〈お知らせ〉マレーシア TAR大学受入プログラム

【国際交流】マレーシア TAR大学受入プログラム

本学は2017年にマレーシアのTAR大学、KDU大学と協定を結び、2018年の2月には初めて本学からマレーシアに派遣するプログラムが行なわれました。今回は、TAR大学から学生10名、引率3名を本学で受け入れるプログラムが開催されました。
9月6日に起きた大地震が影響して充分なおもてなしができるか不安な部分もありましたが、地震から1か月が過ぎ北海道内でもほぼ通常通りの生活も取り戻しましたので、2月にマレーシアに行った学生および8月にインターンシップで言った学生ともども、TAR大学のみなさんを迎える準備ができました。


到着

1日目-到着-

 10月7日(日)到着。TARの学生はみんな日本、海外は初めてということもあって、全体的にちょっと緊張した面持ちでしたが、2月・8月にマレーシアに行って顔を知っている本学学生の顔を見ると、いくぶん安心したようでした。

大学に到着すると「たこ焼きランチ」。目の前でたこ焼きを作りながら食べます。皆川先生はうどんを作っていただき、おいしくて体も温まりました!後半では、日本人学生が手ほどきしながら、マレーシアの学生たちにもたこ焼き作りに挑戦してもらいました。 
  • たこパ
  • たこパ
 日本人の学生たちには日常的(?)な「たこパ」ですが、マレーシアの学生たちには新鮮だったようで、作る時も熱心にやっていました!だんだん小麦粉が足りなくなって、最後のほうは若干水っぽくなってしまいましたが…

昼食後はキャンパスツアーで本学のメインの場所を回り(休日なので限られていましたが)、夜の歓迎会へと続きました。
  • 皆川先生

    皆川先生が日本のカレーを
    ふるまってくださいました。

  • プレゼントの交換会

    プレゼントの交換会は、
    クリスマスのようなにぎやかさでした!

  • プレゼントの交換会

    だんだんと打ち解けて
    和やかな雰囲気になっていきます。

 マレーシアのみなさんにとっては長い一日だったと思いますが、穏やかな雰囲気のなか、無事に初日を終えることができました。

2日目・3日目

翌日も祝日で大学は休みなので、一行は札幌市内でほぼ一日を過ごしました。まず午前中は初歩の日本語レッスンを。毎度日本語教育・文化体験プログラムで講師をしてくださっている、松尾先生が担当されました。
そのあとは本学学生と合流してランチ、北海道神宮や白い恋人パークの見学、そして藻岩山で夜景を見てしめくくりました。

あの地震のときの、北海道全域のブラックアウトが幻だったかのように、今では再び札幌の美しい夜景を見ることができるようになっています。TARのみなさんにも満喫してもらえたのではないでしょうか。

10月9日(火)の午前中は、コラボレーションセンターのエントランスでTAR大学の学生たちが3つのグループに分かれてプレゼンテーションを行ないました。マレーシアの食文化、民族の多様性、大学生活の様子など、非常に興味深いものでした。一般には「日本人」でほとんどひとくくりにする日本と異なり、マレーシアは中国系、インド系、マレー系などいくつもの民族が共存しており、言語も複数が飛び交っている社会です。「マレーシアに行ってみたい!」と思わせてくれるプレゼンテーションでした。

一番最後に、「グローバルインターンシップ」の科目として今年の夏にマレーシアで研修とインターンシップを体験した学生も発表を行ないました。今回2名が参加していましたが、図書館や献血の受付など大学内での様々な仕事を体験し、日本語のクラスにも参加するなど、羨ましくなるほど有意義なインターンシップだったようです。

この日はプレゼンテーション終了後、マレーシアの学生と日本人学生とで再び札幌市内に繰り出し、自由な時間を過ごしました。食事をしたり、アニメのお店に行ったり、フリータイムを満喫する一日となりました。
日本語レッスン
  • 白い恋人パークの見学
  • 藻岩山
  • プレゼンテーション
  • プレゼンテーション
  • プレゼンテーション

4日目

 10月10日は朝早くから、「手巻き寿司」を作って食べる企画を行いました。
聞いたところによると、前日の夜に一行は回転寿司に行ったそうで、そこで多くの学生は人生初めてのお寿司を食べたようです。が、こちらは「手巻き寿司」、自ら作って食べる体験です。

まず日本人が手巻き寿司を作って見せて、その後TARの学生たちも挑戦しました。最初はどことなくおっかなびっくりな感じでしたが、次第に慣れてきて、好きなネタを取って食べるようになっていきました。イクラは好き・嫌いが分かれるようです。

手巻き寿司朝食が終ったあとは、一泊二日で宿泊旅行へと出発しました。単なる観光にとどまらず、北海道の産業や自然を体感してもらう内容を盛り込みました。

最初に千歳水族館を訪ね、北海道ならではの鮭の生態や、その他の北海道の魚を観察しましたが、実際に手で触れたりするコーナーもあり、最後まで飽きることがなかったようです。
隣接する道の駅で昼食をとり、同じく千歳市内のキッコーマン醤油の醸造所見学へ。
世界でも有名なキッコーマン醤油、もちろんマレーシアの人たちも知っています。残念ながら工場の稼働時間は終っていましたが、ビデオや展示、ガイドの方の説明などを通して醤油のことを色々知ることができました。見学記念のおみやげには、150ミリリットルほどの卓上醤油を一人に一瓶ずついただきました!

