■対面講座
[講座番号9] 映画「市街戦のジャズメン 佐藤泰志の衝撃」から見える世界
定員/100名 受講料/3,000円(全1回)

(講座概要)
 6本もの作品が映画化された作家・佐藤泰志(1949〜1990)が亡くなってから35年目の今年、函館西高校3年の時に書いたデビュー作『市街戦のジャズメン』がドキュメンタリー映画になる。1967年10月8日、当時18歳だった京大生・山部誌コが死亡した羽田闘争が地方の高校生に与えた衝撃を描いたもので、佐藤泰志の鬱屈した情感と透明な感性が生み出した傑作であり、翌年春『北方文芸』に掲載された。そして今、かつてドキュメンタリー「書くことの重さ 作家 佐藤泰志」(2013)を放った稲塚秀孝監督が満を持してドキュメンタリー「市街戦のジャズメン 佐藤泰志の衝撃」を製作した。学年が佐藤泰志の1年下であり、同時代の空気を知る稲塚秀孝と二通諭が今作をベースに熱く語り合う。

(講座詳細)
テーマ/講座日時
内  容
1
今なぜ佐藤泰志なのか、
『市街戦のジャズメン』なのか


6月21日(土) 【午後】13:00〜16:00

 ドキュメンタリー映画「市街戦のジャズメン 佐藤泰志の衝撃」の本篇または本篇未完成の場合はパイロット版を鑑賞して、佐藤泰志と『市街戦のジャズメン』の今日的意味を考える。
講師/映画監督 稲塚 秀孝
コーディネーター/札幌学院大学名誉教授 二通 諭
【佐藤泰志の映画化作品】 
「海炭市叙景」(2010)、「そこのみにて光輝く」(2014)
「オーバー・フェンス」(2016)、「きみの鳥はうたえる」(2018)
「草の響き」(2021)、「夜、鳥たちが啼く」(2022)
講師
紹介

稲塚 秀孝(いなづか ひでたか) 1950年8月苫小牧市に生まれる。1969年苫小牧東高校卒業。中央大学文学部哲学科卒業。(株)タキオンジャパン代表取締役。1973年(株)テレビマンユニオン参加。ドキュメンタリー、「遠くへ行きたい」、「オーケストラがやってきた」、「海は甦える」、「波の盆」など音楽番組、ドラマを制作。1985年(株)タキオン設立、現在に至る。ドキュメンタリー映画として、「二重被爆」(2006)以降、「奇跡の子どもたち」(2017)、「憲法を武器として 恵庭事件 知られざる50年目の真実」(2017)、「ヒロシマ ナガサキ 最後の二重被爆者」(2019)、「日高線と生きる」(2021)、「役者として生きる 無名塾第31期生の4人」(2022)、「母と子の真実 カネミ油症の真実」(2024)他がある。著書に『二重被爆〜ヒロシマ ナガサキ 2つのキノコ雲の下を生き抜いて:語り部山口彊からあなたへ』(合同出版:2014)他がある。

二通 諭(につう さとし) 1951年2月札幌郡手稲町に生まれる。1969年札幌西高校卒業。1974年北海道教育大学札幌分校卒業後、石狩管内小中6校で35年間の教員生活を送り、2009年から札幌学院大学教員として主に特別支援教育関連科目を担当。2011年6月より、札幌学院大学において、発達障害や精神的な困難を抱える学生の自助グループ『雑談会』を立ち上げる。2019年より札幌学院大学名誉教授。映画関連の著書として 『映画で学ぶ特別支援教育』(2011/8/25)、『特別支援教育時代の光り輝く映画たち』(2015/8/9)がある。長期連載中の「映画に見るリハビリテーション」(医学書院:『総合リハビリテーション』)は28年、334本に達している。



>>講座一覧に戻る