私は8月5日から16日までの2週間、釜山にある東亞大学のKSSというプログラムに参加しました。プログラムは、午前中に韓国語の授業を受け、午後からはアクティビティ、プログラムが終わると自由時間という内容になっていました。前回までは日本人学生だけのプログラムでしたが、今回は世界各国から学生が参加しており、国際色豊かなプログラムになっていました。そのため、プログラム自体は英語で進行され、韓国語だけにとどまらず、英語でも交流を図ることができました。
プログラムだからこそ体験できたこと、得難いもの、2週間という短い時間ではありましたが、ここでは書き表せないくらい実りある日々でした。今まで生きてきた人生の中で一番暑いと感じ、充実感に溢れていた2週間は時に私を恋しい気持ちにさせますが、このプログラムで得た縁を大切に、これからも韓国と日本の交流を深める活動を積極的にしていきたいと思います。夏が来るたび、釜山の暑い日々をこれからも思い出すでしょう。そのたびに韓国を身近に感じ、充実していた学生生活を思い出していこうと思います。そして、次は自分の力で釜山に行き、今回得た縁をつなげていきたいと思います。
(中略)
村で三泊四日、街で二泊三日のホームステイを体験した。村でのホームステイには私一人で、ある家庭にお世話になったが、初めてのホームステイでとても緊張した。英語も通じない家庭であったため、最初は絶望に近い感情を覚えたが、ホストファミリーの夫婦が親切に接してくれたこともあり、ジェスチャーなどを駆使しながらなんとか乗り切った。滞在中は親戚の中学生の女の子がつきっきりで一緒にいてくれて、幸い英語が話せる子だった。K-POPアイドルが好きという共通点のもと、ずっと一緒に韓国アイドルの動画を見たことが忘れられない思い出だ。完全な意思疎通が難しいながらにも、私の話を理解しようと努力してくれたり、その子がとってくれる行動の一つ一つに感動した。異文化コミュニケーションとはこういうことなのかと実感したり、国を超えた関わりを持てたことがとても嬉しかった。手動のトイレ、ホースで浴びる温水ではない水、手で食べる食事、ニワトリの鳴き声で目覚める朝、というような今までに経験したことがない生活は衝撃的だったが、とても感慨深かった。
3月3日、私たちはモスクやショッピングモールなど様々なところに連れて行ってもらいましたが、街を歩いているだけでマレーシアならではの文化を感じることができました。街中を歩いている人は中華系やインド系の人も多く、様々な格好のムスリムの女性もいました。モールではムスリム教徒の人のための店も多くあり、イスラム教が国教であるということを強く感じました。
翌日はTAR大学の構内を案内してもらい、夜には昨年に日本に来た学生の人たちと会いました。TAR大学はとても大きく案内してもらうだけで半日かかりました。学科は多様で構内には調理の学科のためのキッチンやバーなどもありました。海外の協定校も多く、TAR大学がマレーシアの中でも有数の規模の大学であると実感しました。夕方から学生と話すことができたこともこの日の貴重な経験でした。言葉では説明しづらいものですが、彼らと私の視点の違いのようなものを感じ、彼らの視点はとても新鮮で、また少し自分の視野が広がったように思いました。
3月5日は英語のクラスに参加しました。このクラスはマレーシアに移ってきた人たちが英語を勉強するためのクラスで、TAR大学の学生だけでなく幅広い年齢の人がいました。ここで自然と起こったディスカッションは、私にとってもとても有意義なものでした。イエメンからきた学生はマレーシアでイスラム教以外の学生と関わり、強いカルチャーショックを受けたようでした。この感覚には私も覚えがあり、母国の違う文化の国に来れば程度の差はあれ多くの人が感じるものなのではないかと、改めて考えることができました。
3月6日は別の学生と会うことができました。彼女たちとマレー語のクラスを受け街に行きました。マレー語は英語の要素をもつ別の言語のようで興味深いものでした。どちらの学生との会話も全て英語で行っていたので、この一日で英語を聞くだけでなくよく使うことができました。(中略)
英語のクラスにて
私は北京農学院との7日間の交流プログラムに参加しました。中国に少し興味があったこと、中国語を高校と大学で勉強していることが参加のきっかけでした。北京農学院の学生との交流を主に、北京市内の観光地を回り多くの体験をしました。この中で、日本とは違ったところや驚いたことなどを3つにまとめてみました。
1つ目は食文化です。北京で食べた料理の中には辛い食べ物が多く、日本より気温の高い中でなぜそのようなものを食べるのか不思議でならなかったのですが、時間が経つと汗が流れて体が冷え涼しく感じました。このことから、北京に住む人々は暑さを汗によってしのいでいるのだと体感できました。辛い物だけではなく甘い食べ物も多く、これも何か関係しているのではないかと私は考えました。また、私たちの国では飲み物は冷たいのが普通ですが、中国では常温が一般的となっていて驚きましたが、日が経つにつれ常温でも違和感がなくなったので、北京の生活に慣れたような気がしました。以上のことから、北京の人は文化の中で暑さに耐えるための工夫をしていることが分かりました。
2つ目は人の多さです。毎回バスで移動するのですが、北京の道は出勤退勤の時間帯になると車がすぐ止まるほどの渋滞になります。クラクションがあちらこちらから鳴って、無理やり車線変更して押し入る車も多いことに中国の人口の多さを感じました。また観光地でも人が多く、故宮博物院に行くときも、セキュリティーチェックに入るまで並んでいたときに横入りをしてきたり、私自身も横入りしなくちゃいけなかったり、列がなくなり揉みに揉まれ息ができなくなるほどの人口密度になったりと、大変な思いをしました。これが現地の人にとっては普通だということでしたが、日本とは差があって私はかなり驚きました。今回は建国70周年が近づいていたこともあり特別な事例もあったのかもしれませんが、このようなところから中国と日本の文化の違いを体感しました。
3つ目は人の温かさです。北京農学院の学生と交流したのは、5月に札幌学院大学が迎え入れて以来でした。その時にも日本語や英語で会話をしながら交流していただきましたが、今回の派遣のときは日本語で話しかけてくれる学生が増えたこと、私もあまり上手ではない中国語で話すとすごいとほめてくれたこと、歓迎会やレクリエーションを準備してくれたこと、いろんなところで「谢谢」というと「不客气」と言ってくれた店員さん、学生さんなどに私はいろんな人の優しさや温かさを感じました。私たちが中国で楽しい交流や学びができたのも優しさがあってのことだと思います。
最初、中国人は冷たく怖いイメージがありました。しかし今回の交流を通して、国民性というのは傍から見ただけではわからず、自身の中にあるステレオタイプを捨てて個人として接することが大事だということを、改めて知ることができました。
北京にいた7日間は、私にとって毎日発見や学習の連続でした。後海、天安門広場、万里の長城といった観光地や中国の華道、北京農学院で作られたワインのテイスティングなど普段できない体験ができたことも、この国際交流があったからこそだと思います。これからも札幌学院大学と北京農学院との交流を深めていってほしいと願っています。私はまた北京を訪れ新たな発見をしてみたいです。