2018年度 SGUメディアクリップ

2019年03月

掲載日 媒体名 掲載面・
版・ページ
内容(要約)
03月25日 北海道新聞 夕刊・P8
障害児教育 映画で学ぶ
「アナ雪」も授業に活用
札学院大の名物教授 定年退職
 
映画から障害児などへの教育方法を学ぶ独自の授業で知られる札幌学院大人文学部の二通諭教授(68)=特別支援教育学=が、3月末で定年退職する。映画の登場人物を観察し、障害の要素があるか、あればどんな支援ができるかなどユニークな講義を行ってきた名物教授で、辞令交付の29日には一般に向けに講演する。
二通教授は札幌出身。「小学生の頃、平日なのに母親に映画館に連れて行かれた」という環境で育ち、映画好きになった。道教大札幌分校(当時)卒業後、石狩管内の小中学校で35年間、特別支援学級の教諭を務めた経験を基に、2009年から札幌学院大で教えてきた。
授業では、ディズニー映画「アナと雪の女王」の主人公エルサを例に、「触れた物を凍らせてしまう魔力ゆえに人との関わりを避けるという設定は、自分をうまくコントロールできない障害の一種として見ることもできる」と紹介。彼女にどのような支援が必要か、学生に考えさせる。
教え子の宮坂文菜さん(21)=人文学部こども発達学科3年=は「”アナ雪”でそんな見方ができるとは」と驚きつつ、「言葉だけでは意思疎通が難しい子供もおり、しぐさや態度など一人一人の細かいところまで注目すれば、何かに気づくことができることを教わった」と話す。

29日に一般向け講演
一般向け講演会は映画「明日へ—戦争は罪悪である—」(藤嘉行監督)の上映に合わせて行われる。太平洋戦争中に反戦活動を行って迫害された僧侶らを描くが、知的障害のある少年が重要な役を担う。
4月から名誉教授となる二通教授は「戦時下の宗教者や知的障害者に焦点を当てた映画は珍しい」と評価している。
映画は札幌プラザ2・5(中央区南2西5)で午後5時と同7時40分から上映。大人千円(当日1300円)、大学生、60歳以上、障害者は前売り、当日とも千円、高校生以下500円(当日のみ)。講演は午後7時から。無料だが、講演のみ聞くことはできない。問い合わせはシネマ一馬力の岡村さん℡090・8900・6699へ。
03月18日 北海道新聞 夕刊・P7
キャンパスから
札幌学院大 松本賢彦情報処理課長
 
「ここは文字数が多くて読みにくいな」「カッコを入れた方が、分かりやすいんじゃないか」。大学生たちがパソコンの前で取り組んでいるのは、動画教材に字幕を入れる作業です。
本学では聴覚障がいのある学生のために早くから、学生ボランティアが講義内容をパソコンで文字にする支援をしてきました。しかし、教授が講義で動画を流す場合は、動画の音声と教授の声が重なることがあり、学生ボランティアは全て聞き取って文字化できず、十分な支援ができていませんでした。そこで、パソコンにとても詳しい学生たちが始めたのが、動画に字幕を入れることです。
活動に取り組んでいるのは「サポートデスク」という学生団体。普段は、パソコン操作が不得意な学生らにアドバイスをしています。動画の字幕入れは2008年に開始し、現在では年間50本以上を取り扱っています。
大学の講義で使う動画ですから、専門用語もバンバン飛び交います。あるメンバーは「裁判を扱う動画には苦労しました。法律系の科目は苦手だったのですが、分からない言葉を図書館で調べていくうちに、法律用語に強くなりました」と笑顔で話してくれました。
字幕入れは、彼ら自身の勉強にもなっているようです。このサポートに携わるうちに、障がい福祉に興味がわき、就職先に福祉業界を選んだ卒業生もいます。
難しい用語を調べ、聞き取りにくい場面を何度も聞き直して、10日間以上かけて作り上げた完成品を教授に手渡すときは、わが子を送り出すような喜びだそう。「動画の内容がちゃんと伝わるといいな」。聴覚障がいの学生に学びの楽しさを感じてもらうことを励みに、サポートデスクの学生たちは今日も作業を続けています。
03月16日 NHK Eテレ1 くうねるあそぶ×ウワサの保護者会 コラボ特番「災害 そのとき子どもは」
に心理学部手代木理子先生が出演されました。
03月10日 北海道新聞 上ノ国 遺跡発掘などで交流促進
上ノ国町教委 札幌学院大と協定
 
【上ノ国】町教委は、札幌学院大(江別市)と文化や教育、学術研究などの分野で相互に協力する協定を結んだ。大学は町内の遺跡発掘作業に協力し、学生の人材育成に役立てる。
両者が協力して町内の文化遺産の調査を行い、学術研究や地域振興などで交流を深め、互いの発掘を目指すことが目的。同大人文学部の臼杵勲教授(考古学)が町の遺跡の整備委員になっていることなどが縁で、1月7日付で締結した。協定に基づき、臼杵勲教授と学生たちが7月ごろに町内を訪れ、15世紀ごろの茶わんやつぼなどが出土している町内の花沢館跡、州崎館跡で調査を行う。
3月9日に町総合福祉センター「ジョイ・じょぐら」で行われた協定の発表会で臼杵教授は「学生が遺跡の発掘に携わることができる貴重な機会を得た。大学が持つ最先端の機材を生かして調査したい」と述べた。矢代智樹教育長は「学生たちに調査の結果を発表してもらい、遺跡のPRにもつなげてほしい」と期待している。
03月07日 北海道新聞 くらし・P15
防災・備蓄 意識保って
「正常性バイアス」の心理 認識を
札幌学院大 心理学部教授(臨床心理学) 佐野 友泰さん
 
芸術療法という分野が専門で、子どもが描いた絵や切り絵などから心理状態を分析します。分析結果は国など育った環境や個人差によって異なりますが、一定の傾向がうかがえます。すべてに当てはまるわけではありませんが、心理的なものが行動に表れることがあります。
人の心理には何らかの「思い込み(バイアス)」があります。「自分は大丈夫」「実際はないだろう」もその一つです。そうした心理が働いてしまうことを、「正常性バイアス」と呼んでいます。防災でいえば胆振東部地震で停電に見舞われましたが、長期間ではありませんでした。このため「この前は大丈夫だった」「何とかなったから」などという考えになることがあります。思い当たる人はいるのではないでしょうか。
さらに、人は日常から非日常への変化に対し無意識に抵抗を示す傾向があります。今ある日常を変えたくない、と思ってしまうんですね。地震のあと、日常生活に戻るのが比較的早かったため、備蓄という非日常の行為に心理的な抵抗を示している、とも考えられます。ただ、近年、地震など災害が続いており、防災への意識が高まっているのは確かで、実際に備蓄した人も多いはずです。
「良くない経験」を基に学習する場合もあります。例えば、交通違反をしたことで同じことを繰り返したくない、と注意したり安全運転を心がけたりする心理が働くケースです。地震後にお店で行列ができ、買い物ができなかった。こういった良くない経験から、「大丈夫」というバイアスが取り除かれ、備蓄の重要性を再認識した人は増えたのではないでしょうか。胆振東部地震の停電や断水などの経験が、「何かあったら」と行動に移すきっかけになれば、と思います。
03月06日 北海道新聞 第4社会・P35 新学長に河西氏 札学院大
【江別】札幌学院大は5日までに、3月末で任期満了となる鶴丸俊明学長(71)の後任に、同大経営学部教授の河西邦人氏(58)を選任した。任期は4月1日からの3年間。
河西氏は東京都出身。早大大学院修士課程修了。外資系証券会社などを経て、青山学院大大学院経営学研究科博士後期課程満期退学。1997年に札幌学院大講師となり、2009年から現職。
18年から同大大学院地域社会マネジメント研究科長を兼務。専門は地域研究と経営学。
03月02日 北海道新聞 江別・P14 ◆あす原発を考える「出前授業」
【江別】原子力発電の安全性や問題点を考える「川原先生の原発出前授業2019」が3日午後3時~5時、ドラマシアターどもⅣ(江別2の2)で開かれる。
主催は市民でつくる「ツクルミライのつくるみ委員会」。川原茂雄札幌学院大教授が、原発の仕組みや課題などについて解き明かす。参加費は大人500円、学生無料。問い合わせは同シアター℡384・4011へ。
03月01日 北海道新聞 週刊じぶん・P17 わたしと家族
発達障害の学生 学びやすく
大学の支援充実 進学増加
 
障害がある学生への支援を充実させる大学が増え、特に身近な、発達障害のある子どもの進学が増加傾向にあります。大学側は「社会で役立つスキルを身につける、最後のとりで」を自認し、学生生活に目配りをしていますが「入学しさえすれば、就職まではすべてお任せ」ではなく、卒業後を含めた見通しを在学中に親子で持つことが大切です。
札幌市内に住む50代の女性はいま、発達障害がある長男の大学受験に気をもむ日々です。「好きなことを専門に学べるから、小中学校や高校より居心地が良いはず」と期待します。ただ、長男は朝なかなか起きられず、勉強に集中するのが苦手。「本人の希望を優先したけど、本当は支援の手厚い大学に行かせたい」と思いは複雑です。
障害者差別解消法が2016年施行され、教育現場では過度に負担にならない範囲で、障害者の利便性を図る「合理的な配慮」が求められています。
道内でも、早くから支援に力を入れてきた北大(札幌市)や札幌学院大(江別市)をはじめ、各大学が体制を整えています。学校生活や進路に関する相談窓口の設置はもちろん、本人に代わって他の学生などが講義の音声聞き取りや要約をする「ノートテイク」などのサポートを充実させていますが、協力者の養成も課題で、札幌圏では各大学の担当者が情報交換などを始めました。
北翔大(江別市)は16年、学生を送り出す高校と連携したり、専任コーディネーターが相談を受けたりする部署「特別サポートルーム」を新設しました。
大人数の講義室に入れない学生のため、ドア付近に席を確保するよう履修前に各教員へ求めて回るなど、「個別に対応した配慮をしています」。支援を総括する保健センター長を務める、教育文化学部の丸岡里香教授(健康看護学)はそう言います。「空き時間の過ごし方が分からない」「友人ができない」などの悩みも解消しようと、学生同士が交流する催しも開きます。
しかし、障害を明かさないため支援を受けられず、就職活動に苦労したり、卒業に必要な履修単位の不足が判明したりして初めて相談に来る学生や保護者もいます。丸岡教授は「環境に慣れるのに時間がかかる学生もいる。できれば入学前から現状や不安を把握し、体制を整えたい」と理解を求めます。
支援はしますが「何とかなるよ」という安易な助言はしません。「『自分はこれに困っている。何とかしたい』と自覚することが成長につながる」。丸岡教授は力を込めます。

2019年02月

掲載日 媒体名 掲載面・
版・ページ
内容(要約)
02月28日 北海道新聞 第1社会・P33 スキー場明暗
かさむ維持費 中小閉鎖
外国客増 リゾート活況
 
スキーシーズンが終盤を迎え、道内のスキー場の明暗が分かれている。利用者の減少などにより、歌志内市の「かもい岳スキー場」が本年度限りでの休止が決まるなど近年は中小規模のスキー場の閉鎖が相次ぐ一方、リゾートなどの大規模スキー場は外国人客の増加で活況に沸く。市民に身近なゲレンデが閉鎖されることで、スキー文化の衰退を懸念する声が上がっている。
(中略)
設備投資相次ぐ
後志管内倶知安町の「ニセコグラン・ヒラフ」は近年延べ約2万人ずつ利用者が増え、昨季は延べ48万人が訪れた。このうち外国人客は7割という。札幌手稲区のサッポロテイネスキー場も外国人客が右肩上がりで、利用客全体の約2割を占める。今季のレストランを備えたスキーセンターなどを新設しており、外国人客向けに設備投資するスキー場も相次いでいる。
ただ、収益性を見込めるスキー場は一握りだ。空知管内栗山町は町スキー場のリフトなどの設備の老朽化により今季は休業し、存廃を検討している。設備の更新に約3億円かかる。1月下旬から町民との意見交換会も開いており、今春にも方向性を決めるという。町教委の担当者は「町民にも賛否両論の声があり、難しい判断になる」と話す。
スキー場経営に詳しい札幌学院大の河西邦人教授(経営学)は、外国人客がニセコ地域などの混雑するスキー場を避けて各地に分散している傾向があるとし、「中規模のスキー場なら外国人客を呼び込める可能性はある」と指摘。「小規模なスキー場は公設が多く、財政難の中では近隣自治体の施設を利用するなど広域的な視点で維持していくことが現実的」としている。
02月21日 北海道新聞 江別・P18 2大学に期日前投票所
札学院と道情報 地方選で初
政治参加を促進 市選管期待
 
【江別】市選挙管理委員会(中井悦子委員長)は、4月の統一地方選で市内の札幌学院大と北海道情報大に期日前・不在者投票所を設置する。市選管は過去2回の国政選挙で市内の大学に期日前投票所を設置しているが、今回は18歳選挙権の施行後、初の地方選となるだけに、「学生が気軽に投票できるようにするとともに、政治参加を啓発したい」とする。
市選管によると、昨年12月時点の市内の選挙人名簿登録者数は10万1915人。そのうち18歳は1272人、19歳は1431人。大学生相当の18歳から21歳を合わせた登録者数は5505人。
大学内の期日前・不在者投票所は、道知事選(3月21日告示、4月7日投開票)と道議選(3月29日告示、4月7日投開票)が4月4日に札学院大G館5階特別会議室(文京台11)に、江別市長・市議選(4月14日告示、4月21日投開票)は4月17日に札学院大の同会議室、同18日に道情報大eDCタワー10階展望ラウンジ(西野幌59)にそれぞれ1日限定で、午前10時~午後4時半に設置。一般市民も投票できる。
市選管は選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられた2016年の参院選から、市内の大学で初めて札学院大に期日前投票所を設置。翌17年の衆院選では札学院大と道情報大にも期日前と不在者投票所を設置した。16年参院選の札学院大では107人が投票し、17年衆院選は札学院大で130人、道情報大で67人が投票した。
一方、市内の投票率は、16年参院選が有権者全体の58.86%に対し18.19歳が49.35%。17年衆院選は有権者全体が63.68%と上向いたが、18.19歳は48.74%と落ち込んだ。
02月20日 北海道新聞 道新夢さぽ・P15 今日のテーマ 就活解禁直前 20年春採用の動向は
学生は「手応え」重視
 
3月の就職活動(就活)の解禁が目前に迫ってきた。就職先を選ぶ学生たちは何を基準に考え、企業側はどのような方針で採用活動を展開するのだろうか。イベント会場などで学生100人に就職先を選ぶときの第1条件を尋ね、企業側には2020年春採用の方針をほぼ固めた道内25社に今後の予定などを聞いた。
学生側には、20年春卒業予定者を対象に昨年11月末から2月半ばにかけて開かれた札幌市内の業界研究会などの来場者を中心に男女各50人に尋ねた。その結果「自分の考えを実現できる会社」「自分の適性に合っている会社」といった仕事の手応えを重視する学生が27人と最も多かった。これには「やりたいことができる」「働きがいがある」などの意味合いも含まれる。
これを挙げた東海大学の正城利紀さん(3年)は「自分の好きなことであれば多少問題が起きても長くやっていける」との思いを語る。北海道大学の菅原瑞希さん(3年)は「自分の考えや力を常に発揮できれば気持ちを強く持ち続けられる」と話す。
職場環境にもこだわり
これに続くのが「社内の雰囲気」「職場環境」という組織風土へのこだわり。北海学園大学の天間光祐さん(3年)は「好きな仕事でも人間関係が厳しいと続けるのは難しく、逆に苦手な仕事でも周りの人が良ければやっていけそう」と考える。
次いで多かったのが「休日」「福利厚生」という仕事の周辺の充実度。女子学生の間では長く勤めるための条件に挙げるケースが多く、「長く働きたいので、将来家庭を持ったときに家族と過ごせる休日をきちんと確保できる会社がいい」(北海学園大学3年女子)との声も出ていた。
この結果について長年、就活指導に当たっている札幌学院大学の加藤祐司キャリア支援課長は「学生の間にも仕事と生活を調和させるワーク・ライフ・バランスの考え方が浸透している」とし、「個人の能力は尊重するが、競争よりチームで和気あいあいと結果を出していくことを好む今の学生気質もよく表れている」と指摘する。
面接 4月に最初のヤマ
一方、企業側にはミニアンケートに答えてもらい、選考開始時期や採用したい人物像などを聞いた。早い企業は2月から面接を始めており、全体の7割の17社が4月までに終える。
この状況について、毎年数百社と接触する就職情報会社「エイチ・ビー・エヌ」(札幌)の廣崎匡社長は「全体的にも同じ傾向」と見る。理由として「1日開催型のインターシップ(1day)が解禁されて今年は2年目。最初は様子見をしていた企業も実施に踏み切るところが増え、冬のインターンが採用に直結している例も数多くある」という。その上で「面接の最初のピークは昨年より早まり、4月上旬にも」と一層の早期化を懸念する。
採用人数では大きな変化は見られないが、IT・人工知能(AI)関係でじわりと増える傾向がうかがえる。
採用したい人物像は、「自分自身で考え、周囲の納得を得てその考えを実行できる『考動力』のある人」(北海コカ・コーラボトリング)、「食に対する興味関心があり、一緒に働けるイメージが感じられる方」(モリタン)、「問題の本質をとことん考える人」(テクノフェイス)、「担当する仕事を最後までやりぬくことができる人」(エッセ)、「自立・自律型で、能動的なコミュニケーション能力を有し、挑戦意欲に富んだ方」(エア・ドゥ)などが挙げられている。
02月19日 北海道新聞 江別・P16 4月に市言語条例施行
手話への理解深める
聴覚障害の早瀬さん講演
 
