大学院経営戦略論演習・起業家論演習(さっぽろソーシャルビジネス・スクール)第14回
札幌市経済観光局と地域社会マネジメント研究科が協定を結び、ソーシャルビジネスの振興のために行っている「さっぽろソーシャルビジネス・スクール」、本学では起業家論演習の第14回目は、2017年度のさっぽろソーシャルビジネス・スクール修了生で、創業から3年の現在、岩見沢市で洋菓子店「空香」、障がい者就労継続支援B型事業所、障がい者のための共同住宅を経営する株式会社ジューヴル代表取締役の矢島幸子氏を招聘しての講義になりました。精神保健福祉士の資格を有し、福祉分野でのキャリアを活かして独立した矢島氏は、「障がい者が作った」菓子という福祉を前面に打ち出すのではなく、一般消費者が買いたくなる洋菓子を製造、販売することを重視しています。そのため、パティシエを雇用し、パティシエは営業や製造の職員と協力して商品開発と品質管理を、福祉就労している個々の障がい者の特性を活かした作業を行う分業体制を取っています。そして経営者である矢島氏が福祉とビジネスをつなぐ役割を果たし、難しい福祉とビジネスの両立を成し遂げていることが、同社の成長につながっていると思います。
- 発行日: 2020.01.14
- 札幌学院大学 教育支援課 地域社会マネジメント研究科係
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