはここ2年くらい、「JR北海道の路線廃止問題」を研究しているので、移動手段としてだけではなく、地域社会再生の重要な柱として興味を寄せているんですよ。
片山:ほぅ。それは面白そうですね。鉄道の写真を撮ったり、乗るのが好きな友人がいますが、その人たちとは視点が違うということですね。

鉄道は生活の支えだけど、北海道の現状は…

浅川先生

  データを示して片山学部長へ説明

浅川:交通は、人々の移動の自由を支える手段ですが、そうした手段として役立つことによって地域社会の存続や発展を支えています。学校に通ったり、買い物に行ったり、病院にかかったりという、日常の生活の支えでもありますよね。
ヨーロッパなどでは、公的責任のもと社会的に保障されるべき事柄だとみなされています。赤字の有無にかかわらず、住民の権利として鉄道の存続が図られるべきだと考えられているのです。
片山:たしかに。ヨーロッパでは鉄道が充実していますね。
浅川:ところが日本の鉄道は、道路に比べて冷たい扱いを受けてきたといわれています。道路は、かなりの部分を税金で整備されているのに、鉄道の場合、線路の整備は原則事業者の負担です。北海道では、日高線の災害復旧が大幅に遅れたり、それまで通学で利用していた列車が減便された結果、早朝から授業を始められるように時間割を改めなければいけなくなった高校なども出てきたりしています。生活の支えであるべきものが、逆に生活を混乱させる原因となっています。
片山:なるほど。浅川先生はこの問題についてどうお考えで?

鉄道は地域の再生を図る重要な柱

浅川先生

     「国鉄民営化の過程には...」

浅川:国鉄民営化の過程に重大な誤りがあったと考えていますが、だからといって、JRを再び国有化すればそれでよいとは考えていません。線路については国をはじめとする公共機関が管理し、駅舎の管理や駅での乗客サービスなどと、列車の運行に関しては複数の事業者が参入できるようにする方式などを検討しています。また、鉄道を単なる交通機関としてではなく、人々の社会的つながりを支え、地域の再生を図る重要な柱と考える立場から、鉄道単体ではなく、他の交通手段との適切な連携を進めることも重要だと考えています。

片山:貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございます。今後も様々なテーマの研究を続けられると思いますが、先生にとって研究とは?

浅川先生にとって研究とは

浅川先生

        『研究とは』

浅川:世の中には、理不尽なこと、納得のいかないことがたくさんあると思います。そのことに、やみくもに腹を立てたり、仕方ないやとあきらめたりする前に、なぜ、そんなことになっているのかを考えてみる、社会科学の場合、そこから研究が始まるのだと思っています。
好きなこと、興味のあることについて調べたり考えたりすることが職業として認められているという点については、本当に恵まれていると感じています。つい時間を忘れて夢中になってしまいがちなので、オンオフの切り替えは意識的にする必要を感じています。
 

片山学部長

   片山学部長の旅は続きます

今日は浅川先生から知的好奇心を刺激される話を聞けたなぁ。
経済学部の先生方は知識が豊富だし、様々な研究をしているから、聞いてみたいことが山ほどあるぞ。
次はどの研究室を訪問しようかな。
  • 発行日: 2020.09.14
  • 経済学部経済学科