【江別】市民が手話への理解を深め、手話が使いやすい社会を目指す市手話言語条例(4月施行)の記念講演会が17日、市民会館で行われた。NHK「みんなの手話」元講師で、障害者自転車競技の日本代表、映画監督などマルチに活躍する聴覚障害者で神奈川県在住の早瀬憲太郎さん(46)が災害ボランティア参加体験などを基に、障害者と健常者が互いの存在に気付き、助け合う共生社会の実現を訴えた。
市民224人が参加。うち34人が聴覚障害者。
早瀬さんは「障がいを越えて思いを伝え合うために」と題し、手話で講演。健常者に音声通訳が流され、筆記も投影された。
早瀬さんは聴覚障害者であることに「昔のように家が買えない、車が運転できないなどの目に見える差別はなくなったが、嫌な気持ちになることはある」と明かす。「同じ社会に耳が聞こえない障害者がいることに気付いてもらえない。私は日本でボディーランゲージをする外国人に間違えられた。心の中の差別や壁はある」
そして「聴覚障害者はがまんすることに慣れているが、がまんしなくていい。気付いて、と発信することが大事」と強調した。
2018年に西日本豪雨被災地でボランティアした早瀬さん。手話で迅速に意思を伝える聴覚障害者チームの作業の効率は群を抜き、健常者に「手話はすごい」と賞賛された。「手話が広がることで健常者と障害者の力が合わさり市民の力が2倍になる」と説く。
さらに「東日本大震災で多くの聴覚障害者が津波の来る情報を知らずに逃げることなく亡くなった。こんな悔しいことはない」と振り返り、障害のある人もない人もともとに命が救われる壁のない共生社会。それが市手話言語条例の目指すべき世界-と締めくくった。
札幌学院大1年生で聴覚障害者の森部光さん(19)は「障害者も聞こえないことをきちんと周囲に伝えることが大事だと強く思った」と語っていた。
02月16日 北海道新聞 江別・P18 江別の未来 学生提案
4校参加のコンペ 北翔大最優秀
公共施設のバリアフリー状況 デジタル地図で瞬時に
 
【江別】市内4大学の学生が江別の活性化策を提言する「えべつ未来づくり学生コンペティション」が札幌学院大で開かれ、10組がアイデアを提案した。最優秀の「えべつ未来づくり大賞」には、市内の公共施設のバリアフリー整備状況をデジタル地図にまとめることを提案した北翔大バリアフリー・ユニバーサルデザイン研究会が選ばれた。
市と4大学、江別商工会議所などでつくる実行委の主催。若者の発想をまちづくりに生かそうと、2015年から隔年で実施し、3回目。14年度から10ヵ年の第6次市総合計画で掲げた「協働まちづくり」など4戦略に沿ったアイデアを募集した。
13日の発表会には約100人が来場した。発表者はスライドを使い、質疑応答を含め、1組当たり15分で発表した。
大賞に輝いた同研究会は、市内の公共施設にある「多目的トイレ」や「優先駐車場」などバリアフリーの情報をデジタル地図「えべマップ」として作製することを示した。
同研究会の学生代表永野晴基さん(24)=北翔大大学院生涯学習学研究科1年=は、インターネット検索大手グーグルの地図サービス「グーグルマップ」を使ったイメージを会場で紹介した。「バリアフリー情報を手軽に入手できることが市民の理解を広げることにつながる」と訴えた。
今後は、市や民間企業と連携し、市内の飲食店のバリアフリー情報などを増やしたいとしている。
また、大賞に次ぐ特別賞には、地理情報システム(GIS)を活用し、車いすでは通行しにくい細かな段差や、倒木で道がふさがれる可能性のある場所などを地図にすることを提案した、酪農学園大環境GIS研究室が選ばれた。
02月16日 Web・Yahoo!ニュース 札幌学院大アメフト部が夕張で除雪ボランティア
 
札幌学院大学のアメフト部は夕張市の財政破たん後、市の社会福祉協議会に支援を申し出て、毎年、冬場の筋力トレーニングを兼ねて除雪ボランティアを行っています。
12回目となる今年は、16人の部員が社会福祉会館の車庫などで屋根の雪下ろしをして汗を流しました。
夕張の16日正午の積雪は1メートル50センチで平年のおよそ1.4倍の雪が積もっています。
 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190216-00000003-hbcv-hok
02月15日 北海道新聞 第2社会・P34 泊停止7年 緩む現場
北電への不信広がる
安全管理トラブル続発
 
北海道電力泊原発(後志管内泊村)でここ数ヵ月、非常用発電機の接続不良の放置や、消火設備の凍結による一部損傷など、安全管理上のトラブルが相次いでいる。背景として、2012年5月の全3基停止から7年近く経過する中、「現場の緊張感や危機対応への想像力が低下している」などの指摘が専門家のほか、北電内部でも上がっている。北電は泊原発の再稼動を目指すが、道民の不安と不信感は募るばかりだ。
(中略)
一方、脱原発を訴える市民団体「Shut(シャット)泊」共同代表の川原茂雄・札幌学院大教授は、こう語気を強めた。「一連の問題は安全を軽視する北電の企業体質を示すものだ。
道民のだれもが気にする凍結防止すらできない電力事業者に、原発の管理は任せられない」
02月14日 Web・リアルエコノミー 札幌・大通西6の「札学院大社会連携センタービル」解体中
 
学校法人札幌学院大学(江別市)は、札幌市中央区大通西6丁目にある旧「札幌学院大学社会連携センタービル」の解体工事を進めている。社会連携センターでは、札幌圏の市民を対象にしたコミュニティカレッジや市民セミナー、英会話講座などが開催されていたが、2018年4月に札学院大の本拠である江別市文京台に移転、同ビルは空きビルになっていた。
「札学院大社会連携センタービル」は、1967年に当時の第一火災海上保険の札幌支社ビルとして建てられ、99年にエム・ケイ・シー(東京都豊島区)、2001年に赤坂パークビルヂング(東京都港区)に所有権が移り、同年9月に札学院大が信託財産を引き継ぎ、土地とともに実質的な所有権を取得した。
解体工事は、昨年11月から始まり19年3月末で終了、更地になる。跡利用について、「駐車場として利用する予定だが、運営形態は検討中」(札学院大広報)としている。
札学院大は、新札幌のJR駅、地下鉄駅周辺地区にある旧市営住宅跡地の一部を学校用地として取得、21年4月に新キャンパスを開設する計画。また、産学連携センターも開設して生涯学習やコミュニティカレッジの拠点を江別市から移転させる予定になっている。
 
https://hre-net.com/syakai/kyoiku/35880/
02月13日 北海道新聞 江別・P16 高齢者宅で除雪
札学院大運動部員が汗
 
【江別】札幌学院大のラグビー部、硬式野球部、陸上競技部の3部は10日、文京台第1自治会と合同で、文京台地区の1人暮らしの高齢者宅で除雪ボランティアを行った。
地域貢献の一環で2015年から毎年行っており、5回目。各部から計24人が参加し、3班に分かれて、玄関前や窓際に積もった雪をスコップなどを使って丁寧に除雪した。
ラグビー部の上野竜矢主将(20)は「除雪は大変なので、ボランティアを部の伝統としてこれからも引き継ぎたい」と話していた。文京台第1自治会の岩本栄三会長(72)は「地域全体で高齢化が進む中こういう取り組みは本当にありがたい」と感謝していた。作業後は、自治会女性部が作った豚汁をみんなで味わい、冷えた体を温めた。
02月13日 Web・@niftyニュース 藤澤五月らの次世代を担う「美人カーリング選手」の名前は?
 
列島を巻き込んだ「そだねー」や「もぐもぐタイム」の熱狂からはや1年。今年もカーリングの国内最大タイトル「第36回全農日本カーリング選手権」が北海道札幌市で開幕した。藤澤五月ら平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレの活躍にももちろん注目だが、銀盤には次世代スターがいるはずだ。カーリングを10年にわたり取材しているスポーツライターの竹田聡一郎氏に「次の注目株」を紹介してもらった。
竹田氏がまず名前を挙げたのが、初戦でいきなりロコ・ソラーレから金星を奪った強豪・中部電力の最年少選手でありながら、司令塔の役割を担う中嶋星奈選手(21歳)だ。
「軽井沢生まれ、軽井沢高校出身というガチの地元選手で、17歳の時には中部選手権で中部電力を破り日本選手権に出場しています。そこでも富士急から予選で白星を奪うなど、早くから才能の片鱗を見せていました。
いつもニコニコと楽しそうにプレーする姿は“カーリング娘の象徴”といっても大袈裟ではないかもしれません。彼女の笑顔を見ているといいことありそうな気がする、氷上の座敷童子的存在でもありすね。“なかじまんじ”の愛称で妹キャラとしてチームメイトにも他チームの選手にも愛され、日々、良い意味でいじられています。
また、今季からスキップに抜擢され、両角友佑コーチに戦術面で師事しています。当初はショットセレクションに悩む場面もあったのですが、今季途中からは判断力が飛躍的に上がり、ハウス内の振る舞いも堂々としたものに。それに呼応する形でチームがうまく機能し始めた印象があります。チームの顔として取材対応もこなしてくれていますね。『得意ではないです』と苦笑いしつつ、笑顔で対応してくれます」」(竹田氏・以下同)
若いのにチームの中心的存在になりつつあるそうだ。競技を離れると、どんな印象なのか。
「基本的にはあんまり変わらない、よく笑う選手です。趣味は駄菓子の爆買いと聞いたことがあります。海外遠征などにも割と多めに駄菓子を持参するとか。今度、駄菓子を差し入れして反応をみてみます」
愛され妹キャラとは対照的な“クールビューティー”と呼べる存在は?
「今大会、チーム札幌のスキップとして出場している夏井坂真由選手はそのタイプかもしれません。1994年、札幌生まれの24歳で、幼馴染4人組で結成したチームごと札幌学院大学に進学し、大学選手権3連覇を達成。ユニバーシアード代表にも選出されています。在学時から美人カーラーとして話題になっていて、同大学のプロモーションCMなどにも出演していました。
今回のチームは同い年の盟友・井川真里選手と共に、後輩である現役の札幌学院大生と組んでの出場になります。北海道予選に当たる北海道選手権は、全勝優勝した北海道銀行フォルティウスを除けば大混戦だったのですが、粘り強く戦い準優勝という結果を出しました。2015年の軽井沢国際では世界的カーラーのロシアのシドロワ選手のチームから金星を記録するなど、番狂わせを起こすポテンシャルもあるので、いわゆる“ワンチャン”があるかもしれません。もっとも本人は『まずはみんなで楽しくプレーして、一つでも多く試合ができるように頑張ります』と謙虚に語っていました。
彼女のビジュアル同様に多くのファンを萌えさせているのは、声かもしれません。少しくぐもった感じのアニメ声で『イエース』と懸命に叫ぶ姿からは、いかにも必死でプレーしているのが伝わってきて、好感を呼ぶのでは。今回の予選リーグは、残念ながら彼女たちの試合中継の予定はないようですが、彼女のラインコールはテレビから必ず聞こえてくるはずです」
アニメ声の綺麗なお姉さんカーラーの活躍がテレビで見られるのも近いかもしれない。
「夏井坂選手はSNSなどが得意ではないようで、あまりプライベートの情報がありません。趣味はホットヨガと聞いています。好きな食べ物はグミで、もぐもぐタイムはハードタイプのものか明治の『果汁グミ』を好んで食べています」
中部電力・中嶋星奈に、チーム札幌の夏井坂真由。この冬、そして北京五輪までの次の4年を熱くする主役候補だ。竹田氏は、「彼女たちのビジュアルからカーリングに注目するのは入り口としてはいいと思いますが、二人とも素晴らしい選手なのでぜひプレーにも注目してください。好ゲームで魅せてくれると思います」と付け加えた。
彼女たちの輝き、見逃せない。
 
https://news.nifty.com/article/sports/postseven/12180-189575/
02月11日 朝日新聞 P15 十勝で農村を考える
 
北海道十勝地方は大規模な畑作や酪農地帯が広がり、食料自給率が1100%を超える。HBC北海道放送が制作し、TBS系で17日放送される「北海道にもう一つ、ふるさとできました。」(午後3時半、一部地域除く)は、そんな日本有数の食料基地を舞台に、農村と都市の交流に焦点を当てた「農村ドキュメントバラエティー」に仕上がっている。
ディレクターの石田一郎さんが、2010年にローカルの情報番組の1コーナーで、十勝地方で展開される農村ホームステイ事業を取り上げたことが始まりだ。取材を重ねる中で「短い滞在期間の中で、多感な高校生たちが農村の魅力に気づく」現場の魅力にひかれ、14年、16年の2回にわたり、密着番組を単発で放送。好評を博した。
そんなホームステイ事業も今年で10周年。今回は農家と高校生の交流に密着するほか、修学旅行での農村体験がきっかけで帯広畜産大学に進学した女性など、取り組みの余波も紹介する。また「働き方改革」や「副業」が話題になる時勢を踏まえ、十勝で副業する東京の大手企業勤務のサラリーマンらも紹介。農村の未来を考える新たな視点も提供する。継続的な取材の成果が随所に表れている。
「都会と農村の交流」の視点で構成される番組。単なる農村礼賛ではなく、「都市と農村は支え合う関係であることを再確認する場にしたい」と石田さん。番組はナビゲーターを務める俳優の八嶋智人=写真=の農家の人らとの軽妙な掛け合いもあり、テンポよく展開する。
くしくも、NHKで4月から始まる連続テレビ小説「なつぞら」の舞台は十勝地方だ。
どうやら、今年は十勝が熱くなりそうだ。

※石田一郎さんは、1993年法学部法律学科の卒業生です。
02月07日 北海道新聞 観光振興 生徒が議論
札学院大教授 利尻高で出前授業

【利尻】札幌の大学教授を招いた出前授業が利尻高で行われ、商業科の生徒15人がマーケティングの手法などを学んだ。
授業は1月23日に行われ、札幌学院大経営学部の碓井和弘教授が講義。続いて生徒たちはグループに分かれ、「利尻の観光事業をさらに発展させるために実施できること」をテーマに話し合い、成果を発表した。
「利尻の飲食店は、日本語表記のメニューしかないところが多く、外国人観光客のために写真を使うなどの工夫が必要」との意見が上がった。3年の前田優斗さんは「普段、観光について話し合う機会は少ないので貴重な経験になった」と話していた。
02月05日 北海道通信 利尻高商業科が研修会
発表大会へ知識習得
札幌学院大・碓井教授招き
 
【利尻発】利尻高校(元村治郎校長)は一月二十三日、同校で商業科研修会を開いた。一~三年生約二十人が参加。札幌学院大学経営学部マーケティングリサーチなど三つの出前授業を行った。生徒たちは三十一年度高校商業クラブ研究発表大会に向けて実践的な知識を身に付けた。
マーケティングにおけるデータの調査方法や課題解決方法について、講義やグループワークを通して調査研究の基礎を学ぶとともに、商業クラブ研究発表大会に役立てることを目的としている。
札幌学院大の碓井教授が、「マーケティング力を高めて地域や組織に貢献できる人になろう」をテーマに授業を行った。
一時間目の「マーケティングリサーチについて考えよう」では、マーケティングの動きや心理学、インターネットの活用など、最近のリサーチの変化について学んだ。
二時間目の「自分たちの良さって何?」では、これまでの商業クラブ研究発表大会における報告書を読み解き、課題などを分析した。三時間目の「観察によるマーケティングリサーチについて考えてみよう」では、グループワークを通してマーケティングの研究方法の考え方を学んだ。

2019年01月

掲載日 媒体名 掲載面・
版・ページ
内容(要約)
01月25日 日刊宗谷 もっと上手に
専門家招き呼ぶ
利尻高校商業フェア
 
【利尻】利尻高校では23日、同校で商業科生徒を対象にマーケティングの特別授業を開き、生徒達が専門知識の理解を深めた。
利高商業フェアや商業クラブ研究発表など、特色ある取組みを行う同科。地域の特産品PRなどにも力を入れるなか、専門家の講話を通じ、これからの活動に役立てて欲しいと出前授業を企画。講師に札幌学院大学経営学部碓井和弘教授を招き、1~3年生約20人が出席した。
講義では、商品を売り出したい時などに役立つ、顧客の行動観察を差す「マーケティングリサーチ」について、心理学の応用やインターネットを活用した調査方法などを解説。専門的な内容だったものの、極力わかりやすい説明に努めていたようで、生徒達の聞き入る表情は真剣そのもの。同校の地域密着の姿勢を高く評価。これから更にそれを広げるためのアドバイスを送った。
01月24日 北海道新聞 江別・P18 地域の居場所 どう実現
北翔大グループ 来月研修会
 
【江別】北翔大の教員と学生の研究・実践グループは2月9日、東京などから専門家を招いた研修会「住民と考える 地域の居場所のつくり方」を初めて開く。
住民が気軽に集い、支え合う拠点としての「居場所」づくりを支援するプロジェクトに取り組んでおり、2017年度から子ども食堂などを運営している。
研修会では、東京都文京区で「こまじいのうち」という居場所を運営する秋元康雄さんと、札幌市で「地域食堂かば亭」を運営する井上寿枝氏が体験を報告。
東京都文京区社会福祉協議会の浦田愛・地域連稀ステーション係長が具体的に居場所をつくる上での注意点や方法などを講義する。
グループは「先駆的な事例が聞ける貴重な機会。住民が居場所づくりのヒントや刺激を感じてもらえればうれしいと呼び掛ける。
研修会は午後2時~4時、中央公民館(江別3の5)で行う。参加無料。希望者は氏名と連絡先(電話・ファックス・メールのいずれか)を書き、ファックス(387・4045)かメール(iwamoto@hokusho-u.ac.jp)で申し込む。問い合わせは北翔大の岩本さん℡386・8011へ。
※井上寿枝さんは、図書課職員です。
01月21日 北海道新聞 スポーツ・P9
福島が初V 北海道39位
 
