■対面講座
[講座番号3] なぜ、障害者福祉の映画を追いかけてきたのか?
       〜時代を撃つテーマに挑戦してきた思い〜

定員/100名 受講料/3,000円(全1回)

(講座概要)
 自主製作・自主上映というユニークな独自路線で取組みを進めてきた中橋真紀人プロデューサーの基軸は障害者福祉。アジアを中心に海外で上映され、影響を与えたアニメーション「どんぐりの家」は、重度重複障害者とその家族の生活のリアルと内面世界を描いた。車椅子バスケットボールに光を当てた「ウィニング・パス」は、松山ケンイチと堀北真希のデビュー作でもあった。本講座では、映画人・中橋真紀人の足跡を辿りながら、精神障害者の処遇と医療の歴史を俎上に載せた記録映画「夜明け前〜呉秀三と無名の精神障害者の100年〜」を鑑賞する。そのうえで、作品の背景やエピソードなどを語り合う。

(講座詳細)
テーマ/講座日時
内  容
1
「どんぐりの家」、「ウィニング・パス」から「夜明け前〜呉秀三と無名の精神障害者の100年〜」へ

7月20日(土) 【午後】13:00〜15:40

 「どんぐりの家」、「ウィニング・パス」の一部を鑑賞しながら、作品に込めた思いを語る。「夜明け前〜呉秀三と無名の精神障害者の100年〜」を鑑賞し、製作の動機、裏話などを交えながら、障害者問題の解決の行方や、映画の果たす役割や可能性について語り合う。
講師/映画プロデューサー 中橋 真紀人
コーディネーター/札幌学院大学名誉教授 二通 諭
講師
紹介

中橋 真紀人(なかはし まきと) 1951年生まれ。東京教育大学文学部卒業。東京教育大附属駒場中学・高校の在学中から、独立プロダクションの自主上映活動に参加。1997年のアニメ「どんぐりの家」(第1回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞)は全国3300回、120万人が鑑賞。2002年に夜間中学で学ぶ人々の長編ドキュメンタリー「こんばんは」(文化庁映画大賞)、2003年に車椅子バスケットボールの青春を描く「ウィニング・パス」、2007年に精神障害者の社会復帰を描く「ふるさとをください」。2018年に「夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年」を製作。2019年に内閣府の「バリアフリー・ユニバーサルデザイン功労者」優秀賞受賞。社会福祉法人一麦会(麦の郷)の研究組織である一般社団法人障害者映像文化研究所の常務理事。

二通 諭(につう さとし) 1951年生まれ。1974年北海道教育大学札幌分校卒業後、北海道石狩管内小中学校6校で35年間の教員生活を送り、2009年から札幌学院大学准教授および教授として主に特別支援教育関連科目を担当。2019年4月より札幌学院大学名誉教授。2021年10月より札幌大谷大学社会学部地域社会学科特任教授。映画関連の著書として、『映画で学ぶ特別支援教育』(単著2011/8/25)、『特別支援教育時代の光り輝く映画たち』(単著2015/8/9)がある。主に障害者・マイノリティ映画を取り上げる連載「映画に見るリハビリテーション」(医学書院:『総合リハビリテーション』)は、人間発達と教育の課題を織り交ぜながら27年322本に達している。一般社団法人障害映像文化研究所・顧問


「夜明け前〜呉秀三と無名の精神障害者の100年〜」
「どんぐりの家」
「ウィ二ング・パス」


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