■対面講座
[講座番号5] 古代の日朝関係のトピックス(1)
定員/30名 受講料/4,000円(全4回)



(講座概要)
 古代の日本は、アジア大陸、とりわけ朝鮮半島から渡来した人々がもたらした諸制度・技術・文化を受け入れることで、大きく発展してきました。日本がこれらの影響の上に独自の文化を築き始めるのは、ようやく奈良時代の後半になってからです。朝鮮半島から古代の日本に渡来した人々の大きな波は少なくとも4回ほどあり、彼らが残した史跡は現在もなお本州各地に残っています。本講座では、こうした古代の日朝関係とその交流を示す史跡を映像でたどりながら、朝鮮半島が古代の日本に与えた影響の広さと深さについて考えます。

(講座詳細)
テーマ/講座日時
内  容
1
アメノヒボコの伝承をめぐって

10月7日(金) 【午後】13:30〜15:00

 アメノヒボコ(天日槍または天日矛)とは、『古事記』と『日本書紀』が伝える朝鮮半島からの新羅系渡来人集団です。その足跡は北九州から兵庫県の出石や北陸にまで及び、我が国にさまざまな文物をもたらしました。今も各地に残るその史跡をたどります。
2
奈良の大仏建立と渡来人

10月14日(金) 【午後】13:30〜15:00

 奈良の東大寺大仏の建造は奈良時代の画期を示す一大国家的事業でした。その建造には多くの渡来人が関わっており、彼らなしにはその完成は出来なかったと考えられています。その中でも特に国中連公麻呂、百済王敬福らの功績について解説します。
3
秦氏の謎と京都に残るその足跡

10月21日(金) 【午後】13:30〜15:00

 秦氏は百済系の有力な渡来系氏族で、我が国に土木工事、養蚕、機織などの技術を伝えました。その一族は淀川や京都桂川中流地区を中心に栄え、中でも秦河勝は京都の広隆寺を創建し、聖徳太子に重用されました。京都を中心にその一族の足跡を探索します。
4
桓武天皇と百済王族

10月28日(金) 【午後】13:30〜15:00

 桓武天皇は長岡京、平安京へと二度の遷都を行い、平安時代の基礎を築きました。その生母は渡来系百済王族の高野新笠です。また彼は蝦夷を平定したことでも知られますが、その将軍坂上田村麻呂も渡来系氏族の子孫です。これらの渡来系人の関わりを概説します。
講師/札幌学院大学名誉教授 奥谷 浩一
講師
紹介

奥谷 浩一(おくや こういち) 1946年札幌生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。現、札幌学院大学名誉教授。同大学元学長。単著に『哲学的人間学の系譜』、『ハイデガーの弁明』、共著に『ヘーゲル事典』、『環境思想のキーワード』など。本学コミュニティ・カレッジ講座の開講・運営に貢献し、2012年北海道社会貢献賞を受賞する。

大阪府枚方市王仁の墓 奈良東大寺の盧遮那仏
大阪府枚方市伝王仁の墓 京都伏見区の桓武天皇柏原陵 奈良東大寺の盧遮那仏


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