全国都道府県対抗男子駅伝(20日・広島市平和記念公園前発着)
7区間、48キロで行われ、福島が2時間19分43秒で東北勢として初優勝を果たした。福島は序盤から上位につけ、5
区で首位に立った。6区で群馬にかわされたが、最終7区で、東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)で東洋大の往路優勝に貢献した相沢が25秒差を逆転した。 北海道は2時間25分32秒で39位。杉本龍陽(札日大高)本間颯(士別中)小松陽平(東海大—東海大四高)村上太一(北見緑陵高)藤本竜(道栄高)桜井一夏(帯南町中)小椋裕介(ヤクルト、札山の手高出)で臨み、1区の46位から順位を上げた。
▽成績 《1》福島(小指、藤宮、阿部、横田、松山、宍戸、相沢)2時間19分43秒《2》群馬2時間20分18秒《3》長野2時間20分22秒《4》広島2時間20分38秒《5》長崎2時間20分56秒《6》鹿児島2時間21分22秒《7》愛知2時間21分26秒《8》福岡2時間21分28秒《9》和歌山2時間21分29秒《10》神奈川2時間21分31秒《39》北海道2時間25分32秒(杉本、本間、小松、村上、藤本、桜井、小椋)
序盤の遅れ響いた北海道
今月の箱根駅伝で総合優勝した東海大で最優秀選手に輝いた小松と、青学大時代に同駅伝の連覇を経験した小椋を擁する北海道だが、振るわなかった。
3区の小松は46位でたすきを受け、2人を抜いたが自身は区間22位。「上位に追いつこうと最初の1キロで上げすぎた。冷静さを欠いた」と反省した。40位から一つ順位を上げたアンカー小椋も「どんな展開でも『10番台まで上げてやろう』と思っていたが…」と区間20位の走りに不満顔だ。
鹿内監督(札学院大職)は「小松や小椋にもう少し良い順位でつなげたかった。誤算は1区で吹いた風。(あおられる)細身の杉本には厳しい条件だった」と話した。
01月15日 読売新聞 道総合・P28
新札幌 「副都心」再開発始動
23年完成目指す 商業施設や大学
空中歩廊も計画
 
札幌市厚別区のJR新札幌駅の周辺で今春、商業施設や医療機関、大学や高層マンションを整備する大規模な再開発事業が動き出す。同市が「副都心」の重点エリアとして位置づける42.6ヘクタールの地域のうち、市営住宅団地があった2か所の跡地など計約5.5ヘクタールを利用し、2023年の完成を目指す。JR駅と空中歩廊でつなげる計画もあり、「副都心」の顔が様変わりしそうだ。
一帯は、同市が1970年代から副都心構想を進める厚別の中心部で、地下鉄東西線・新さっぽろ駅やバスターミナルもある交通結節点だ。近年は少子高齢化や老朽化した市営住宅の建て替えが進み、東側の「I団地」(3.2ヘクタール)と、西側の「G団地」(1.7ヘクタール)が空きになっている。I団地は北側の駐車場(0.6ヘクタール)も取り壊して一体的に整備する。
同市は「副都心」整備に向けた「まちづくり計画」を2015年に策定。開発事業者を公募で大和ハウス工業(大阪市)など7者でつくる共同事業体に決め、市営住宅の跡地を約44億円で売却した。同プロジェクトの総事業費は約500億円。
再開発計画では、JR駅に近いI団地跡地は商業機能を中心とするエリアとし、青少年科学館に隣接するG団地跡地は文化教育機能のエリアとした。
具体的には駐車場を含むI団地跡地には、延べ床面積4万8000平方メートルの商業施設、12階建てのホテル(客室約220室)、30階建ての分譲マンション(約210戸)のほか、脳神経外科病院など四つの医療施設が整備される。いずれの施設もJR駅と空中歩廊で結び、ガスを使って電気と熱を作り出すコージェネレーション(熱電併給)システムを導入する。23年までのオープンを目指す。
G団地跡地には札幌学院大学の6階建て校舎と、恵庭市の産業技術学園が運営する看護医療系専門学校の校舎が整備され、いずれも21年春のオープンを目指す。
札幌市事業推進課は「商業や文化教育施設、快適な住環境を機能的に集積することで、様々な世代が暮らし、訪れる新しいにぎわいの街につながる」と期待している。
01月11日 北海道新聞 江別・P16
手作りピザおいしいよ
子どもたちが仕事体験 札学院大生企画 構内の生協前で販売
 
【江別】手作り商品の販売を通じて子どもたちに働く楽しさや大変さを知ってもらおうと、札幌学院大経営学部生が9日、「お仕事体験プロジェクト」を行った。原価計算や価格設定などを大学生が行い、売り上げに応じて菓子やジュースを子どもたちに贈る仕組み。子どもたちもビジネスのイロハを楽しみながら学んだ。
子どもたちには就労に理解を深めてもらい、大学生には大学で学んだ経営の知識を実地で生かし理論と実蹟の違いを体感してもらおうと2015年度に始まった取り組み。河西邦人教授(経営戦略論)のゼミ生17人が企画し、募集に応じた市内の幼稚園児と小学生の計20人が参加した。
ゼミ生たちは昨年10、11月に計6回、市内の大麻銀座商店街で手作りのホットケーキや揚げパスタの販売をする実習を行ってこの日に備えてきた。
9日に販売したのはギョーザの皮を使った小型の手作りピザ。ゼミ生と子どもたちはこの日の午前に大学内の調理室で、ハムとチーズのピザと、ピーマンやサラミ、コーンなどをトッピングしたピザの2種類を一緒に作った。
調理で焦がして廃棄分が出たりするハプニングもあり、予定より100円値上げして1個200円で学生が多く集まる大学内の生協前で販売した。1万2800円を売り上げて黒字を確保した。参加した大麻西小4年中山遥人君(10)は「作るのは楽しかった。おいしく食べてほしい」と笑顔をみせた。中国からの留学中のゼミ生孫瑞雪さん(23)は「働く大変さと楽しさが子どもたちに伝わったならうれしい」と話していた。
01月10日 北海道新聞【小樽・後志】 17面1段 この人
岩内青年会議所の新理事長 清水大輔さん(37) 
 
岩内青年会議所(岩内JC)の第57代理事長に1日付で就任した。スローガンは「今を楽しめ!共に楽しめ!」。「JCに入会してからの人との出会いで視野が広がった」経験を武器に、会員減少による縮小防止に全力で取り組む。 岩内町出身。岩内高、札幌学院大卒業後、札幌市の設備会社に5年間勤務した。2009年に帰郷し、父が営むマルコー設備に入社し、同年JCに入会。「はじめは『入れられた』という意識がありました」と笑う。多業種から集まる会員との交流に徐々に魅力を感じ、気付けば現在の会員18人中で最古参になっていた。
ただ、JCを卒業する会員が控え、数年後には10人以下になる可能性もある。そこで注力するのは会員拡大と会員同士の交流。「自分が感じたJCの魅力を伝えたい」と話し「町おこしにつながるイベントなど、何事も全員で楽しみながら取り組みたい」と意気込む。
01月08日 朝日新聞 道内・P22 札幌学院大 新キャンパス
新札幌駅周辺 21年春、学部再編も
 
札幌学院大学(江別市)は、2021年4月、JR新札幌駅(札幌市厚別区)の周辺に新しいキャンパスを開設する。また、一部の学部を再編する予定だ。
同大によると、新キャンパスは、JR新札幌駅周辺の再開発に伴って整備する。敷地面積は約1万1460平方メートル。建物は1棟で、地上6階建て、延べ床面積は1万2600平方メートル。1階にカフェやレストラン、2階に図書館や多目的ホールを収容し、地域の住民にも開放する予定だ。
同大は現在、江別市文京台にキャンパスがあり、心理、人文、法、経済、経営の5学部で約2400人が学ぶ。21年度には法、経営、経済学部を統合・再編し、一部を新キャンパスに移すほか、22年度に心理学部も移転させる。新キャンパスで学ぶ学生数は1600人ほどを見込んでいる。
新キャンパスの開設後も、江別のキャンパスには大学本部や一部学部が残る。
同大は「交通の要衝である駅の周辺地区で、地域住民や地元企業と本学をつなぐ都市型、開放型キャンパスを目指す」としている。

2018年12月

掲載日 媒体名 掲載面・
版・ページ
内容(要約)
12月29日 毎日新聞 北海道・P23
高梨英夫さん死去
道内アマ野球に貢献
 
道内アマチュア球界の発展に尽力し、1974年の都市対抗野球大会で道勢唯一の全国制覇を果たした大昭和製紙北海道の主軸として活躍した高梨英夫さん(76)=札幌市=が28日、亡くなった。大昭和製紙北海道では監督も務め、引退後は札幌第一高や札幌学院大で監督を歴任した。関係者からは惜しむ声が上がった。
高梨さんは千葉県出身。64年に大昭和製紙(静岡県富士市)から大昭和製紙北海道に移籍した。現役生活の20年間で、通算本塁打113本(公式戦68本)。都市対抗本大会では9本塁打(このうち木製バットで6本)を放つ強打者として知られ、「ミスター社会人野球」と呼ばれた。
高梨さんと、74年の都市対抗に電電北海道からの補強選手として出場したNPO法人・北海道野球協議会の柳俊之理事長は「大変残念。野球は豪快だったが、こまやかな気遣いができる人だった。高梨さんのような強打者を育て、北海道の社会人球界を盛り上げていきたいと悼んだ。

※その他、北海道新聞、読売新聞等に掲載。
 
12月28日 日刊建設工業新聞 朝刊6面
札幌市厚別区に新校舎
札幌学院大
6階延べ1.3万㎡、19年秋着工
 
札幌学院大学(北海道江別市、井上俊彌理事長)は、札幌市厚別区の市営地下鉄東西線新さっぽろ駅周辺に新キャンパス=完成イメージ=を開設する。新校舎はRC造6階建て延べ1万2600平方メートル。21年4月の開学を予定し、経営学部と経済学部を再編した新たな学部を設置する。実施設計を大成建設で進めており、19年10月着工、21年1月の完成を見込んでいる。
新設する「新さっぽろキャンパス」の建設地は、青少年科学館西側の厚別中央1条5にある約1万1460平方メートルの敷地。札幌市が再開発を条件に公募型プロポーザルで、大和ハウス工業を代表とするコンソーシアムに売却した「新さっぽろ駅周辺地区G・I街区」のうちG街区に当たる敷地で、コンソーシアムの構成員として開発を進める。
新校舎1階には地元企業との連携の場となる産学連携センター(仮称)や、市民も利用できるカフェやレストランを設けるほか、生涯学習の拠点となるコミュニティ・カレッジを江別市の文京台キャンパスから移設。2階に多目的ホールや図書館を備える。3階以上に講義室や演習室、研究室を設置する。
21年度には新学部を開設するほか、大学院地域社会マネジメント研究科を移転、22年度は心理学部と大学院臨床心理研究科、心理臨床センターの移転を予定している。
12月28日 Web・リアルエコノミー 札幌学院大学、2021年4月に都市型・開放型「新さっぽろキャンパス」開設
 
札幌市厚別区の新さっぽろ再開発事業の目玉の一つである札幌学院大学(江別市)の新キャンパス開設。2021年4月の新設予定に向けて、同大がその概要を明らかにした。
新キャンパスには、21年度に経営学部や経済学部などを再編・統合した学部(学科)を新設するとともに、大学院地域社会マネジメント研究科も移転。また、22年度には心理学部や大学院臨床心理学研究科、心理臨床センターも移転する予定。
現在、同大の在籍者は約2400人だが、開設後は定員が新さっぽろキャンパス1600人、文京台キャンパス1200人と新キャンパスの比率が高まる。
25日に同大で行われた会見で菅原秀二常務理事は、「既存校舎の1号館と2号館が築後50年近く経ち、老朽化して建て替え場所を検討していたところ、JRや地下鉄駅の駅があり交通の要衝である新札幌に最適な土地が見つかった。少子化も進んでおり既存キャンパス内に建て替えるより、新しいキャンパスで新たな展開をしていくのが相応しいと判断した」と話す。合わせて学生確保にもつなげたい意向だ。 
新キャンパスの建設場所は、大和ハウス工業(本社・大阪市北区)が、同大や大和リース(同・同市中央区)など6者と取得して共同開発する「市営住宅下野幌団地」跡地などからなるG街区エリア。もう一つのI街区には、ショッピングモールや医療施設、ホテル、分譲マンションなどが進出する予定。新キャンパス建設の工期は、19年10月から21年1月を予定しており、鉄筋コンクリート造6階建て、延べ床面積は約1万2600㎡。
1階にはカフェ、レストランのほか、大通西6丁目にあった社会連携センターを移転、新たに「産学連携センター」(仮称)として開設。2階には図書館、多目的ホールなどが入り、これら1階、2階の施設は市民も利用できるようにし、3階から6階が教室や研究室となる予定。
同大は、新キャンパスを「多様なこと・ひと・もの(diversity)」 との「協働(collaboration)」を図る都市型・開放型キャンパスにする意向。地域のまちづくりに参画して、札幌市内や新札幌地区に進出する企業との連携も視野に入れる。

https://hre-net.com/syakai/kyoiku/34977/
12月27日 北海道新聞 江別・P14
札学院大 厚別に学生半数移転へ
地域への影響 住民不安
 
【江別】札幌学院大(鶴丸俊明学長)が、2021年4月に開設予定の「新さっぽろキャンパス」(札幌市厚別区)に、定員3180人の半数に当たる最大1600人の学生が江別から移る見込みとなった。多くの若者が江別から流出することに、市内からは「まちづくりへの影響が大きい」と不安の声が上がる。
市によると、17年5月1日現在、市内4大学に計9722人の短大生、大学生、大学院生が在籍。札幌学院大は定員割れしているものの、酪農学園大(3711人)に次いで2番目に多い2352人の学生が文京台のキャンパスに通っている。
大麻・文京台地区の住民でつくる「大麻・文京台のまちづくり協議会」の工藤祐三会長は「想像以上に移動することが分かった。まちづくりへの影響は相当大きい」と、危機感を募らせる。「この動きが市内の他大学にも波及しないかも心配している」
市も大学周辺の地域の活力が減少することを懸念する。市企画政策部の白石陽一郎次長は「引き続き大学側と情報交換しながら、市として必要な要望を続けていきたい」と話す。
江別商工会議所の久保泰雄専務理事は「大麻銀座商店街のブックストリートなどで札幌学院大生が活躍している。それだけに若い世代が江別を離れるのは非常に残念」と肩を落とす。
12月26日 北海道新聞 第3社会・P26 札学院大 定員の半数移転
新札幌に21年春 学部を新設
 
【江別】札幌学院大学(江別市)は25日、2021年4月に開設予定の「新さっぽろキャンパス」(札幌市厚別区)に、経営学部や経済学部などを再編・統合して新設する学部と心理学部などを移転すると発表した。移転により現在の定員3180人の半数にあたる最大約1600人の学生が新キャンパスに移るという。
同大によると入学者の定員割れが続いており、札幌副都心に拠点を構え、学生増加につなげるのが目的。江別市の文京台キャンパスから21年4月に新キャンパスに移るのは経営学部(定員170人)と経済学部(同150人)、法学部(同150人)を再編・統合して新設する新学部のうち、経営学、経済学の専攻部門と大学院の一部。22年4月から心理学部(同95人)も移す。
新キャンパスは、19年春着工予定のJR新札幌駅周辺(札幌市厚別区)の再開発事業で整備される。鉄筋コンクリート造6階建て延べ約1万2千平方メートル。1階に産学連携施設や市民も利用できる食堂、2階に図書館、3階以上が教室となる。
文京台キャンパスは21年4月以降も大学本部が置かれるほか、人文学部(同230人)や新学部の法律選考部門の授業に使われる。
学部再編により、同大は22年4月からは新学部と心理学部、人文学部の3学部体制となる見通し。
記者会見で鶴丸俊明学長は「少子化と社会の急激な変化に対応していきたい」と述べた。
12月26日 北海道建設新聞 工事・計画 新札幌の分校舎、19年10月にも着工 札幌学院大学

新札幌に21年春 学部を新設学校法人札幌学院大学(江別市文京台11、井上俊彌理事長)は、新札幌地区に設ける分校舎に、2019年10月に着工する方針だ。規模はRC造、6階、延べ約1万2600m²、収容人数は約1600人を見込み、総工費50億—60億円を試算。大成建設が実施設計を進めている。21年4月の開学を予定。経営学部と経済学部を再編した新学部などを展開する。
市の新さっぽろ駅周辺地区再開発事業計画に伴い取得した、厚別中央1条5丁目の敷地約1万1460m²に分校舎を新設する。札幌学院大の江別キャンパスをはじめとする一部の校舎で老朽化が進んでいるため、その機能を分校舎に集約。少子化に備え、新学部創設などを図る。
分校舎1階にはカフェやレストランのほか、生涯学習の拠点となるコミュニティ・カレッジなどを設置。2階に多目的ホールや図書館を備える。3、4階は講義室と演習室、5、6階は大学院の研究室や心理臨床センターの機能などを持たせる予定だ。
25日に開いた記者会見で鶴丸俊明学長は、分校開設に関して「少子化は進む。私たちが大きく変わらなければいけない」と強調。既存校舎の機能を生かしつつ学部の再編を進め、学生の獲得を図る考えを示した。

https://e-kensin.net/news/112516.html
12月19日 朝日新聞 道内・P34 マンション・大学・病院・・・
新さっぽろ駅周辺 来春に再開発着工
 
