■対面講座
[講座番号11] 農業の魅力と未来を語ろう
定員/50名 受講料/3,600円(全3回)

(講座概要)
 人間の生命に不可欠な食料を生産する農業ですが、日本の基幹的農業従事者が2010年の205万人から2020年の136万人へ減少し、担い手不足になっています。その理由は農業の仕事がきついものの、収入が低く不安定なこと。こうした現状を変えるために、私たち生活者は農業を理解し、支援者になる必要があります。そこで、若手農業者2人と農場ツアーを手がける経営者から、農業の魅力を語ってもらい、参加者の皆さんと共に農業の未来を考えます。

(講座詳細)
テーマ/講座日時
内  容
1
新規就農から
日本一のトマトの生産へ


5月15日(木) 【午後】18:00〜19:30

 「食物と心は密接に関係し影響しあう」という学びから「元気で善い食べ物を作り、皆様の心と身体に貢献したい!」という思いで新規就農から10年。有機肥料とEM菌を使い日本一のトマトを生産したアムリタファームを物語ります。
 講話後は、農産物の価値をテーマにワークショップを行います。
 講師はニセコ町よりオンラインでの参加です。
講師/アムリタファーム代表 齋藤 則高
齋藤 麻恵
2
日本初の畑ガイドが伝える
北海道農業の価値


5月22日(木) 【午後】18:00〜19:30

 農業王国十勝の現在過去未来、そして畑を案内した全世界からくる観光客の声から、北海道農業の価値を考えます。
 講話後は、農業への理解と支援をテーマにワークショップを行います。
 講師は十勝よりオンラインでの参加です。
講師/株式会社いただきますカンパニー代表取締役 
井田 芙美子
3
農産物の安定供給に向けて

5月29日(木) 【午後】18:00〜19:30

 食べ物の「安定供給」とは?物価の高騰、異常気象、輸送手段等、年々こうした弊害が大きな問題として取り上げられつつあります。結果、一年を通じて安定して食べ物を各家庭へお届けすることが難しくなりつつあります。その年々難しくなる状況の中で、如何にして食べ物を安定して供給し続けていくことが可能であるかを参加者の方々とともに考えます。
 講話後は、近郊農業を市民が支える仕組についてのワークショップを行います。
講師/有限会社金重小林 小林 隆太郎
コーディネーター/札幌学院大学経済経営学部教授 河西 邦人
講師
紹介

河西 邦人(かわにし くにひと) 1960年生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修了後、外資系金融機関へ勤務するものの、バブル崩壊で解雇。その後、青山学院大学大学院経営学研究科博士後期課程へ入学し、満期退学後の1997年に札幌学院大学商学部専任講師として採用される。以後、札幌学院大学では28年間、経営学関連科目を担当し、2025年3月まで学長を務める。

齋藤 則高(さいとう のりたか)・齋藤 麻恵(さいとう あさえ) スノーボードのテストライダーだった齋藤則高氏がニセコでスノーボードをするために移住し、2013年にニセコ町で新規就農する。富良野塾で舞台女優だった麻恵氏と夫婦二人三脚で耕作放棄地を有機肥料とEM菌で土作りから行い、2023年に日本有機野菜普及協会が主催する「オーガニック・エコフェスタ2023」の栄養価コンテストで、齋藤夫妻が生産したトマトが全国一に選ばれた。

井田 芙美子(いだ ふみこ) 1990年生まれ。札幌市出身。帯広畜産大学を卒業後、ネイチャーガイドや十勝観光連盟で観光業に携わる。農業と観光業の知見を生かし2012年、日本初の畑ガイドツアー事業を開始。2013年には株式会社いただきますカンパニーを設立。ディスカバー農村の宝、北海道産業貢献賞など受賞。観光協会理事、行政委員、テレビのコメンテーターを務め、多方面で活躍中。現在は十勝と札幌の二拠点生活中。

小林 隆太郎(こばやし りゅうたろう) 1991年生まれ。北海道工業大学未来デザイン学部人間社会学科卒業後、札幌学院大学大学院地域社会マネジメント研究科を修了。実家は農家で厚別区在住であるが、江別市内で近郊農業を営む。高校時代から週末や夏休みを中心に家業に従事し、並行して大学入学以降はまちづくりを学ぶ。同研究科修了後は本格的に家業に従事し、今日まで至る。実家は農業のほかに、直売店も運営し、地産地消を推進。年々厳しくなる品質管理のほか、近年異常気象によって多く発生する規格外野菜の使い道を模索している。



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