大麻・危険ドラッグ等禁止薬物について

 大麻や危険ドラッグなど禁止薬物等の所持・使用容疑で逮捕、また病院への緊急搬送といった報道が後を絶ちません。
大麻には強い精神毒性があり、酩酊、幻覚、感情不安定等の急性作用のほか、慢性作用として精神錯乱、無動機症候群(何もやる気のない状態になる症状)などの大麻精神病を発症する恐れがあります。また、大麻の他、最近では覚せい剤、MDMAや、「合法ハーブ」、「お香」、「アロマ」などと称する有害性が疑われる危険な薬物「危険ドラッグ」が販売されています。
 これらを一度手にしてしまうと依存性も高く、大量摂取は死に至る恐ろしい薬物です。乱用・依存を起こす薬物として次のようなものがあります。
 
乱用される危険のある主な薬物
大麻、覚せい剤、ヘロイン、コカイン、LSD、MDMA、危険ドラッグ、
有機溶剤(シンナーなど)、幻覚性きのこ(マジックマッシュルーム)

 これらの禁止薬物をファッション感覚で安易に使用する若者が多くいます。その結果、家族や友人との関係を崩壊させ、学生生活が台無しとなることはおろか、凶悪事件・犯罪に巻き込まれ悲惨な状況を招くことになります。
 気付いていないだけで、薬物への誘惑は身近なところに存在しています。薬物の危険性が身近にあることを自覚し、健康で充実した学生生活を送りましょう。

禁止薬物から身を守るために

(1)正しい知識を持つこと
 一番重要なのは、薬物に対する正しい知識を持つことです。「一度くらいなら・・・」というような安易な気持ちで使ってしまうと自分の将来を台無しにしてしまいます。
(2)自分を大切にする気持ちを持つこと
 自分の人生を大切にしようと思えば薬物になど手を出さないはずです。皆さんが薬物依存症になって苦しむ姿を両親や兄弟、友人は悲しむはずです。
(3)「NO!」と断る勇気を持つこと
 断る勇気を持つことが最も重要で最も難しいことだと思います。親友や気の合う仲間から誘われることがあるかもしれません。断れば関係が壊れるかもしれませんが、自分の将来を台無しにするよりましです。誘われるようなことがあれば、落ち着いてよく考え、はっきりと断ること、ひとりで悩まずに直ぐに大学や友人、家族に相談することが重要です。

飲酒について

 本学では、キャンパス内での飲酒は禁止しています。当然のことですが、未成年者の飲酒も法律で禁止されています。成人に達し、学外で飲酒する場合でも、人に強要せず、自身も節度ある飲み方に努めてください。また、イッキ飲みを断る勇気を持つとともに急性アルコール中毒など命に関わる事故に繋がらないよう十分注意してください。
 2012年5月、道内の他大学で飲酒に伴う事故が発生し、未来のある尊い命が奪われました。また全国を見ても同種の事故が毎年発生しています。これを他で起きた事故として捉えるのではなく、二度と飲酒による事故が起こらないようそれぞれが自覚を持って行動しましょう。

カルト団体の勧誘について

 信教、思想の自由は憲法で保障されていますが、団体名や活動目的を偽って勧誘する反社会的なカルト団体が存在します。社会経験の浅い大学生、特に新入生を対象に入学シーズンに悪質な勧誘活動が活発化し、格好のターゲットになっているという報告を多く聞きます。札幌市や大学近郊で警戒心を抱かせないために団体名を名乗らず、ボランティアやスポーツ等のサークル活動を装い、時に学生や卒業生になりすまし、気軽に声をかけ巧妙な手口で近づいてくるカルト団体が存在しますので、注意が必要です。本学でもガイダンスや掲示で注意喚起を促しています。執拗な勧誘を受けたり、困ったことがありましたら、学生支援課若しくは学生相談室に相談してください。

悪徳商法について

 ここ数年、学生を狙った悪質商法による被害が発生しています。キャッチセールス商法、アポイントメントセールス商法、デート商法、マルチ商法など、悪質な手口にひっかからないためにも、十分注意する必要があります。