札幌市営地下鉄東西線新さっぽろ駅周辺(札幌市厚別区)の市有地跡地の大規模再開発事業が、来春から着工する。住宅総合メーカー「大和ハウス工業」(本社・大阪市)などでつくる共同事業体が17日、札幌市と土地売買契約を結び、用地を取得した。5ヘクタールの用地にはマンションや大学、病院ができ、市は「幅広い世代が交流する新たな街が生まれる」と期待する。
再開発は「(仮称)新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発プロジェクト」。総事業費は約500億円。大和ハウス工業が、札幌学院大学や医療法人など6者と共同事業体を組み、市営団地などがあった約5ヘクタールの市有地を取得した。
再開発の街区は2ヵ所に分かれる。南側のG街区に札幌学院大学と、学校法人産業技術学園が運営する看護医療系専門学校ができる。造成工事は来年3月に着工し、開学は2021年4月予定。
北側のI街区には、新さっぽろ脳神経外科病院など四つの医療施設や、30階建て約210戸の高層マンション、12階建て約220室のホテル、延べ床面積約4万8千平方メートルの商業施設ができる。着工は来年4月で、22年5月~23年3月にかけて完成する予定。各施設やJR新札幌駅を結ぶ空中歩廊もつくる。
開発総敷地面積は、札幌ドーム1個分の5.5ヘクタールに及ぶ大規模再開発。札幌市は15年3月にまちづくり計画を策定し、再開発事業者を公募提案し用地を売却する方針を決めた。地下鉄のほかJR、バスターミナルが近接し、新千歳空港へのアクセスもよい交通の利便性から、同事業体が応募し昨年3月に選ばれた。
市事業推進課の担当者は「マンションのほか学校も病院もでき、幅広い世代によるにぎわいが生まれることを期待したい」としている。
12月15日 北海道新聞 第2社会・P32 医学部入試 10校で「不適切」
再発防止へルール策定 文科省
 
文部科学省が14日に公表した医学部入試に関する緊急調査の最終まとめでは、道外の国私立大9校で女子や浪人生を不利に扱うなど不適切な入試があったことが明らかになった。私立の聖マリアンナ医科大は男子や現役生を優遇した疑いがあるとしたが、同大が否定したため「不適切な可能性が高い」とした。道内で医学部がある北大、札幌医科大、旭川医科大では不適切な事案は確認されなかった。(中略)
 
追加合格100人超 来春は定員減 しわ寄せも 
 
文部科学省が公表した医学部入試に関する緊急調査の最終まとめで、医学部がある81大学のうち1割以上で不適切な入試が行われ、女子や長期浪人生らへの不利な扱いが横行していたことが明らかになった。計100人以上の被害者が追加合格で救済される影響で、来春の医学部の募集人員枠が減ることになり、受験を控えた道内の医学部志望者へのしわ寄せも懸念されている。
「女子はコミュニケーション能力が高いから、補正する」「裁量の範囲内と思った」—。文科省の指摘を受けた各大学の記者会見では、性別や年齢による差別を正当化したり、不適切だとの認識に欠けたりする発言が目立った。道教大函館校の木村育恵准教授(教育社会学)は「大学側に差別の認識がないのは、社会が許容してきたことの表れ。今回の不正入試は社会全体で問い直すべき問題だ」と指摘する。
文科省の調査では過去6年間の医学部入試で8割近い63校で、男子の合格率が女子より高かった。しかし最終まとめで女性差別が明らかとなったのは3大学のみで、聖マリ大以外は問題のある事案は確認されなかった。木村准教授は「疑問が残る結果で、さらに検証が必要」と注文を付けた。
不適切入試の一因には、出産や子育てで退職するなど制約を受ける女性医師より、使いやすい男性医師を確保したいという病院経営上の思惑も絡む。背景には医療現場の過酷な労働実態があり、札幌学院大の大国充彦(あつひこ)教授(社会学)は「医師の働き方が問題なのに、しわ寄せが女性にくるのはおかしい」と批判。医師の労働環境の改善が優先だと訴えた。 一方、文科省の発表で不適切な入試がなかった北大、札医大、旭医大の担当者は「今まで通り公平に入試を行いたい」と話した。道内医大の志望者が多い医学部専門予備校「メディカルラボ札幌校」の鈴木真人校舎長(42)は「受験生はほっとしたと思う」。ただ、被害者救済措置の追加合格で来春の医学部の総募集人員は減るため「全体的に倍率が上がって、入りにくくなるという別の不安も出てきている」と話した。
12月13日 北海道新聞 江別・P16
新札幌再開発 来春着工
熱電併給導入 災害に強い街に
 
JR新札幌駅周辺(札幌市厚別区)の再開発事業が2019年春に始まる。整備する9棟の延べ床面積は計約14万5千平方メートルで、10月上旬に全面開業した「さっぽろ創世スクエア」(約13万平方メートル)を超える大型開発となる。胆振東部地震でも電力を供給し続けたガスコージェネ(熱電併給)システムを導入し、災害に強い街づくりを目指す。
札幌市によると、整備されるのは駅東側の通称I街区(3.9ヘクタール)と駅南西側のG街区(1.7ヘクタール)。両街区の総事業費は約500億円。共に市営住宅を集約・移転させた跡地を活用し、住宅建設大手の大和ハウス工業(大阪市)を代表とする共同事業体が事業を行う。
I街区は商業施設や病院3棟、医療モール1棟、12階建てホテル、30階建て高層マンション(約220戸)を造る。これらは楕円状の空中歩道で結ばれる予定で、商業施設は地下鉄東西線新さっぽろ駅コンコースとつながる。中心部の大規模ビルと同様、ガスコージェネを導入し、防災拠点としての活用も見込み、22年度内の完成を目指す。
G街区には札幌学院大(江別市)、北海道ハイテクノロジー専門学校(恵庭市)の一部が移転し、開業は21年度の予定。
G街区に近い科学館公園と厚別中央市民交流広場は、市が19年度からリニューアル工事に着手。にぎわい創出を狙ったまちづくりを進める。
両街区とは別に、札幌副都心開発公社が所有し、現在駐車場として利用する駅隣接地の2ヵ所計1.4ヘクタールを高度利用する構想もあり、整備が終わるとJR新札幌駅周辺は様変わりする。
12月12日 北海道新聞 水曜討論・P7 キャッシュレス推進、功罪は
現金の代わりにクレジットカードや電子マネーで代金を払う「キャッシュレス決済」の普及に官民が力を入れている。今夏には、経済産業省やメガバンクなどが連携し「キャッシュレス推進協議会」を設立。政府は、来年10月に消費税率を8%から10%に引き上げる際の経済対策の柱として、中小店舗でのキャッシュレス決済時に5%分のポイントを還元する制度を導入する予定だ。現金を使わない支払い手段の普及による事業者や消費者への影響などを専門家に聞いた。
 
消費者保護、啓発前提に
札幌学院大准教授 橋長 真紀子さん
キャッシュレスによる多様な決済手段は、全ての人が金融サービスから取り残されない「ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)」の理念を実現する可能性を秘めています。インターネットでの買い物や電子決済の活用は暮らしを便利にします。ただ、日本は紙幣の信頼度が高く偽札への不安がないため、現金主義の人が多く、小切手決済文化の根付く欧米に比べ、キャッシュレス化は進みにくいのが現状です。
政府が、キャッシュレス先進国のモデルとしているスウェーデンでは、大手6銀行が「Swish(スウィッシュ)」と呼ばれるスマホ決済の導入に取り組み、現在は人口の6割以上が利用しています。その一方で、「現金拒否」の店舗も増え、デジタル機器に不慣れな高齢者や現金主義の人には不便な社会にもなっています。
日本にも同じことが起こり得ます。高齢者にとってキャッシュレス決済はハードルが高く、ネット通販などにもなじみがない人が多い。また、認知度の高い交通系電子マネーは、道内の地方のまちでは必要性が低く、中小の小売店が多い地域では、買い物に現金が必要とされています。消費税増税対策のポイント還元など、お得感を演出するだけでは浸透は難しく、行政や事業者側が推進策を打ち出さなければなりません。安全で分かりやすい使い方を伝える努力がなければ、高齢者らの心理的な壁は取り払えないでしょう。
ITに強く「デジタルネイティブ」とも呼ばれる若年層は、スマホ決済への抵抗感は少なく、節約志向も強いのでキャッシュレスを上手に使う傾向があります。2022年の改正民法施行で18歳から成人になり、保護者の同意なしにクレジットカード作成や契約が可能になります。リボ払いの使いすぎなど金銭感覚のまひも懸念されます。近年はスマホなどによるモバイル決済が登場し、ITと金融を融合したサービス「フィンテック」を学ぶ教育が中学や高校で重視されています。しかし米国や中国に比べ、日本の教育水準はまだ低く、金融教育の質の向上が求められています。
情報保護についても課題は多くあります。現在は、消費者の購買履歴をデータ化し、事業者が利用できる仕組みになっています。キャッシュレス決済は、お金の流れが記録に残るため、資産を把握されるのではないかと警戒する人もいます。個人情報保護の観点から、決済時に履歴を提供するかどうか、消費者が選択することができる「オプトイン制度」の導入が望ましい。また、セキュリティー対策のほか、新たな詐欺など未知のトラブルが発生する可能性もあり、消費者を守るための方策をどう図るのか検討が必要です
12月09日 北海道新聞 くらし・P22
幼児教育・保育無償化 給食費は対象外へ
低所得世帯で負担増も
支援策拡充が課題
 
来年10月から始まる幼児教育・保育の無償化で、これまで保育料に含まれていた給食費(食材料費)は無償化の対象外となる見通しとなった。一部の低所得世帯では負担が増える可能性があり、専門家は高所得世帯との格差拡大につながると指摘。保育料に含まれない「行事費」などへの補助など、低所得世帯支援策の拡充を求める声が広がりそうだ。
幼児教育・保育無償化は「子育て世帯を応援する」(内閣府)目的で実施され、全世帯の3~5歳児と住民税非課税世帯の0~2歳児の認可保育料を無料とする(認可外施設は上限つきで補助あり)。
給食費は現在、3~5歳児は主食費は実費(月3千円、一部の園はご飯などを持参)で払い、おかずに当たる副食費(月4500円)は保育料に含めて支払う。
0~2歳児は全額を保育料に含めて払っている。一方、幼稚園は弁当を持参するなど給食費全額が実費払い。
このため、保育園の給食費を無償化すると幼稚園との間に不公平が生じるとの懸念があり、政府は無償化の対象としない方針を固めた。
ただ、保育料は世帯収入により決まっており、生活保護受給世帯は無料。札幌市内の認可保育所に3歳児を預けた場合、保育料(月額、標準時間)は最高額の4万1800円から市民税非課税世帯の3300円まで幅がある。中高所得世帯で保育料が大幅に減る一方、低所得世帯では、給食費の実費徴収が加わる無償化後はむしろ負担が増える可能性がある=グラフ参照=。
保育所では保育料のほかにも「布団・シーツ代」「延長保育料」「父母会費」「行事費」などさまざまな費目が実費徴収されており、月額5千円程度を一律に集めて多様な用途に使う園もある。これらの実費徴収は無償化の対象外で、低所得世帯の家計を圧迫しているケースも少なくない。
札幌市東区の光星はとポッポ保育園は、保護者バザーの収益を「行事費」などに充てることで、3歳児の実費徴収額は「延長保育料」を含めて平均月1300円程度に抑えている。柴野邦子園長は「実費徴収額は少ない方だと思うが、それでも支払いが滞る家庭もある。ぎりぎりの収入で生活する若い子育て世帯は多い」と話す。
低所得世帯の支援制度としては、幼稚園・保育所の実費徴収分を国と道、市町村が3分の1ずつ負担する「補足給付事業」があるが、財政難などで実施自治体は限られている。道によると、17年度に実施したのは札幌、函館、帯広、小樽、石狩、千歳、日高管内浦河、オホーツク管内遠軽の8市町のみ。対象者も生活保護世帯に限られている。
幼児教育・保育の無償化について札幌学院大の藤野友紀准教授(発達心理学、保育学)は「高所得世帯には恩恵が大きい一方で、低所得世帯には恩恵が少なく、子育て世帯の格差を広げかねない」と懸念。保育料以外の実費徴収などを含め「もっと大きな観点から子どもを取り巻く環境の公平さや貧困対策に目を向け、しっかりと対策に講じる必要がある」と指摘する。
12月03日 北海道新聞 スポーツ・P18
カーリング 全日本大学選手権最終日(2日・妹背牛町カーリングホール)
▽男子3位決定戦
北見工大 5-4 北大
▽同決勝
札国際大 8-3 札学院大 (札国際大は初優勝)
▽女子3位決定戦
札学院大 12-10 東農大網走 (東農大網走は3位)
▽同決勝
札学院大 8-7 北大 (札学院大は2年ぶり4度目の優勝)
12月01日 北海道新聞 江別・P18
活動4年で全国バスケへ
札学院大女子
猛練習し成長「全員で得点を」
 
【江別】市内にキャンパスがある札幌学院大のバスケットボール部女子が、10日に東京で開幕する「第70回全日本大学選手権記念大会」(インカレ)に初出場する。同部女子の活動開始から4年目で全国への切符を獲得した部員たちは「夢だった大舞台。期待に応えたい」と意気込んでいる。
同部女子は2015年度に、道大学バスケットボール連盟の3部リーグから始まった。部員は毎日4~5時間の練習に励み、昨年秋には1部リーグに昇格した。今年10月下旬まで行われた道予選では11勝3敗の好成績を収めて準優勝し、優勝した北翔大(江別市)とともに全国出場を決めた。
女子のキャプテンで3年生の佐々木聖奈さん(20)は「ずばぬけた実力の選手はいませんが、ボールをつなぎ、チーム全員で得点を取りに行くチーム」と話している。毎試合後は全員で試合内容を分析し、この反省を生かして、次の試合に臨むようにしてきたという。
11月16日には、チームで市役所を訪れ、全国出場を報告した。佐々木雄二副市長は「全国ではケガをせず、練習の成果を発揮してほしい」と激励し、健闘を祈った。
札幌学院大によると、歴史の浅いバスケットボール部女子のように、本年度は運動部の活躍が目立つという。全国大会への出場を決めた体育会系クラブは昨年度より3クラブ増えて5クラブとなった。
同大学は「各クラブとも監督やコーチの地道な指導の成果が実りつつある。今後も体育会系クラブの活躍が期待できる」とみている。

2018年11月

掲載日 媒体名 掲載面・
版・ページ
内容(要約)
11月28日 日本経済新聞 北海道経済・P39
室蘭工大 3位に躍進
大学ブランド・イメージ調査
実学重視の教育姿勢 評価
 
日経BPコンサルティング(東京・港)がまとめた「大学ブランド・イメージ調査2018-2019」で、道内で働く人を対象に調査したところブランド力が最も高いのは17年の前回調査に続き北海道大学だった。ベスト5の陣容は変わらなかったが、地域に貢献する実学重視の教育・研究姿勢が評価された室蘭工業大学が前回調査の5位から3位へと躍進した。
北大は「存在感がある」など37項目で得票率首位。総合2位の小樽商科大学は1位の個別項目はなかったものの、幅広く高い評価を集めた。室蘭工大は「地域産業に貢献している」でトップを獲得し、偏差値の上昇率も道内最高。総合4位の北海道教育大学は「礼儀正しい、上品である」など4項目で首位となった。
私立大学で唯一ベスト5に名を連ねた北海学園大学も「面白みがある」など4項目でトップだった。総合5位以内には入らなかったものの、北星学園大学は「柔軟性がある」など2項目で首位。
公立はこだて未来大学は「いま注目されている、旬である」、札幌学院大学は「広報活動に力を入れている」でそれぞれトップだった。
調査は医科大学や体育大学を除く全国9地域の主要456校(道内は13校)が対象。インターネットを通じ7~8月に実施した。地域産業への貢献度や研究施設の充実度など49項目の得票をもとにブランド力の偏差値を算出した。道内の有効回答数は548件だった。
11月21日 北海道新聞 江別・P16 蔦屋書店 食も魅力
江別産小麦のパン店、日本茶専門店・・・
きょう開業 地域活性化期待
 
【江別】江別蔦屋書店(牧場町14)は開業日前日の20日、地域住民らを招いた内覧会を開いた。れんが倉庫を模した3棟を巡った市民からは「図書館みたいな空間で、食べたり買ったりくつろげる」と歓迎の声が上がった。経済関係者からも大型店オープンによる交流人口増と、江別地区の活性化を期待する声が出た。
内覧会には地域住民ら千人以上が招かれた。冒頭、三好昇市長は「学生や市民が求めていた大型書店。市内外から多くの人を招くことができる」とあいさつ。店舗運営会社「アイビーデザイン」の梅谷知宏社長は「地域のみなさまに愛される店舗づくりを目指した」と語った。
店舗は緑の環境あふれる都市生活という「田園都市スローライフ」がコンセプト。鉄骨一部2階建てで廊下でつながった3棟を配置。中央が大型書店が入る「知の棟」で、左右にテナントが入居した「暮らしの棟」「食の棟」を設けた。「れんがのまち江別」を意識し、3棟の外壁には江別産れんがを使った。岡本直店長(44)は「高級ホテルのような、お客さまに笑顔で帰ってもらえるような接客を心がけたい」と話す。
テナントは旭川市の日本茶専門店「USAGIYA」(ウサギヤ)や、上川管内美瑛町で人気のハンバーガーショップ「BETWEEN THE BREAD(ビトウィーン ザ ブレッド)など道内外の計17店が出店。江別産小麦や材料にこだわったパン店「ODD BAKERY」(オッド・ベーカリー)も初出店する。責任者の脇田秀一さん(53)は「見るだけでも楽しくなり、ついつい買ってしまうパンをたくさん提供したい」と意気込む。
江別商工会議所の久保泰雄専務理事は「野幌、大麻地区に比べ商業施設が乏しかった江別地区の活性化につながる」と期待。札幌学院大の森邦恵教授(地域経済学)は「市内外から多くの来客が予想され、経済効果が続く」と評価しつつ、閑静な住宅地に立地するため「交通渋滞による住民負担の増加が懸念される」と指摘した。市内の農業伊藤麻起子さん(37)は「規模の大きさに圧倒される。本を買うほか、友達とお茶をしに来たい」と笑顔を見せた。
11月15日 北海道新聞 江別・P18 「外国人ツアー」「小麦のマチイベント」盛況
市、観光PRに手応え
【江別】本年度を「観光元年」と位置付ける市は10日、今後の観光モデルとなる戦略的な二つのイベントを展開した。市内の大学の留学生の協力で外国人向け観光ルートを開拓するモニターツアーと、市内の農場やパン店と連携して札幌圏からの日帰り客誘致を狙った「小麦のマチ江別」のPRイベント。市は「いずれも盛況で、今後の観光開発の参考になる」と手応えを感じている。
「難しそうだけど、今度は友達と来て挑戦してみたい」。モニターツアーに参加した台湾人留学生チン・ケイショウさん(22)=札幌学院大4年=は、市内のセラミックアートセンターでろくろを使った陶芸を見学し、笑顔を見せた。
ツアーは市が訪日外国人客呼び込みに向け、外国人に合うルートになり得るか、留学生の声を聞くため企画。市内3大学(札幌学院大、北海道情報大、酪農学園大)に通う中国や韓国からの留学生25人が参加し、バスで市内を巡った。
一行は商業施設「エブリ」や「江別河川防災ステーション」の売店で買い物を楽しみ、れんが300個を使ったドミノ倒しも体験。「カンカン」と涼やかな音を立てて倒れる様子に、歓声が上がった。
同日、北広島市内の三井アウトレットパークでは、江別市内のパン屋など計13店が出店し、江別をPRした。江別産小麦を使って当日朝に焼いた食パンや総菜パンに加え、チーズやソーセージも並んだ。
札幌市の主婦庭瀬恵子さん(58)は食パンとライ麦パンを購入し、「江別の小麦のパンはおいしく、つい買ってしまう」。パンの形の皿作りのワークショップも人気で、親子連れがオリジナルの皿作りに挑んだ。
市商工労働課によるとイベントには1万人以上が来場し、全商品がほぼ完売。「江別の小麦や特産品などへの関心は高い」という感触を得た。市はツアーやイベントの成果を、今後の観光開発に生かす方針だ。
11月07日 北海道新聞 水曜討論・P7 経団連が就活指針廃止 影響は 選考早期化 学業に支障
全国私立大学就職指導研究会副会長(札幌学院大学キャリア支援課長) 加藤 祐司さん

