研究概要
一つ目の研究は,会計制度のグローバル化の現状や国の政策や視点,国際的な会計基準と国内の法制度や基準との相違や対処,および基準の国際的統一化に向かっての課題を探求します。特に日本,中国,及び韓国の共同会議すなわち日中韓三ヶ国会計基準設定主体会議の動向を注意深く検討しています。二つ目の研究について,現在中国で使われている借方・貸方複式簿記は実は明治期日本に留学した中国の留学生が日本の教科書や講義資料を編集し,中国語に翻訳して中国に伝わったのです。このように,中国の近代会計学科の形成において日本モデルもしくは「日本要素」がどういう役割を果たしたのか,どういう人的交流があったのかは私の主な関心ごとです。