■対面講座
[講座番号2] 軽度認知症の予防・回復グループ・アプローチ
定員/50名 受講料/2,400円(全2回)

(講座概要)
  65歳以上の高齢者7人に1人は認知症になると言われています。その前段階の軽度認知症(MCI)を含めれば、4人に1人が何らかの認知症状を呈します。しかしながら、軽度認知症の16〜41%の方が回復する(日本神経学会2017)と考えられています。
 この予防・回復に有効なものとして、今回のコミュニティ・カレッジでは、「社会的交流」に焦点を当てたグループ・アプローチ(行動形成法)をご紹介いたします。
 「行動形成法」Behavioral Reformation Methodは、サイコドラマ(心理劇)とSST(生活技能訓練法)を講師が独自の視点より融合して開発実践してきたグループ・アプローチです。精神科社会復帰訓練や適応障害、また発達障害の構造化(適応訓練)、さらに軽度認知症の予防訓練など、多くの臨床に適用が期待されています。今回は、医療専門家ではなく、市民の皆さまを対象に、出来るだけ分かり易く理解と体験の学習を試みます。

(講座詳細)
テーマ/講座日時
内  容
1
行動形成法の理解

10月19日(土) 【午前】10:00〜11:30

 軽度認知症の予防と回復に有効な社会的交流として、「行動形成法」を市民の皆さまに分かり易く説明をします。「心の健康」は、「他者との関り」の中にあることを体験的に理解します。
2
行動形成法の体験

10月19日(土) 【午後】12:30〜14:00

 日常の生活で「出来るはずなのに、何故か一日延ばし」(「能動性の選択的低下」)の行動を再構築します。軽度認知症者の問題回避行動の改善を試みます。行動形成法の体験的理解を進めます。
講師/NPO法人日本ケア・カウンセリング協会代表理事/臨床心理士・公認心理師 品川 博二
講師
紹介

品川 博二(しながわ ひろじ) 臨床心理士・公認心理師。1949年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東京教育大学(現筑波大学)で臨床研修。磯ヶ谷病院心理室長を経て、2000年NPO法人日本ケア・カウンセリング協会設立(代表理事)。東京学芸大学・目白大学大学院講師、横浜地裁の招聘精神鑑定人および聖路加国際病院精神腫瘍科を歴任。著作に『アマデウス・シンドローム』、『死別から共存の心理学』他多数。



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