経団連の方針に沿って企業の採用活動が自由化されれば、学生の就職活動は大転換を迎えることになります。大企業の都合を優先し、大学や関係省庁、中小企業との議論が不十分なまま、重要な決定を下した経団連の姿勢には疑問を感じます。
 採用活動のルールがなくなり通年選考が一般化すれば、人材を囲い込む「青田買い」が野放しとなり、学生の就活の早期化は避けられません。企業がほしがるような人材や、就活を優先する学生は内定を早くもらえるようになるでしょう。学業や部活動に打ち込むことは本来あるべき姿ではありますが、そうした学生は逆に出遅れ、就活が長期化する懸念があります。
 大学生活は、学業はもちろん、部活動やボランティア、アルバイトなどさまざまな経験を通じ、社会で生きる力を養う場です。経団連の中西宏明会長は今回の決定について「学業には影響しない」と話されましたが、支障が出ないはずはありません。
 人材が集まりにくい地方の中小企業への悪影響も避けられません。私が道内の中小企業十数社の関係者に聞いたところ、経団連の決定への賛同はありませんでした。中小企業の人事担当者は採用だけでなくさまざまな仕事の兼務が多いのです。通年採用となると、担当者の負担は増し、十分に対応できなくなる可能性もあります。 
 道内企業の大半は中小企業ですから、地域的にも北海道は不利です。道内の学生にとっても、面接など採用活動の解禁時期が決まっている方が、経済的にも時間的にも負担が少なくて済みます。採用活動の自由化により、企業、学生とも地域間の二極化がさらに広がることを危惧します。(中略)
 ただ、採用活動をいきなり自由化するのは乱暴です。国内の新卒学生には従来通り、採用活動の時期など一定の目安を維持しつつ、まずは経験を積んだ既卒者や早期離職した人の採用枠を拡大するなどの取り組みを進めるべきではないでしょうか。
11月06日 北海道新聞 江別・P16 新消防団員2人に辞令
市消防本部で交付式
【江別】市消防団(丸山博幸団長)に入団した2人の辞令交付式が、市消防本部で行われた。
2人はいずれも20代の男性。1日の辞令交付式で丸山団長は「大規模自然災害が増え、消防団の活躍の場は多い。地域から信頼される団員を目指してほしい」との訓示。新団員を代表し業務遂行の宣誓を読み上げた札幌学院大3年の浜野遼さん(20)は「憧れの消防士に近づくためにも、しっかり市民の役に立ちたい」と話した。
2人の入団で団員数(定員200人)は194人となった。
11月05日 日刊スポーツ 野球・P22 陸上◆札幌学院大23位
全日本大学駅伝は4日、名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間106.8キロに27チームが出場し、3年ぶり25度目出場の札幌学院大は5時間44分34秒で23位だった。5時間13分11秒の青学大が2年ぶり2度目の優勝。
11月05日 北海道新聞 スポーツ・P20 青学大2度目V 札幌学院大23位
陸上
全日本大学駅伝(4日・名古屋市熱田神宮—三重県伊勢市伊勢神宮) 8区間106.8キロに27チーム(オープン参加2を含む)が出場して行い、青学大が5時間13分11秒で2年ぶり2度目の優勝を決めた。10月の出雲全日本大学選抜駅伝に続く2冠。東海大が2分20秒差の2位、東洋大が3位に入った。
青学大は6区まで2位につけ、11秒差でたすきを受けた7区の森田歩希が首位の東海大を逆転。最終8区でも差を広げた。4位駒大、5位帝京大、6位国学院大、7位法大、8位城西大までが来年のシード権を獲得した。前回覇者の神奈川大は10位。札学大は23位だった。(後略)
11月05日 北海道新聞 夕刊・P7 キャンパスから
札幌学院大 松本賢彦情報処理課長
小中高では、先生が児童、生徒の成績をつけるのが一般的ですよね。でも大学では、学生が教授の授業を採点することがあるんですよ。今では多くの大学が、学生からの「授業評価アンケート」を実施し、学生から得た意見や要望を授業の改善に役立てています。
アンケートは匿名なので、「先生の悪いところを書いて成績に影響しないだろうか」といった心配はありません。回答をみると「説明が分かりにくい」「話すスピードが早い」などの改善を求める声のほか、「授業が楽しくていつもより時間が早く感じた」など、お褒めの言葉(?)をもらうこともあります。ご多分に漏れず、「リポート課題を少なくしてほしい」といった切実な要望も。各教員はアンケート結果を受け、次の授業に向けて改善策を講じます。
ある学生は、今まで早口だった先生がゆっくり話してくれるようになったので、授業の理解が深まったと言っていました。また、黒板の文字が小さくて読みづらいと感じていた学生は、授業の概要をプリントで配ってくれるようになったことを喜んでいました。大学にはホールのような大教室があるので、後ろの席だと黒板の文字が読みづらいのです。
全体のアンケート結果を集計・分析し、それを題材に教授たちが集まって授業改善の検討会を開く活動も頻繁に行っています。
本学では取り入れていませんが、評価の高い教員に「ベストティーチャー賞」を贈る大学も見られます。それぞれの大学が、より質の高い教育を学生に提供するために、工夫凝らしているのです。
11月02日 北海道新聞 江別・P18 大学生7人 市役所でインターシップ
体験、今後に生かしたい
 
【江別】市役所の仕事を体験するインターシップを終えた大学生7人が10月31日、市民会館で行われた報告会に臨んだ。期間中は胆振東部地震に「市役所の一員」として遭遇するなど、得がたい経験もした。学生たちは「体験を今後の人生に生かしたい」と話していた。
期間中に地震発生 仕事の重要性を認識
市のインターシップ制度は市や市内企業を知ってもらうことで地元への就職につなげようと、2013年に始めて6年目。今年は札幌学院大と道情報大の学生が8月から10月末まで、事前に希望した部署で計30日間の実務に取り組んだ。報告会には、各部署の職員や大学関係者ら計30人が出席。1人3分間で仕事内容や自分が成長したと思う点などを説明した。
危機対策室に配属された札幌学院大経営学部3年の若山卓人さん(21)は9、10月の市や道が行った大規模災害時の訓練の運営補助や9月6日の胆振東部地震で開設した避難所の片付けなどに取り組んだ。地震発生後初めての出勤は同12日だったが、職員が慌ただしく対応する中「何もできない無力感があった」と振り返る。だが、友人に「モバイルバッテリーは準備しておこう」と呼びかけるなど、できる範囲で防災の仕事に取り組んだ。
同室の佐藤圭介主査は「予定が大きく変わった中、できることをしっかりやってくれた」と高く評価する。
広報広聴課に配属された札幌学院大法学部3年の平田茉季さん(21)は地震後、市が会員制交流サイト(SNS)で市民にライフライン情報を発信する様子を見て広報の重要性を改めて認識。インターンで携わった広報誌製作では情報を的確に伝えることが求められ、「もたもたせず分からないことはすぐに聞く大切さを学んだ」と振り返る。
他の学生の発表では「大麻地区の食べ歩きツアー」の企画発表や「仕事には優先順位を付ける」、「社会人になるイメージができた」といった報告があった。
11月02日 日刊スポーツ アメフト道学生選手権
 
◇10月28日◇江別・札幌学院大グラウンド◇最終節◇1・2部入れ替え戦、表彰式
8月26日に開幕した第44回大会は、入れ替え戦と閉会式が行われ、約3ヵ月間の戦いに幕が下りた。(中略)
表彰選手
【1部】▽最優秀賞選手 QB前谷謙五(北海学園大)▽ベストイレブン(オフェンス)T本間航史、WR上田輝、QB前谷謙五、RET成田将吾(以上北海学園大)C明石祐太郎、T河合雅斗、RB荒山赳(以上北大)RBアンダーソン・真・グレン、WR中田大夢(以上札幌学院大)G重吉和樹(札幌大)G池田伊織、WR村屋隆侑(以上北星学園大)P藤原拓哉(帯広畜産大)
11月02日 朝日新聞 伊勢路駆ける風 半世紀
27チーム4日号砲
 
伊勢で決まる日本一—「秩父宮賜杯 第50回全日本大学駅伝対校選手権記念大会」は4日、愛知・熱田神宮西門前を午前8時5分にスタートする。三重・伊勢神宮までのコースは、区間距離が今回変更された8区間、106・8キロ。連覇がかかる神奈川大など前回6位以上のシード校、全国8地区の代表校、オープン参加の日本学連選抜、東海学連選抜を合わせ、計27チームが伊勢路を疾走する。
札幌学院大
3大会ぶり25回目 北海道
①②ロイヤルブルー▼ケニア出身のグレは高校時代も駅伝で活躍。1~3年が中心。今年の出雲駅伝に初出場して16位。
金子有輝也④ 北海道・白樺学園※15分37秒90
木下 優斗④ 北海道・白樺学園※15分18秒59
佐々木祐介③ 北海道・富良野※14分49秒60
原田  響③ 北海道・富良野※14分49秒56
岩本 元汰② 北海道・北見柏陽※15分25秒14
宇野  翔② 青森・黒石商※15分6秒93
田中 佑典② 北海道・室蘭清水丘※14分37秒41
野村 隼斗② 北海道・札幌山の手※14分53秒18
松坂 栄輝② 青森・八戸西※15分16秒47
山内 流星② 北海道・北見北斗※15分30秒61
工藤  真① 青森・八戸西※15分24秒14
幸谷 玲弥① 北海道・旭川龍谷※15分24秒01
ローレンス・グレ① 北海道・札幌山の手※13分55秒25
監督・鹿内 万敬 マネジャー・奈良 府哉

2018年10月

掲載日 媒体名 掲載面・
版・ページ
内容(要約)
10月26日 日刊スポーツ 北海道・P20
全日本大学駅伝壮行会
札学大過去最高超え狙う
 
第50回全日本大学駅伝対校選手権大会(11月4日・名古屋市熱田神宮西門前~三重県伊勢神宮、8区間106.8キロ)に3年ぶりに出場する札幌学院大の壮行会が25日、江別市内の同校で行われた。今回は全国から27チームが参加。10月8日の出雲全日本大学選抜で区間10位だったローレンス・グレ(1年)を中心に過去最高の19位超えを狙う。下級生中心の構成に鹿内万敬監督(45)は「初出場のつもりでチャレンジしたい」。武藤光治主将(3年)は「関東、関西の大学に少しでも食らいつきたい」と決意表明した。
 
10月25日 北海道新聞 江別・P16 100円学食 しっかり朝食 
市内5キャンパス 秋の提供始まる

【江別】朝食を抜きがちな学生たちにしっかり朝ごはんを食べてもらおうと、朝食を1食100円で提供する「秋の食生活改善運動」が24日、市内4大学・1短期大学部の学生食堂で一斉に始まった。各食堂は初日朝から、バランス良い朝食を求める学生や住民でにぎわった。
(中略)札幌学院大の食堂では、午前8時20分の開店と同時に学生や職員が詰めかけた。初日はチキン唐揚げ南蛮、オムレツなどに、豚汁やライスと小鉢2種類、オレンジジュースなどが付いた定食220食を提供した。2日目はハンバーグ丼、最終日はエビフライカレーの予定。 
 経営学部4年の佐々木昂洋さん(22)は「チキンがおいしい。100円は学生にとってうれしいです」と笑顔でほおばっていた。(後略)
10月24日 北海道新聞 どうしん電子版 地震に便乗した義援金詐欺に注意 道警、ジャンパーズが啓発
胆振東部地震に乗じた犯罪被害を防ごうと、道警は24日、札幌市中央区の商業施設「大通ビッセ」で街頭啓発を行い、義援金名目の詐欺などへの注意を呼び掛けた。
 道警の職員6人と、道警の学生ボランティア団体「Jumpers(ジャンパーズ)」の学生5人が通行人に声かけし、「義援金詐欺に注意」などと書かれたチラシ200セットを配った。参加した札幌学院大3年の柴田嘉威(かい)さん(21)は「人の善意につけ込んだ犯罪は許せない。何としても被害を防ぎたい」と話した。(一部抜粋)
10月20日 朝日新聞 道内・P26 北8西1街区と東豊線さっぽろ駅
結ぶ地下通路着工へ
札幌市23年度供用目指す
 
札幌市は、再開発予定の北区北8条西1丁目街区と地下鉄東豊線さっぽろ駅を結ぶ地下通路の工事を2021年度に始め、23年度の供用開始を目指す。また、地下鉄東西線新さっぽろ駅周辺の市営住宅跡地に札幌学院大(江別市)の一部の学部が移転する予定。
いずれも、9月26日の市都市計画審議会で市が明らかにした。北8西1街区に接続する地下通路は約140メートル、幅4メートル。街区の地権者らによる再開発準備組合が、地下鉄さっぽろ駅コンコースの一部として設備する。
北7西1の16番出口付近を北へ延ばし、出入り口を2ヵ所設ける。全体の工費は20億~30億円で、国と市が3分の2を補助し、完成後は市に帰属する。
同街区の面積は約2ヘクタール。南西側の高さ180メートル、50階建ての棟にはマンションや商業施設が入り、他にも14階建てのホテルの建設が計画されている。
市は民間による再開発計画に合わせ、「季節や天候に左右されない快適な歩行環境の充実をはかる」として、市中心部の地下通路のネットワークを広げる方針だ。9月13日には、北1西1の「さっぽろ創世スクエア」などと地下鉄大通駅を結ぶ約130メートルの地下歩道が完成した。
9月の都計審では、新さっぽろ駅周辺の再開発計画も同意された。札幌学院大は、一部の学部を駅南側の街区(1.6ヘクタール)に移転し、駅北側の街区(4ヘクタール)では医療機関やマンション、商業施設、ホテルの建設が計画されている。
10月16日 北海道新聞 経済 商況・P9 道内就職の若者にエール
札幌で「お仕事フェスタ」
北海道で働こう応援会議
 
若者の地元就職を後押しする就職イベント「北海道で働こう!お仕事フェスタ」が15日、札幌市白石区の札幌コンベンションセンターで開かれ、学生や既卒者、転職希望者ら300人以上が、各企業の業務内容や会社理念などを熱心に聞いた。
道内の経済団体などでつくる「北海道で働こう応援会議」(事務局・北海道新聞社経営企画局)主催。会場では、学生らがニトリや岩田地崎建設、セコマなど道内企業約140社が設置した各ブースを訪問。採用担当者からパソコンやプロジェクターで各社の特色などの説明を受けた後、転勤の有無など勤務条件を質問していた。
東京での公務員勤務を辞め、道内企業での就職を目指す千歳市出身で札幌学院大卒の荒井隆太さん(24)は「東京で働いてみて、やっぱり地元で働きたくなり、転職を決めた。人と接することが好きなので、接客業の会社で働きたい」と話していた。
会場ではこのほか、コンサドーレの野々村芳和社長や石屋製菓の石水創社長らのリレートークなども行われ、道内企業への就職を目指す若者にエールを送った。
(詳報は18日朝刊に掲載予定です)
10月10日 北海道新聞 総合・P2 就活22年組以降焦点 指針廃止 抜本改革求める声
道内学生、早期化を懸念