(1)キャッチセールス商法
 駅や繁華街でアンケート調査などを理由に店舗や事務所へと誘い込み、巧みな話術・威圧的な言葉などを用いてしつこくサービスや送品の契約を迫ってきます。化粧品、各種語学教室、エステ会員権等の契約の勧誘に多くみられる商法です。
(2)アポイントメントセールス商法
 電話やメール、SNSで「〇〇に当選しました」など、販売目的を隠して営業所等へ誘い出し、巧みな話術・威圧的な言葉等を用いて高額商品・サービス提供等の契約を迫ります。会ってしまうと、契約するまで帰れない状況に追い込まれてしまいます。宝石・貴金属販売、各種語学教室、資格講座等の契約の勧誘に多くみられる商法です。
(3)デート商法
 キャッチセールスや、アポイントメントセールスと同様の形態ですが、異性に対する恋愛感情や好意を巧みに利用した商法です。駅や繁華街で声をかけたり、出会い系サイトやSNS、メールなどで巧みに近づき、巧みな話術で好意をもたせたあとで高額な商品やサービスの契約を勧めてきます。
(4)マルチ商法
 商品やサービスを購入して組織に加入し、その商品を販売しながら新たな会員として友人などを勧誘、加入させることでマージンがもらえる仕組みです。実際には思ったほど会員の勧誘ができず、売れない商品の在庫を大量に抱えたり、友人や知人を無理に勧誘して人間関係を悪化させることがほとんどです。
(5)インターネットを介してのトラブル
 インターネットを利用してパソコン・スマートフォンなどでアダルトサイトや出会い系サイトのURLなどをクリックしただけで「入会ありがとうございます」などと表示され、高額な料金を請求してくる「ワンクリック詐欺」や、身に覚えのない請求書が届く「架空請求」、偽サイトに誘導してカード番号や暗証番号を入力させる「フィッシング詐欺」、ネットショッピングでのトラブルなど、インターネットを介してトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。
 悪質商法の被害にあった場合、直ぐに解決策(クーリングオフ制度の行使等)を講じないと、大きな事態になることがあります。できるだけ早く消費者生活センター若しくは学生支援課に相談してください。

SNS利用にあたっての注意事項

 最近、Twitterや、Instagram、Facebook、LINEなどのSNS利用者が増えると共に事件・問題も多く発生しています。たとえ悪意は無かったとしても、安易な書込みをすることで炎上、個人情報流失、著作権侵害、デマ拡散により加害者となってしまう事件も起きています。
 ソーシャルメディア上の軽率な発言(悪口、個人情報、守秘義務、犯罪などの告白など)をネット上に投稿することで自分や周りの人の人生を台無しにしてしまう可能性があります。
 ソーシャルメディアの特性を理解して利用するようにしてください。

●投稿内容は瞬時に広がる!
 ソーシャルメディアに書き込んだり、投稿した内容は、瞬時に広がります。投稿内容を誰が見ているかはわかりません。後先を考えない安易な投稿、誰が見ても不快な思いをするような内容を投稿してはいけません。
●削除しても残り続ける!
 投稿内容の履歴はほぼ永久に残り続けます。投稿した内容は、たとえ削除したとしても、転載されていたり、履歴システムに情報が残り続けます。一度投稿した内容は、ほぼ永久に残ってしまうと考えなければなりません。
●見られていないと思い込んでいるのは“あなただけ”
 自分の書き込みや投稿した内容が身近な人にしか見られていないと思っている人が多いですが、実際はいろいろな人の目に触れていて、アカウントや過去の記事、友人関係から個人が特定されるケースがほとんどです。
【利用上の徹底事項】
●他人のプライバシーを侵害しない
 他人の実名や顔写真などを絶対に無断で載せてはいけません。さらに『この人がこのようなことをしていた』等の書き込みもプライバシーの侵害にあたります。投稿する前に一度読み返して大丈夫であるか確認しましょう。
●他者を誹謗・中傷する投稿をしない
 個人や団体に対しての社会的評価を不当におとしめるような誹謗・中傷は、名誉棄損に該当します。たとえ、ただの冗談のつもりであったとしても、相手が『社会的評価をおとしめられた』『精神的苦痛を受けた』と受け止めれば損害賠償を請求されることもあります。

学生ローン、クレジットについて

 学生証だけで安易に借りられることから、多額の借金をしてしまう学生がいます。消費者金融、学生ローンからの借金は、本人の学生生活のみならず、家族までも破滅する原因となります。
 また、学生でも簡単にクレジットカードを持てるようになってきています。クレジットカードは、現金がなくとも商品が購入できるので、非常に便利に思われますが、代金の支払を先延ばししているだけで、「借金」をしているのと代わりません。安易にクレジットカードを使うと借金返済のための借り入れを行う事になり多重債務を負い、自分だけの努力だけでは解決できなくなります。特に高額な商品の購入には、「返済」が可能か十分に計画をたてることが必要です。
 

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