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研究活動

Research activities

言語学

  • 奥田 統己
    人文学部 人間科学科
    北海道の先住民族であるアイヌ民族が用いてきたアイヌ語の文法と、アイヌ語で語られる物語を主に研究しています。
    研究概要
    30年以上前から現地調査を行い、アイヌ語アイヌ文学およびアイヌ文化についての記録を作成するとともに分析を進めてきました。おもな調査地は日高地方の静内町・三石町(現新ひだか町)ですが、他にも同じく日高地方の平取町、千歳市などでも調査をおこなってきました。アイヌ語の文法や物語の分析を広く手がけてきましたが、とくに関心を持っているのは、アイヌ語の音節やアクセントと歌うときのリズムとの関係、さらに拍子を打ってリズミカルに語られる英雄叙事詩の語りかたです。
  • 眞田 敬介
    人文学部 英語英米文学科
    英語とはどのような言語か(英語学)を、言葉を使う時の頭の働きの観点から研究する(認知言語学)ことにずっと興味を持っています。ここ数年は、言葉の意味や使われ方がどのような変化を遂げてきたのか(歴史意味論・歴史語用論)にも関心を寄せています。
    研究概要
    具体的には英文法、特に英語法助動詞(mustやhave toなど)の意味と用法の研究に取り組んでいます。例えば、mustは主観的な義務、have toは客観的な義務を表わすと言われていますが、その使い分けは現代英語の使われ方から見てどの程度妥当なのでしょうか。mustが主観的な義務を表わすようになったのはどういうプロセスによるのでしょうか。have toが「~に違いない」という意味を表すこともありますが、その際よく使われる環境(主語など)はどのようなものなのでしょうか。「実際に」などと強調を表わすI must sayという表現がありますが、この表現はどのようにして生まれたのでしょうか。mustとhave toだけ見ても掘り下げるに値するテーマがこれだけあるのです。言葉の研究は奥深いですよ。
  • 白石 英才
    経済学部 経済学科
    ロシア極東サハリン島・アムール地方の先住民族ニヴフ人の言語ニヴフ語 (Nivkh) の調査・研究をしています。ニヴフ人はアイヌ人の北の隣人、北海道民にとっても地理的に近い存在です。ロシア化の影響でニヴフ語の話者は100人を割り込み、近い将来話者がいなくなることが心配されています。近年は話者自身がニヴフ語を書き残す活動も盛んです。
    研究概要
    1999年からニヴフ語の調査・記録に携わってきました。地理的にはアイヌ語や日本語に近いものの、ニヴフ語は周辺のどの言語とも系統関係が異なる「孤立言語」です。その居住域は日ロの国境地帯にあったため、長らく日本人を含む西側諸国の研究者は現地調査することができませんでした。1990年以降、現地調査が可能になりデータ・研究成果も少しずつ蓄積されてきました。その一部はこちらで紹介されています。http://ext-web.edu.sgu.ac.jp/hidetos/indexjapans.htm
  • 山添 秀剛
    人文学部 英語英米文学科
    分かっているようでよく分からず,きれいさっぱりと割り切れない,言葉の「意味の世界」に関心があります。とくに「文字通りでない意味」は不思議な世界。様々な言語理論にも興味はありますが,言語データとにらめっこしながらじっくり言語現象を観察し,その背景にある人の認識を考察することが好きです。
    研究概要
    日英語を対象に,言語の意味研究をしています。これまでおもに,「~に[く]なる」という状態変化を表す英語動詞の意味の差の解明,語の多義構造の記述や日英比較,様々な比喩表現の実例の考察,多義構造を踏まえた辞書の執筆,認知言語学の基礎を学べる文献の執筆,などに取り組んできました。「文字通りでない意味」すなわち「比喩の意味」の世界に興味があり,その背後に潜み意味を動機づけている私たちの世界認識の観点から言語現象を考察しています。