道内の学生や大学からは、就職活動の早期化や学業への影響を懸念する声出ている。一方、形骸化している現行ルールの見直しを評価する声もある。
(中略)札幌学院大学キャリア支援課の加藤祐司課長は「従来の短期決戦の方が地方の学生だけでなく、大手が少ない道内企業にも負担が少ない」と指摘。
10月05日 北海道新聞 江別・P20 東李苑さんら講師多彩
札学院大が公開講座
【江別】札幌学院大(文京台11)が「世界へ発信する~北海道の潜在力」をテーマに、公開講座を開講した。元SKE48の東李苑さん、大泉洋さんらを育てたクリエイティブオフィスキュー社長、パレスチナで医療奉仕する整形外科医ら多彩な顔ぶれだ。
同大法学部主催で神谷章生法学部教授がコーディネーター。2019年1月9日までの毎水曜日(12月26日と1月2日を除く)午後1時10分~2時40分。受講無料。申し込み不要で直接会場へ。単発の受講も可。問い合わせは同大教育支援課法学部係℡386・8111へ。
講義の日程、内容、講師は次の通り。(敬称略)
▽10日・東川町の目指す適疎なまちづくり=松岡市郎(「写真の町」東川町長)▽17日・北海道を雪山で世界ブランドへ=河西邦人(札幌学院大経営学部教授)▽24日・若者定住プロジェクトと48グループ=今村悦朗(株式会社AKS NGT48支配人)▽31日・北海道で暮らそう!=高見里佳(道移住交流担当課長)▽11月7日・北海道(旭川)でのものづくり=細川拓巳(カンディハウス国際事業本部)▽11月14日・「番組づくり」から「まちづくり」=寺内壮(日本テレビまちづくり広場プロデューサー)▽11月21日・北海道からの挑戦=東李苑(元SKE タレント)▽11月28日・企業のニーズとサテライトオフィス=高原義輝(下川町森林商工振興課主幹)▽12月5日・地域資源とストーリーを活かしたコンテンツ作りの重要性=伊藤亜由美(クリエイティブオフィスキュー代表取締役)▽12月12日・建築を通じて考える環境とエネルギー=宮島豊(フーム空間計画工房1級建築士事務所代表)▽12月19日・北海道を起点とした「パレスチナ難民支援活動」を通し国際的活動に見る「地域と地域を結ぶ取り組み」について=猫塚義夫(整形外科医、北海道パレスチナ医療奉仕団)▽1月9日・全体のまとめ=神谷章生札幌学院大教授
10月05日 朝日新聞 ほっかいどう・P28 大学駅伝に向け札学院大が抱負
「元気な走り届ける」
秋の伊勢路を駆け抜ける第50回全日本大学駅伝対校選手権(朝日新聞など主催、JAバンク特別協賛)に道代表として挑む札幌学院大の選手たちが4日、朝日新聞北海道支社を訪れ、意気込みを語った。
同大は8月の道大会で、2位札幌国際大の追い上げをかわして優勝した。11月4日の全日本大学駅伝(名古屋・熱田神宮—三重・伊勢神宮)への出場は3大会ぶり25度目になる。
武藤光治・駅伝主将は「ここ2年、予選で敗れた悔しさをチーム全員で本戦にぶつけたい」と抱負を語った。鹿内万敬監督は「天災で北海道が心配されている。元気な走りを全国に届けたい」と話した。
この日は、JAバンクから同大に道産米ゆめぴりか60キロの目録が贈られた。
10月04日 北海道新聞 江別・P16  4大学連携 市民に社会問題解説
「ふるさと江別塾」13日から8講義
【江別】市内4大学が連携し、専門の立場から社会的な話題や時事問題などを講義する「ふるさと江別塾」(市、市教委主催)が13日開講する。11月3日までの土曜日、北翔大を皮切りに各大学1回2講義ずつ、計4回8講義を行う。
時間は各回とも講義1は午前9時半~11時、講義2は午前11時10分~午後0時40分。無料で定員は各回100人(先着順)。単発の講義の受講も可。申し込みは市教委生涯学習課℡381・1062へ。
講義の日程、会場、内容、講師は次の通り。
◇13日・北翔大▽講義1「子どもとSNSの関係を考える」(飯田昭人心理カウンセリング学科准教授)▽講義2「子どもの貧困を考える~貧困は社会の問題~」(同)
◇20日・酪農学園大▽講義1「美味しい牛乳や牛肉を生産するために牛は改良されてきた」(堂地修農食環境学群循環農学類教授)▽講義2「地域の畜産衛生管理」(高橋俊彦農食環境学群循環農学類教授)
◇27日・札幌学院大▽講義1「ものは言いよう~伝わるコミュニケーションの特徴とは~」(舛田弘子人文学部人間科学科教授)▽講義2「DIYのまちづくり(PartⅡ)」(石井和平法学部法律学科教授)
◇11月3日・北海道情報大▽講義1「協調行動の創発—ゲーム理論的考察」(豊田規人経営情報学部システム情報学科教授)▽講義2「反ユダヤ主義について」(梅津真経営情報学部システム情報学科教授)
 

2018年09月

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内容(要約)
09月29日 北海道新聞 江別・P16
札学院大 出雲駅伝へ
初出場「12位以内目指す」
【江別】
大学駅伝3大レースの一つで、10月8日に島根県出雲市で開かれる第30回出雲全日本大学選抜駅伝(日本学生陸上競技連合など主催)に、市内の札幌学院大陸上競技部が初登場する。27日に同大で壮行会が開かれ、出場メンバーが「12位以内を目標に頑張ります」と決意を語った。
同部は7月に札幌で開かれた道地区予選会で優勝し、全国切符を手にした。出雲駅伝は全国各地区代表20チームと国外1チームの計21チームが出雲大社をスタートし、6区間計45.1キロを駆け抜ける。北海道からは札幌学院大と札幌国際大の2校が出場する。
壮行会では選手を代表し、佐々木祐介主将=3年、富良野高出身=が「応援してくれる皆さんのおかげで全国に出場できる。大学の名に恥じない走りを見せたい」と意気込んだ。鶴丸俊明学長は「不撓不屈の精神でしっかりタスキをつないでください」と激励した。
同部の鹿内万敬監督は、出雲駅伝について「大学駅伝の中でも距離の短いレースのため、序盤にトップ集団から離れないことが重要」と分析。第1区にはケニアからの留学生でトップチームと競り合いが期待できるローレンス・グレ選手=1年、札幌山の手高出身=を起用する予定だ。
鹿内監督は「伸びしろがある2年生中心のチーム。ぜひ当日はスピード感のあるレース展開に期待してほしい」と話している。
大会の様子は10月8日午後1時から、フジテレビ系列局(道内はUHB)でも生放送される。
09月20日 読売新聞 道総合・P28 子供の不安受け入れて 保護者や大人の対処法
専門家に聞く
北海道地震や停電が与えた「心の影響」から子どもたちを救おうと、道教育委員会や札幌市教育委員会では被災地の学校にスクールカウンセラーを派遣している。今回の地震や停電は子どもらに大きな心の傷や忘れられない記憶を残したが、大人はどう対処したらいいのだろうか。同市教委が派遣するカウンセラーのスーパーバイザー(監督役)を務める、手代木理子・札幌学院大特任教授(臨床心理学)に対応の仕方を聞いた。
未明に起きた今回の地震が及ぼす子どもの反応では、「眠れない」「寝てもすぐ目が覚める」「怖い夢を見る」「夜を怖がる」などが考えられるという。小学校低学年だけでなく、中学生でも出ることもある。症状が進行するとトイレに一人で行けなくなったり、留守番ができなくなったりする可能性もあるという。
手代木氏は「こうした場合、保護者は『もう中学生なのに』などとは言わずに、そのまま受け入れることが大事。症状は必ず良くなり、回復する」と語る。
また、普段の生活に戻る世帯がある一方、避難生活が続く世帯もある。「こうした家庭が孤立しないようにすることが大切だ」と話す。地域ぐるみでそうした家庭に声をかけるなどのアプローチが重要だという。
札幌市教委は約100人のスクールカウンセラーを配置し、監督役として5人を選任している。監督役は地震後、各学校に①朝のホームルームなどで健康観察を普段以上にする②児童・生徒の「集中できない」「音に敏感になる」などの症状に注意する③子どもが不安を訴えた場合はリラックスさせるため軽めの運動をする—などの留意事項を文書で説明した。手代木氏は「地震から2週間近くとなり、学校や学級単位で子どもたちの様子を見ることから、一人ひとり個別に心配な子どもの訴えを見ていく時期に入っている」とも話していた。
09月14日 朝日新聞 社会・15面 暗闇・余震…、子のケアは 北海道地震、心配募る親
北海道が最大震度7の揺れと、大規模な停電に見舞われて1週間が過ぎた。強震や余震、暗闇に直面した子どもの精神的な影響を心配する親は少なくない。
「ハッピーバースデー、ディアまなちゃん」
停電で道内のほぼ全域が暗闇に包まれた夜。札幌市清田区の松本麻友さん(42)は、家族4人で1本のろうそくを囲みログイン前の続き、次男の真那人(まなと)ちゃん(3)の誕生日を祝った。
真那人ちゃんは9月6日生まれ。6日未明に震度5強の揺れに襲われ、近所は液状化で大きな被害を受けた。傾いた家や水浸しの道路。真那人ちゃんはおびえ、普段はあまりしない抱っこをねだったり、暗い所を怖がったりした。
暗く、重苦しいリビングルームで、松本さんが提案した。「ケーキはないけど、ろうそくがあるから、まなちゃんを祝おうよ」。長男の佳那太(かなた)君(12)と母の斉木尚美さん(65)とともに歌と拍手を送ると、真那人ちゃんはこの日初めて笑顔を見せた。
翌7日に電気が復旧し、真那人ちゃんにも本来の明るさが戻った。だが不意に「地震って怖いんだね」と口にしたり、突然落ち着きがなくなったりすることがあるという。「心に大きな傷が残っているかもしれない。地震は終わったわけではなく、これからしっかりケアしていきたい」と松本さんは話した。
 
無理に静かにさせないで/大人が落ち着いた環境を
避難所になっている札幌市清田区体育館では、市精神保健福祉センターなど3機関が連携して「こころとからだの健康相談窓口」を開いている。
保健師や看護師らが常駐し、避難者らの精神的なサポートをしている。12日の開設から2日間で8人が相談に訪れた。「子どものケアをどうすればいいか」と心配する親もいたという。窓口で相談にあたるセラピストの西方教晃さん(35)は「不安を一人で抱えこまず、誰かにはき出すことが大切」と話す。
 
札幌市でスクールカウンセラーのスーパーバイザーを務める手代木理子(てしろぎりこ)・札幌学院大特任教授(臨床心理学)は、災害を経験した子どもにみられる反応について、落ち着きがなくなったり、寝付けなくなったりするほか、親から離れられなくなる「赤ちゃん返り」などを挙げる。「子どもには親の不安な気持ちがうつる傾向がある。大人が落ち着いた環境を整え、自然な形で日常に戻すことが一番の救い。大人も無理をせず、学校や地域の保健センター、医療機関や児童相談所などに支援を求めてほしい」と呼びかけた。
 総務省は14日、北海道胆振東部地震で被災した札幌市や厚真町など道内の9市17町に対し、11月交付分の普通交付税の30%を、今月18日に繰り上げて支給すると発表した。繰り上げ交付額は計約144億1800万円。
09月11日 NHK  北海道NEWS 子どもの心のケア 専門家は
専門家は地震のあとに心の状態が不安定になる子どもが増えることから親などが普段と違う様子に気を配ることが重要だと話しています。
子どもの心の問題に詳しい札幌学院大学臨床心理学科の斉藤美香准教授は「普段は眠れる子が寝付きが悪くなったり、急に甘えてきたりするなど日常の生活とは違う行動が見られることに気をつけてほしい。お気に入りの本を読んだり、子どもの好きなものを一緒に食べたりして子どもが落ち着くことをしてあげるとよいです」と話していました。
その上で避難所で生活する子どもについては「周囲を気にして大きな声を出せなかったり、思いっきり走れないなどのストレスがあったりするためのびのびとと動けてストレスを発散できる場所があるとよいです」と話していました。
また、余震とみられる地震が起きたときは「怖いねなど子どもが感じているであろう感情を口に出してあげてそばにいるから大丈夫と呼びかけてみてください」と話していました。
 
掲載元(https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180911/0003649.html)
09月03日 北海道新聞 くらし・P11
「セクハラは人権侵害」札幌で講演や討議
セクハラ被害について考えるイベント「#Me Too さっぽろミーティングvol.2」が、札幌市内で開かれた。「学ぼう!話そう!セクシュアル・ハラスメント」をテーマに、道内の大学教員2人が被害を起こさない社会づくりについて語った。
3月に続き2回目。市民有志による実行委が8月22日に主催し、約30人が参加した。大学教員らで作るキャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワークワーク北海道ブロック代表の辻智子・北大准教授と、札幌学院大の大国充彦教授が講師を務めた。
辻さんは、学生時代から携わってきたセクハラ訴訟の経緯を踏まえながら「セクハラが起きても『本当に嫌だったらとことん抵抗するのでは』『そんな格好しているから』と、被害者が責められるセクハラ神話が今も人々の心にすり込まれている」と指摘。「悪いのは被害者ではなく加害者。加害しないためには、どうすべきかを考えなければならない」と力説した。
大国さんは「大学のセクハラは教職員が適切な範囲を超えて権力を乱用した時に起こるケースが多い。セクハラは人権侵害で許されない行為ということを組織全体で認識し、風通しのいい職場をつくる必要がある」と語った。
グループ討議では、セクハラ防止策として「(組織の)意思決定の場に女性を増やす」「学校教育でハラスメントについて教える」「組織のトップがセクハラを許さない姿勢を見せる」などの意見が出されていた。

2018年08月

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08月28日 北海道新聞 くらし・P15 相模原市「やまゆり園」事件から2年
心の内の「優生思想」と向き合う
相模原市の知的障害施設「津久井やまゆり園」で入所者19名が殺害された事件から2年。殺人罪などで起訴された元施設職員は、障害者の存在を否定するような発言をして社会に衝撃を与えた。旧優生保護法(1948年~96年)の下で行われた強制不妊手術の問題もクローズアップされ、人に優劣を付けて優秀な人だけ残そうとする「優生思想」の恐ろしさが今、あらためて浮き彫りになった。この思想は、自分たちの心の奥底に潜んでいるのではないか—。自らの内面にある差別や偏見と向き合い、乗り越えようとする人たちもいる。
尊厳守る“成熟した社会”に
事件考える講座を企画 札学院大准教授・新田雅子さん
札幌学院大准教授の新田雅子さん(福祉社会学)は昨年、相模原事件について考える全15回のリレー講座を企画した。「優生思想は本当はあってはならないものだけど、私を含めて多くの人にあると思う。それとどうやって向きえ合えばいいかを誰も教えてくれなかったということが、参加者の声から分かった。深く考える機会が本当は必要だったんです。」
講座は、生命倫理や障害者福祉などをテーマに、学内外の講師がさまざまな視点から語り、市民や学生延べ500人以上が参加した。参加者の関心は深く、ワークショップでは自身の心情をしっかりと語る人が多かった。
講座を通して多くの人の話を聞いて意見を交わしながら、「障害者の尊厳」について考えた。「障害者自身や、支援運動に携わる人らによって、薄紙に重ねるように少しずつ少しずつ積み上げられてきたもの」と感じた。一枚一枚重ねられた“薄紙”は、ようやく厚みが出てきた。しかし、やまゆり園のような乱暴な事件や加害者の言動によって、あっさりと破かれてしまいかねないもろさがある。「資本主義社会ではどうしても生産性や効率が重視され、障害者や高齢者が排除されかねない側面があります。だからこそ、その尊厳の大切さやもろさを私たちは強く認識し、守る必要がある。それが私たちの目指すべき“成熟した社会”だと思っています」
08月02日 北海道新聞 江別・P16 土佐と友好40年 盛大に
【江別】江別市と高知県土佐市が7月に友好都市提携40周年を迎えたことを記念し、3、4の両日、さまざまな記念イベントが市内で開かれる。交流を盛り上げようと市内の大学生がイベントの企画や準備に奔走している。
提携は1976年、土佐市が全国市長会を通して江別に要望したのが始まりで、78年7月に調印した。両市の小学生が年1回相互訪問したり、物産販売会を開くなどの文化、経済交流を続けている。今回も土佐市の板原啓文市長や主婦らでつくる訪問団が3日から江別を訪れる。今回初めて市役所庁舎と市民会館(高砂町6)を使ったプロジェクションマッピングが3日午後8時15分から行われる。手がけるのは北海道情報大の学生有志18人。プロジェクトリーダーを務める情報メディア学部3年の橋本拓実さん(21)は「これからも両市のつながりがずっと続くように願いをこめて作った。3Dならではの動きのある映像を楽しんでほしい」と力込める。
札幌学院大と北翔大の学生5人は商業施設「EBRI(エブリ)」(東野幌町)の内部の壁面に縦3メートル、横2メートルのチョークアートを2日間かけて描いた。土佐名産のカツオや江別のれんがを組み込み、土佐の祭り「大綱まつり」で使われる大きく太い綱を描き込んで、両市友好の絆を力強く表現した。札幌学院大1年の山田杏珠さん(19)は「華やかでインパクトのある作品になったので、両市の人が一緒に楽しんでほしい」と話す。4日午前10時45分からは土佐市の板原市長と三好昇市長によるチョークアートへの署名入れも行われる。
土佐市訪問団との主な記念イベントは以下の通り。▽両市長によるイチョウとナナカマドの記念植樹(4日午前11時半、EBRI駐車場)▽土佐市と江別市のママさんバレーボール大会(4日午後1時15分、東野幌体育館)▽江別地区市民まつり内での土佐大綱引き(4日午後8時15分、江別コミュニティセンター前)

2018年07月

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内容(要約)
07月21日 北海道新聞 江別・P16
地域活性化へ研究多彩 市大学連携事業の報告会
【江別】江別の地域活性化に大学の研究成果を生かそうと、市内4大学がさまざまな調査研究を行う市大学連携事業の報告会が開かれた。地域が抱える課題に対して大学の教員らが昨年度に取り組んだユニークな研究成果5件が発表された。
市は2009年度から事業を始め、成果を毎年度発表。報告会は13日に市民会館で開かれ、今回は4大学のうち酪農学園大、北翔大、札幌学院大の3大学が報告を行った。(後略)
07月19日 北海道新聞 道新夢さぽ・P19
今日のテーマ 内定率の実績は
2019年春に卒業する学生の就職活動。学生優位の「超売り手市場」といわれる中、民間の大手就職情報会社が発表する内定率(内々定含む)は7割を上回っている。一方で、就活生や大学の担当者からは「実態はそれほど高くないのでは」と指摘する声もある。内定率の調査方法や、学生側はどのように判断すべきかを関係者に聞いた。
夏以降もまだチャンス
全国私立大学就職指導研究会副会長を務める、札幌学院大の加藤祐司キャリア支援課長は「本学では約40%だが、全体的に内定率が高いと判断すれば企業側は採用予定数に達しないまま、20年卒の採用活動に軸足を移す可能性もある」と説明。「就活生の意欲が下がる懸念もあり、夏以降の求人への影響が心配だが、合同企業説明会を学内で開く大学や、学外で行われるイベントもまだまだある。学生は積極的に参加しチャンスをつかんでほしい」と強調している。
07月08日 北海道新聞 地域の話題・P18

