人間科学科
Department of Human Sciences
【人間科学科】教育実習の経験談を社会心理学ゼミで発表しました
心理・教育専攻の河合直樹ゼミ(社会心理学)にて、教育実習を終えたばかりの小林太喜さん(4年生)が実習中の経験や印象的なエピソードを発表しました。
経験を一方的に語りかけるのではなく、実習校でおこなった授業を実演しながら、授業の工夫や苦労をわかりやすく解説していました。ゼミ学生たちも童心に帰って積極的に挙手・発言し、体験を通じたアクティブな学びを楽しんでいた様子でした。
意外に思うかもしれませんが、学校の先生には、実は社会心理学者としての一面があります。社会心理学と聞くと、なにやら専門的で高尚なイメージをもちませんか?
しかし、積極的に現場のなかに身を置きながら、当事者とともに現場の改善をめざすという、一見すると「研究者らしからぬ」アプローチがあるのも、社会心理学の特徴です。子どもを理解し、他の教員や地域住民と連携して学校をよりよい場所に変えていこうとする先生は、まさしく学校の社会心理学者といえるでしょう。
社会心理学を学びながら教育実習に臨んだ小林さんの模擬授業と講演からは、最大の当事者である子どもたちとの確かな信頼関係を築き上げたことが、ひしひしと伝わってきました。そして、独自の文化をもつ子ども社会に対する最も効果的な教育的かかわりを、他の現場教員とともに模索する「研究」的視点に満ちていました。
社会心理学の視点から学校現場を捉えることのできるオリジナリティあふれる教師として、大いに活躍していってもらえることでしょう。