朝鮮通信使 日韓の友好維持する知恵凝縮
札幌学院大名誉教授 奥谷 浩一さん(6月14日、札幌日韓友好親善協会主催講演会から)1946年、札幌生まれ。札幌学院大教授を経て2010年13年まで札幌学院大学長。現在は同大名誉教授。専門は近現代のドイツ思想と環境思想だが、朝鮮通信使も研究する。論文に「雨森芳洲と新井白石の朝鮮観」「朝鮮通信使47年間の空白と易地聘礼にかんする思想史的考察」など多数。
昨年11月、江戸時代の朝鮮通信使関連の資料がユネスコの「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されました。日本では朝鮮通信使は長い間忘れられ、最近になって歴史教科書に少し取り上げられるようになりましたが、決して十分とはいえません。しかし、朝鮮通信使は日韓両国の友好を象徴する出来事で、大きな歴史的意義があります。「世界の記憶」は人類が後世に伝えるべき歴史的資料を遺産として登録するものです。朝鮮通信使関連では日韓各地に残る記録文書や行列の様子を記した絵巻物など資料333点が登録されました。 (中略) 朝鮮通信使は日本人が大陸の文化を知る唯一絶好の機会でした。各藩は熱烈に歓待し、民衆は行列を一目見ようと押し寄せました。知識人は宿舎で筆談したり、朱子学や医学に関する質問をぶつけたりしました。その足跡は今なお日本各地に残っています。ただ、朝鮮通信使は両国の財政負担が非常に重かった。日本で要した総費用は国の1年の財政を超えたといわれます。これが、朝鮮通信使が12回で途切れる大きな理由のひとつになりました。朝鮮通信使の歴史的意義はまず、両国が戦争を乗り越え、対等で平和的な関係を築く役割を担ったことです。そこには悲惨な経験をした両国が平和の時代を構築・維持していく方法と知恵が詰まっています。日本は朝鮮半島を植民地支配した歴史がありますが、朝鮮通信使は日韓両国が知恵と情理を通して向き合えば、両国にとって超えられない壁は存在しないという確信を私たちに与えてくれます。

2018年06月

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06月28日 北海道新聞 江別・P18 大学祭でドックセラピー 30日に札学院大
【江別】札幌学院大(文京台11)の大学祭が30日午前10時~午後8時、同大キャンパスで開かれる。午前10時から、ストレス軽減や心の癒しに効果があるとされる20匹のセラピードックによるドックセラピー体験が行われる。午後4時からは札幌出身のバンド「The Floor」のライブがある。「鶴マルシェ」では、鶴丸俊明学長が農産物の店頭販売を行う。売切れ次第、終了する。入場無料。問い合わせは同大学生支援課電話386・8111へ 
06月21日 北海道新聞 江別・P16 交通事故ゼロお知恵拝借 江別署が初フォーラム 市内の学生も参加
【江別】江別署は18日、市民の声を交通安全対策に生かすため、幅広く意見を聞く「交通安全フォーラム」を、初めて開いた。会場の市民体育館に自治体や業界団体のほか、市内の3大学から学生が集まり、意見交換した。 同署は、会議で出た意見を、交通安全計画や今後の取り締まりに反映させる方針だ。同署が意見を集めるためにフォーラムを開くのは初めて。江別市と新篠津村、各地区の料飲店組合など18団体の約30人が出席した。
学生は札幌学院大、北海道情報大、北翔大から計5人が出席。交通違反の取り締まりや自転車事故の防止、高齢者の交通安全対策について意見交換した。(中略)
また、学生の参加について菊谷賢一交通課長は「学生の意見を聞くのは署としても貴重。積極的に意見を話してくれてありがたかった」と振り返った。同署はフォーラムは今後も随時開催する方針。 
06月18日 北海道新聞 教育・P9 道内私大学生確保を強化 特色打ち出し少子化対策
少子化で18歳人口が減る中、道内私大が、学生確保に向けた取り組みを強めている。学生の負担軽減のため授業料引き下げが可能になる公立化を図ったり、他大学にはない特色を目指したり。学生の利便性向上のため、キャンパス機能の移転を計画する大学もある。大学の生き残りに向けた動きは今後も加速しそうだ。(中略)一方、新学部やキャンパス移転などで特色を打ち出そうとする大学もある。
札幌学院大(江別市)は学生確保のため、昨年国家資格になった、心理学に関する専門知識を持つ「公認心理師」の資格取得を目指す心理学部を今春新設。また、成績優秀な学生確保に向けて、入試や入学後の成績によって最長4年間授業料を全額免除する「スカラシップ入試」も導入した。この結果、今春の入学者は約1割増えた。同大はまた、文系学部の一部キャンパス機能を、札幌市厚別区のJR新札幌駅周辺の再開発地域に21年に移転することを決めた。札幌に拠点を設けることで「(通学などの)利便性を高める」(同大)という。(中略)
道内の私大経営に詳しい札幌学院大の片山一義教授(社会政策)は「各大学は少子化で、定員減など規模の縮小に迫られるが、縮小してしまうと教員も減り、大学の魅力が損なわれてしまう。各大学がうまくすみ分けして、持ち味を発揮できるような取り組みが求められる」と指摘している。 
06月18日 北海道新聞 夕刊・P9 キャンパスから 札幌学院大 松本賢彦教育支援課長
「人の心って体のどこにあるのかな?みんなで考えてみよう」。大学教授が語りかけている相手は大学生ではなく中学生です。最近、進路学習の一環で、中学校から大学見学の依頼が増えてきました。中学生のうちから大学など上級学校に触れ、進路選択の参考にすることは大切です。見学では、61万冊の蔵書がある図書館や臨床心理学実習室、法廷教室、考古学資料室など、大学ならではの諸施設を案内するほか、実際に授業も体験してもらいます。
大学での学びは、小中高校で習ってきた国語や数学といった基礎的な知識や技能が土台です。それらを総合的に駆使し、正解のない困難な問題の解決につながる「何か」を探究するものです。授業では、教授の話を一方的に聞くだけではなく、学生同士、時には教授ともお互いに意見を出し合いながら進めます。これが、大学本来の醍醐味ともいえます。見学を通じて、中学生にはそんな大学での学びの楽しさを、ちょっとだけでも味わってもらいたいと思っています。「心は、どこにあるんだろう?」。中学生は戸惑いながら「頭の中かな」「目に見えないし、どこにもないよ」「心臓だよ。だって好きな人のことを考えるとドキドキするじゃない」と侃々諤々です。「先生、正解は?」。教授は、この問いが古くから議論されていて、心の捉え方によって考え方がさまざまであると説きます。つまり「答えは一つではない」。中学生の皆さん、世の中には正解のないことや分らないことが山ほどあります。将来、大学でその解決の手掛かりを探してみませんか。
06月17日 北海道新聞 経済・P9 道内金融機関 福祉や環境支援強化 NPOなどへ融資拡充 地域経済底上げ
道内の金融機関が、福祉サービスや環境保護、まちづくりといった社会的課題の解決を目指す「ソーシャルビジネス」への支援を強化している。事業に取り組む企業やNPOの経営を安定させることが、社会貢献だけでなく、地域経済の底上げや自らの収益にもつながると期待されるためで、融資体制の拡充やファンドからの出資などに乗り出した。こうした動きを北海道財務局も後押ししている。(中略)財務局が6月7日に札幌市内で開催したシンポジウムでは、札幌学院大の河西邦人教授が基調講演し「地元中小企業と同様の支援を行うことで、ソーシャルビジネスの担い手が育ち、持続可能な経営のために融資を受けるようになれば金融機関も収益を上げることができる」と強調した。 
06月16日 北海道新聞 江別・P18 札学院大と学術交流 中国・北京農学院 教授2人市内農家視察 都市近郊型の農業を学ぶ
【江別】札幌学院大(鶴丸俊明学長)と学術交流協定を結ぶ中国の北京農学院の教授2人が15日、中国留学生の実習を受け入れた市内の農家を訪れ、農業視察を行った。道内の都市近郊型農業について学ぼうと、労働力確保や生産コストなどについて、農家に熱心に聞き、江別の農村風景を「ふるさとの景色に似ている」と話した。農学院は北京郊外にあり、農業を担う人材の育成のために1956年に創立。両大学は2011年に協定を結び、年2~3人の交換留学生を相互に受け入れている。今回、協定更新の調印式に出席するために、国際学部に当たる国際合作交流所長(学部長)の張志勇教授(57)と、通訳を担当した文法学部の胡勇教授(47)が12日に来道した。視察したのは、札学院大大学院を今春修了した留学生の実習を受け入れた東野幌の佐藤友哉さん(30)の農場。28ヘクタールの畑にブロッコリーや小麦などを栽培しており、佐藤さんが収穫時期や栽培方法などを説明した。張教授は「北京の農業も高齢者が経営し、担い手や作業する人が減っていて、過疎化が進んでいる」と話し、栽培技術だけでなく、作業する人の賃金なども質問した。15日に施行された住宅宿泊事業法(民泊新法)のニュースをテレビで見たという胡教授は「北京でも近郊の農家に泊まり、おいしいものを食べる人が増えていて、週末は道路渋滞も起きている。こうした(宿泊)分野についても学ばなくては」と語った。今回は2人のほか、札学院大生との交流を目的にバスケット部の学生8人と顧問も帯同。一行は16日に帰国する。 
06月08日 北海道新聞 くらし・P16 バイト、就活中の被害どうする? 専門家に対処方法を聞く
就活では-キャンパス・セクシャル・ハラスメント全国ネット北海道大国代表 言動リストで構造周知を

道外では、就活中の学生に対する性暴力事件が起きている。大阪市では2007年、女子大生に採用内定をちらつかせ、わいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で銀行員が逮捕された。沖縄県でも00年、面接で訪れた女子学生にわいせつ行為をした医師が逮捕されている。こうした事件には至らなくても、就職面接の際の「言葉」によるセクハラも学生を傷つけかねない。
大学教員などでつくるキャンパス・セクシャル・ハラスメント全国ネットワークの大国充彦北海道ブロック代表(札幌学院大教授)は「(体の)スルーサイズや異性関係を聞くのは論外だ。男性面接官が女子学生のスーツの着こなしをほめた際、『異性として見られている』と学生本人が受け止め、不快に思うならセクハラになる」と言う。これは女性に限らない。男子学生に『体格がいいのにスポーツしないのですか』と尋ねることも、『男性は筋力を鍛えるべきだ』との価値観が背景にあり、本人が不愉快と感じればセクハラだ」と話す。「面接する-される」という力関係の中で、学生は自由に意思表示できないと感じ、企業側に伝えづらいことがある。問題のある面接を受けたら、大学の就職担当に相談するとよい。
大国代表は学生、企業双方がセクハラを理解するために「問題となる言動のリストを挙げると分りやすい。言動の内容だけでなく、職場などの集団内で、社会的地位、性別、ジェンダー(社会的・文化的性差)、人数比など優位な立場にある人間の力が制限なく行使されると起きるという、セクハラの構造を知ることがより重要だ」と指摘している。 
06月07日 北海道新聞 道新夢さぽ・P15 大学生活(下)就職活動 経験重ね段階的に準備
【1】職業観の醸成

多くの大学では入学後から学年別に体系的なキャリア教育が行われる。例えば札幌学院大学では1年生の後期から3年生まで「職業と人生」の講座を設け、「自分や社会を知る」→「コミュニケーション力の養成」→「就活の進め方」などのように段階的な職業観の醸成に力を入れている。
キャリア支援課の加藤祐司課長は「まずは経験を重ね、生きていく基礎力を身につけることが大切」と指摘。この夏休みは「人間の幅を広げられる格好の機会」とし、「長期の自由な時間を利用して学業やアルバイト、留学など思い切ったことに挑戦を」と勧める。(後略) 
06月06日 北海道新聞 夕刊 解体か存続か 重い維持費/地元の象徴 愛着も
老朽化でさびた金属片が落下するなどし、閉鎖が続く道立野幌森林公園の北海道百年記念塔(札幌市厚別区)の存廃議論が活発になっている。
(前略)道は記念塔に近い札幌学院大(江別市)経営学部の河西邦人教授のゼミで5月に2回の出前講義を行い、学生にアンケートを行った。15人中、「解体」が9人、「存続」が3人、「未回答」が3人と”解体派”が優勢。2年の大塚優太さん(20)は「博物館と違い、記念塔の意義が分からない。僕らの世代が維持費を負担し続けるのは納得いかない」と話す。(後略) 
06月04日 日刊スポーツ 北海道・P22  ソフトテニス◆男子は札幌学院大V
国体予選が3日、千歳市つばさ公園庭球場ほかで行われ、男子は札幌学院大の粒来伶・天地巧、女子は中谷沙希(日体大)・長内夏海(早大)が優勝した。
06月04日 北海道新聞 特集・P16 第27回YOSAKOIソーラン祭り 6~10日 
初夏の札幌を彩る第27回YOSAKOIソーラン祭り(実行委主催)が6日、札幌市中央区の大通公園西8丁目メインステージで開幕する。国内外の約280チーム、約2万8千人の踊り手が10日までの5日間、市内19会場で演舞を披露する。今年は海外から過去最多に並ぶ5チームが参加。
9日(土)13:35 大通公園西8丁目会場 札幌学院大学・文京台
10日(日)13:18 大通南北パレード会場(北コース)札幌学院大学・文京台
 

2018年05月

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内容(要約)
05月25日 日刊スポーツ 北海道・P24 札学大3×3決勝T狙う 今日から日本選手権
3人制バスケットボール女子の札幌学院大が、今日25日からの日本選手権(東京体育館)に初出場する。昨年度優勝の勉族WOMEN(千葉)など、強豪ひしめく予選リーグでの初勝利、そして決勝トーナメント進出を狙う。2年前の4月、チームは6人で始まった。5人制だが実践練習は常に3対3」。昨年度も10人そろわず、環境は同じだった。「3人で練習した時間の方が長いので。3人制は面白いと思った」と松橋修平監督(29)は振り返る。道協会からの推薦を受け、初出場が決まった。全員、高校まで全国経験がない。それでも一昨年に5人制の道学生リーグ3部で優勝すると、昨年は2部突破。最短の2年で1部に昇格した。勢いは十分だ。チーム最長身173センチの佐藤友紀(3年)は「ゴリゴリいっちゃいます」とゴール下の制圧をもくろむ。「どのくらい通用するか楽しみ。1勝はしたいな」とシューターの大山美咲(3年)。実力者のそろう大会で、全力を出し切る。
札幌学院大メンバー:千葉恵実(2年)、林真由(2年)、佐藤友紀(3年)、八百板遥菜(2年)、大山美咲(3年)
05月24日 北海道新聞 江別・P16 安い、うまい!100円朝食 市内の大学・短大で提供
【江別】朝食を1食100円で学生に提供する「春の食生活改善運動」が、市内の4大学1短期大学部で23日に始まった。初日の食堂では、おなかをすかせた学生が栄養バランスの取れたメニューに舌鼓を打っていた。学生に、朝食を食べて健康的な生活を送ってもらおうと、酪農学園大と札幌学院大、北海道情報大、北翔大・同短期大学部が2008年から共同で企画し、春と秋の年2回行っている。今回は25日までの3日間で2540食を提供する。(後略) 
05月24日 朝日新聞 オピニオン・P15 オピニオン&フォーラム 子ども食堂ブーム考
困りごと線引きしないで 二本松 一将(にほんまつ かずまさ)さん 札幌学院大学研究生

僕が小さいときに出会いたかった場所、それが子ども食堂です。配送会社員の父の年収は400万円ほど。主婦の母は精神的に不安定で6歳下の弟と僕はたたかれ、食事はスーパーの弁当ばかり。近所からは「仲良し」と思われていたけれど、16歳の誕生日に両親は離婚。人間不信から拒食症や不登校にもなりました。家は借金返済で余裕がなく、高校から学費と食費は週6日、すし屋のバイトで稼ぎました。ぜんぶ自分が悪いと言い聞かせ、なかなか悩みを打ち明けられなかった。でも、バイト先のおばちゃんはおにぎりや総菜をつくってくれ、秋葉原の派遣のおっちゃんは、牛丼をごちそうしてくれた。生きるって悪くないと思えるようになり、奨学金で大学に進学しました。子どもがいつでも話し相手やロールモデルに出会える場所をつくりたいと、大学3回生のとき北海道江別市で同級生と食堂を立ち上げました。週1回、子どもや親、地域の大人から喜ばれましたが、僕たちが卒業すると、求心力を欠いて休止に。だれでも運営できるしくみや、安全安心の環境をつくる重要性を痛感し、いまは北海道内131の食堂研究を続けています。全国で食堂が急増し、一般の人も広く認知されているいま、大人たちは資金繰りや安全への配慮に気を取られがちです。そして、「本当に困っている子に来てもらえないで悩む」との声も多く聞きます。僕はちょっと違うんじゃないの、と思っています。大事なのは、目の前の子どもたちにどう向き合うのか、です。すごく困っているから助けるべきだ、あるいは支えは必要ないなどと、勝手に線引きしないでほしい。気概は尊いです。でも、子どもにとっての困りごとやSOSも、僕の生い立ちのように様々で複雑。だから、食堂に来て、喜んで食べて帰るなら、それが一番ではないでしょうか。日本では「子育ては親や家族が担うのが当たり前」との意識がまだ根強い。でも、子どもの育ちを地域で保障する「地域養護」を、手厚くすべきです。だれでも、社会に出る前に必要な経験を安心して積める場所と人との出会いが必要で、大人は、子どもにその環境を整えるべきです。話して、寄り添い、困りごとをキャッチする。子ども食堂は、その小さな声に気づく手段として有効です。もちろん「民」頼みではだめ。困りごとを「公」につなげ、親を支援する枠組も必要です。多世代交流の場として発展しながら、子ども、その親、地域の大人の困りごとも、食堂以外の行政、学校、自治会などと広く連携して解決していくことが、大事だと感じています。
※二本松一将さん 札幌学院大学研究生1994年生まれ。2016年に「子ども食堂ここなつ」を開設。道内131カ所の食堂調査・研究も続けている。 
05月21日 北海道新聞 第2社会・P28 全道100カ所以上貧困対策、居場所を超えて 子ども食堂地域をつなぐ
無料や安価で子どもに食事を提供する「子ども食堂」。道内でも3年ほど前から広がり、道と札幌市の調査では現在、少なくとも112カ所に上る。貧困対策や居場所づくりを目的に始まり、地域に定着。幅広い子どもを受け入れることで「支援の入り口」として存在感を増し、地域の人々がつながる場にもなってきた。一方で資金や人材確保などの課題も浮かび、自治体が運営に乗り出す例も出てきた。(中略)
道内の子ども食堂に詳しい札幌学院大研究生の二本松一将さん(23)は「行政は補助以外にも、子ども食堂として使える、調理場などを備えた地域の施設の情報提供など、できることがある」と指摘。「子ども食堂をきっかけに助け合う意識が広がり、地域が丸ごと子ども食堂のようになるのが理想」と話している。 
05月16日 オントナ P12 「自分は大丈夫」と甘く見ないで!オレオレ詐欺の手口と実態
疑わしい内容なのに被害者がだまされてしまう理由とは?

札幌学院大学教授・森直久さんにオレオレ詐欺にだまされてしまう人の心理について教えてもらいました。森直久さんは、同大学に2018年4月に新設された心理学部臨床心理学科で主に裁判心理学を教えています。
「自分はだまされない。みんなそう思っているはずなのになぜ被害に遭うのか」という疑問に感じている読者もいるでしょう。人間は緊急時には、考えるよりも先に危険を避けるための行動をとるようにできています。オレオレ詐欺に関する知識を持っていれば、冷静な状態なら疑わしいポイントに気づくことはできるはずです。しかし、普段ならおかしいと思えることでも、とっさの事態には頭で判断することが難しくなってしまうのです。
 また、犯人は人が持つ自分に都合のいい情報ばかりを集める「確証バイアス」という性質を悪用してきます。人は先入観をもっているとき、その状況に合致する情報だけを都合よく頭の中で拾い、逆につじつまのあわない事柄は排除する傾向にあります。声が聞き取りにくい、普段と若干呼び方が違う、家族の職業上起こす可能性が少ない不祥事などでも、「風邪を引いた」「焦っているからだ」「新規事業でさまざまな企業と関わりがあるのかも」などと無意識のうちにつじつまをあわせてしまうといった具合です。「自宅に電話をかけてくる人=知り合い」という先入観がこうした心の動きを生み出します。オレオレ詐欺は、人の心を利用し、付け込んでくる犯罪だといえます。
05月15日 毎日新聞 北海道・P23 「こども食堂」倍増100カ所 人手や資金調達に苦心
子どもの居場所や貧困対策として、全国的に広がりをみせる子ども食堂。道内でも100カ所を超え、この1年余りで約2倍に急増している。子ども貧困率が全国的にも高く、需要がある一方で、道や札幌市が初めて実施した実態調査からは、人手や資金確保に苦心する運営団体が少なくないことが浮かび上がった。(中略)札幌市も昨年12月から今月にかけ、子ども食堂などの子どもの居場所作りをする団体を調査。運営上の課題は「利用者の確保」をあげる所が最も多く、小差で「資金の確保」「寄付などの支援」が続いた。食材の調達は6割が購入、寄付や持ち寄りは3割にとどまった。
道内の子ども食堂を研究している札幌学院大の研究生、二本松一将さん(23)は「多くの団体が食材や資金を寄付頼みで運営している。人件費を賄う程度の利益を確保する手段はまだ見つかっていない」と指摘する。開催場所に使用料がかかると負担が大きく、さらに冬場は農家からの寄付が極端に減るのに加え、暖房費もかかる。少しでも費用を抑えることが運営の継続を考える上で重要だという。(後略) 
05月13日 毎日新聞 北海道・P23 ボランティアで学生防犯活動 道警「ジャンパーズ」設立
少年少女の非行防止活動や地域の防犯パトロール、インターネット上の違法・有害情報通報などを担う道警の学生ボランティア組織「Jumpers(ジャンパーズ)」が設立され、12日に札幌市で登録者の講習会が開かれた。少年補導員と共に繁華街やゲームセンターを巡回したり、地域の見守り活動への参加、子どもたちの居場所づくりや立ち直り支援、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の不適切な書き込みチェックをしたりする。この日は出席した約130人が、町内会の防犯活動、サイバー犯罪の現状や注意事項などについて説明を受けた。
札幌学院大4年紺谷直貴さん(21)は「農業体験などを通して少年たちと積極的に関り、見本となってもらえるように頑張りたい」と意欲を語った。 
05月13日 毎日新聞 社会・P27 世界一過酷な400メートル 札幌のジャンプ台
札幌市中央区の大倉山ジャンプ競技場で12日、最大37度の急斜面400メートルを駆け上がる「Red Bull(レッドブル)400」があり、個人と4人によるリレーに男女延べ740人が出場した。「世界で最も過酷な400メートル走」とされ、世界15カ国で開催。国内ではここだけでの実施で2回目となる。平たん部から一気に壁のような斜面になり、参加者は両手をついてよじ登った。
男子は札幌学院大の高坂凌太さん(20)=北海道江別市、女子は旭川医科大の高村貴子さん(25)=旭川市=が優勝し、8月にオーストリアで開催予定の世界大会への出場権を得た。(後略)  
05月13日 日刊スポーツ 北海道・P30 レッドブル400 大倉山ジャンプ競技場 最大斜度37度
スキーのジャンプ台ランディングバーンからスタート地点までの最大斜度37度を400メートル駆け上がる「レッドブル400」が12日、札幌・大倉山ジャンプ競技場で行われた。(中略)延べ740人が参加。男女別個人戦を制した高坂凌太(20=札幌学院大)高村貴子(25=旭川医大)が世界選手権(8月、オーストリア)出場権を獲得した。 
05月05日 北海道新聞 第1社会・P25 9条のチカラ(下)考えさせる覚悟させる
4月30日、札幌市内で開かれた「憲法の価値」を考える勉強会。元道立高の社会科教師、札幌学院大特任教授の山本政俊さん(61)=十勝管内上士幌町=は参加者に呼び掛けた。「なぜ今憲法を守らなければいけないのか。自分で考え自分の言葉で話して欲しい」 命守るため 山本さんは2004年3月、勤めていた音更高(同管内音更町)の卒業式後、自衛隊員になる生徒から掛けられた言葉を今も胸に刻む。「先生、憲法9条を守ってくださいよ」と。9条が自分たちの命を守ってくれる。そんな願いがこもっていた。「分ったよ」と答えた以上、何かやらなければ。道内各地で憲法の出前講座を始め、これまで100回を超えた。講座は2時間。山本さんの板書を熱心にメモする女性(85)がいた。東京生まれ。戦争末期は縁故疎開で静岡県にいた。父や兄は1945年の東京大空襲に遭い、炎の中を必死で逃げた。「戦争ってこんなに恐ろしいのか」。戦後初めて憲法9条を読んだ時「これで平和になる」と思った。だが感動は、子育てや生活に追われる中で次第に薄れた。気が付けば「北朝鮮の脅威」「9条を変えろ」という声が辺りを覆っていた。「もっと平和な時にに勉強し、思いを周りに伝えておけば良かった」。女性は市内の憲法勉強会に通う。(後略)
05月01日 北海道新聞 地域の話題・P14 相談室で心癒すドッグセラピー 本年度導入の札学院大 悩む学生気軽に訪問
【江別】札幌学院大は本年度、学生らが犬と触れ合うことで不安やストレスの解消を図るドッグセラピーを導入した。学生相談室で毎月1回行う予定で、悩みを抱えた学生が訪ねやすくする狙いもある。札幌学院大は昨年、ドッグセラピーを試験的に2回行った。その際、学生にアンケートをしたところ。ほぼ全員が定期的な実施を求めたため導入を決めた。セラピー犬はNPO法人北海道ボランティアドッグの会(札幌)の適性試験に合格したエース君(3歳、雄)。北海道盲導犬協会で(札幌)で盲導犬を目指して養成されていたが盲導犬になれず、札幌学院大学生相談室の臨床心理士、卜部洋子さんが引き取った。卜部さんは以前からアニマルセラピーに関心があり、目標を失ったり、人間関係に悩んだりする学生の心のケアに役立つと判断。今回、大学の了解を得た。4月25日に行われたドッフセラピーには110人が参加した。ちょうネクタイ姿のエース君はあおむけに寝そべるなど上機嫌。卜部さんが「みんなが優しいから、安心しておなかを見せているのよ」と説明すると、学生たちは「そうなか」と笑顔で体をさすっていた。参加した3年の宮本菜穂さん(20)は「気分が良くなった。かわいいので来月もまた来ます。」相談室を訪れる学生は年間延べ700人ほど。不安やストレスを抱えるケースが多いという。卜部さんは「犬と触れあうことで気持ちが前向きになる効果が期待できる。気軽に立ち寄るきっかけになるのでは」と期待する。

2018年04月

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内容(要約)
04月28日 北海道新聞 江別・P18 原始林ボウル47年の歴史に幕 施設老朽化、30日で閉鎖
【江別】市内唯一のボウリング場「原始林ボウル」(文京台31)が30日で47年間の営業を終える。施設が老朽化して多額の改修費が必要になり、経営する原始林観光社長の菊田政徳さん(69)が閉鎖を決めた。市民交流の場にもなっていただけに同社には存続を求める声が寄せられているといい、菊田さんは「市内からボウリングのともしびを消したくない。誰か継いでくれたら」と話す。(中略)菊田さんは昨年、ラジオ番組で、札幌学院大OBでシンガー・ソングライターの高橋優さんが原始林ボウルの思い出を語るのを聞いた。「原始林ボウルが大切な思い出になっていることがうれしかった。」と笑顔を見せる。(後略) 
04月26日 北海道新聞 地域の話題・P16 犬と触れ合い心安らぐ 札学院大 学生らセラピー体験 
【江別】犬との触れ合いを通じて心身を癒やす効果があるとされる「ドッグセラピー」が25日、市内の札幌学院大で開かれた。学生や教職員約100人が参加した。セラピードッグでゴールデンレトリバーの「エース」(雄、3歳)がしっぽを振ったり、寝転んだりすると、学生らに笑顔が広がった。
学生生活や人間関係の相談を受け付ける学生相談室を気軽に利用するきっかけになればと、エースの飼い主で同大の学生相談室で働く臨床心理士の卜部洋子さん(56)が昨年から始めた。参加した経済学部2年の橋本慎史さん(19)は「また次の機会にも参加してみたい」と話していた。
卜部さんは「学生が勉強に向かう手助けになればうれしい」と期待する。これまでセラピーは不定期で行っており、今後は毎月1回開く予定だ。札幌のNPO法人「北海道ボランティアドッグの会」によると、学内で定期的なドッグセラピーを行うのは同大が初めてという。
04月26日 北海道新聞 第1社会・P31 ほっかいどう平成考第1部プロローグ 重い「家族」の呪縛 ④標準世帯の外で
4月中旬の夜。札幌市内の大学の会議室に、ひきこもり当事者と支援者が集まった。当事者約10人の半数は、30歳以上の子どものひきこもりに悩む高齢者。家族の「今後」に話が及ぶと、室内に重い空気が流れた(中略)
恵美子さん世帯のように65歳以上の高齢者がいる「親と未婚の子のみ」世帯は1989年(平成元年)の約108万世帯から、2016年は約500万世帯と5倍近くに増加。「80代」「70代」の親と、「50代」「40代」の未婚の子が同居する家族が社会的に孤立・困窮する「8050問題」「7040問題」が表面化した。
札幌学院大の村澤和多里教授(47)は「バブル期までは親世代の経済力で生活が維持できたが、長い不況で行き詰まったのも一因」と指摘する。(後略) 
04月20日 北海道新聞 江別・P18

IH藤本姉妹が一日豊平区長に 札幌
女子アイスホッケー日本代表として平昌五輪に出場した藤本那菜さん(29)と、カナダの女子アイスホッケーのトップリーグ(CWHL)でプレーする妹の奈千さん(26)が19日、出身地・札幌市豊平区の一日区長に就任した。豊平区は「おもてなしの町づくり」を目指しており、藤本姉妹は2016年10月に「豊平区アップルスマイル大使」に就任。札幌市への冬季五輪招致も見据えて、イベントなどで区の魅力をPRしている。2人は同日、西田健一区長(56)から受け取った「一日豊平区長」のたすきをかけ、職員70人に訓示。「豊平区は人が温かい町。おもてなしの気持ちで、お仕事に励んで下さい」などと話した。その後は区役所各課を訪ね、職員を激励した。
※藤本那菜さんは、2012年人文学部臨床心理学科卒、大学院臨床心理学研究科出身です。

04月12日 北海道新聞 江別・P18 スマイルジャパン藤本選手 「世界との差、縮まった」 母校で五輪初勝利を報告
【江別】平昌冬季五輪アイスホッケー女子で6位入賞を果たした日本代表「スマイルジャパン」のGKの藤本那菜さん(29)=ボルテックス札幌=が11日、母校の札幌学院大を訪れ、鶴丸俊明学長に五輪での初勝利などを報告した。日本代表は韓国と北朝鮮の合同チーム「コリア」戦で悲願の五輪初勝利を挙げた。その後2006年トリノ五輪銀メダルのスウェーデンを破るなどしたもののメダルは逃し、通算2勝3敗で五輪を終えた。藤本さんは報告の中で、2戦目のスイス戦で右肩を亜脱臼したが、周りに気付かれないように痛み止めを打ち、出場し続けたことを打ち明けた。「メダルを目指せるくらいまで日本と世界との実力差は縮まっている」と五輪を振り返った。今後の目標については「次のオリンピックに向けての戦いはすでに始まっている」と決意を示した。鶴丸学長は「次の北京冬季五輪でもプレーする姿を見たい」とさらなる活躍を期待していた。
※藤本那菜さんは、2012年人文学部臨床心理学科卒、大学院臨床心理学研究科出身です。
04月10日 北海道新聞 地域の窓口・P19 芸術と生活つながる体験を
札幌市豊平区のPRプランナー山岸奈津子さん(37)は「いろんな人が普段の生活と芸術をつなげて感じられるような体験の場を生み出したい」と話し、アートの裾野拡大に取り組む。2014年の札幌国際芸術祭の広報に携わり、客層が幅広い芸術分野のPRの難しさを痛感。興味を抱いてもらうにはどうしたら良いか考えるようになった。昨秋、人が芸術を「好き」になるきっかけが「どこ」にあるのかを調べる「スキドコ」プロジェクトを開始。自身がパーソナリティーを務める札幌の地域FMの番組で、ギタリストや絵本作家らへのインタビューなどを行い、芸術に関心を向けてもらう「入り口」を探っている。個性豊かな人が集まっている身の回りの世界も一種のアートだと言う山岸さん。「芸術を身近に感じてもらう仕掛けをどんどん作りたい」
※山岸奈津子さんは、2003年人文学部人間科学科の卒業生です。 
04月05日 北海道新聞 ひと・P3 道内の子ども食堂を研究する 二本松 一将さん
「食べることは自分を肯定すること」。そう痛感した高校時代の経験から、子どもたちに無料や低価格で食事を提供する「子ども食堂」の研究に打ち込む。札幌学院大生時代には自ら開設に携わり、これまで道内計38カ所で訪問調査も行った。関係者から「北海道の状況を一番知っている」と信頼を寄せられる。東京に住んでいた16歳の時、両親が離婚。共に暮らし始めた父は半年後に再婚し、継母と子ども2人が新しい家族になった。環境の変化になじめず、学校を休みがちに。食欲が湧かず体重が50キロから35キロに落ちた。心が休まる場所はアルバイト先のすし店だった。仕事が終わると、従業員らが時折、体調を気遣って弁当やおにぎりを自前で用意してくれた。「自分は生きていていい、一人じゃないと思えた」。徐々に食欲が戻り、学校にも行けるようになった。大学は東京を離れて北海道へ。3年生だった2015年、何げなく参加した講演会で子ども食堂を知った。家や学校以外でも頼れる大人がいて、ご飯が食べられる-。過去に自分が求めた場所だった。翌年、学生仲間や地域住民と協力して江別市内で開設した。今は運営を後輩らに譲り、札幌で不登校など困りごとを抱える子どもを支援する団体の職員として勤める傍ら、札学院大研究生として調査を続ける。「どんな子でも困った時に困ったと言える地域をつくりたい」。江別市在住。23歳。
※二本松一将さんは、2017年人文学部人間科学科の卒業生で、現在は本学の研究生です。  
04月05日 北海道新聞 江別・P14 「ごみ出しルール守って」市が札学院大で説明会
【江別】市は4日、市内の大学の新入生を対象に、ごみ出しのルール順守などを呼びかける説明会の第1弾を札幌学院大学で開いた。市によると3大学が立地する文京台地区では市外から転入して1人暮らしを始める学生も多い。有料の指定袋以外でごみを出したり、分別していなかったりする例が後を絶たないという。可燃物などの区分が市町村によって違うことも学生が戸惑う理由とみられる。市職員は新入生を前に「可燃・不燃ごみは有料の指定袋に入れて、決められた時間までに出して」と話した上で、分別方法が分らない時は市のインターネットサービス「5374JPえべつ」を利用してほしいと助言した。併せて住民票の転入手続きも呼びかけた。北翔大では5、6日、道情報大は9日、酪農学園大では今月下旬に同様の説明会を行う。