ここも先だっての地震ではいくばくかの被害があったと思うのですが、今では何事もなかったかのように復旧している様子を目にすると、工場の人たちがどれほど努力してここまでこぎつけたのかを考えて個人的に感動をおぼえました。

宿泊先では比較的ゆったり過ごしました。夕食後はお菓子を食べながらゲームをするなどして楽しみました。温泉に入るのは初めてというマレーシアの学生たちでしたが、気に入ってくれたようです!


洞爺湖の遊覧船を降りたあとは、火山科学館(洞爺湖ビジターセンター)→ジンギスカンの昼食→有珠山ロープウエイ、と北海道や火山を体感するコースが続きました。今でも煙が上がっている活火山を見て、「また爆発するんですか?」との質問もありましたが、こればかりは予測がつかないので「たぶん、いつかまた… でも今は大丈夫」としか答えようがありませんでした(笑)。日本、そして北海道に住む私たちは、こうして活発に活動する自然の中で生きています。

観有珠山では遊歩道があって火口近くまで行けるのでですが、一部の元気な学生たちは遥か遠くまで歩きすぎてしまったようです^^:何はともあれ無事に帰還し、みんな大学に戻ってきました。
マレーシアの学生たちの表情も、初日から比べるとずいぶんと柔らかく落ち着いていました。日本人学生とも仲良くなって笑顔がたえないようになりました。
そんな毎日でしたが、プログラムも終わりを迎えようとしていました。
  • 手巻き寿司
  • 手巻き寿司
  • 千歳水族館
  • キッコーマン醤油の醸造所
  • 宿泊したホテルの前

    宿泊したホテルの前で

  • 洞爺湖の遊覧船

    洞爺湖の遊覧船にて

  • ランチのジンギスカン

    ランチのジンギスカン。
    ご飯をおかわりする人も。

  • ロープウェイ

    ロープウェイで有珠山の山頂へ。
    山はもう紅葉できれいでした。

  • 有珠山の山頂

    有珠山の山頂からは洞爺湖、
    噴火湾などの風景が臨めました。

6日目・7日目

 10月12日の送別会では、マレーシアの学生・引率のみなさんは華やかな民族衣装で登場しました。とてもきれいでした!そしてやはり、それぞれ衣装が似合います。中国系の服、インド系の服、インドネシアの服。各自が民族としての誇りを持っているのだと感じました。

送別会も終盤に近づくと、別れが悲しくなって泣き出す学生もいました。一週間はあっというまでしたが、多くの時間を共に過ごした学生たちは濃厚な絆を築くことができたようです。

少し前まで、「マレーシア?どこ?どんな国?」という人が大半で遠い感じだったかもしれませんが、今すこしずつ距離が縮まって、お互いに行き来するようになり、わかりあえるようになってきたのではないでしょうか。

明けて10月13日、一行が帰国する日となりました。
TARの学生たちにとっては、見るもの聞くもの食べるもの、初めてづくしの日本滞在だったと思いますが、本学の学生との交流の数々は、最大の思い出になるでしょう。

来年の2月にはまた、本学から数名がマレーシアの研修に行く予定です。再会もあれば、新たな出会いもあると思います。また、マレーシアから本学への訪問もまた来年度計画されます。一つ一つの小さな出会いが、学生の将来にとって大きな実になるかもしれませんし、本学にとっても豊かな実りをもたらすかもしれません。

地震による風評被害というものもある中で、今回来ていただいたTARのみなさんには本当に感謝したいと思います。幸い、滞在中は天気も比較的よく(マレーシアよりは寒いとしても)、北海道で新たな災害などもなく、安心して過ごしていただけたことと信じています。
マレーシア・TAR大学のみなさん、ありがとうございました。サポートに駆け回ってくれた本学のみなさんもありがとうございました!また、教職員の皆様も多大なご協力ありがとうございました。
  • 送別会
  • 送別会
  • 帰国
  • 帰国
  • 帰国
  • 集合写真
  • 集合写真
  • 発行日: 2018年10月17日
  • 札幌学院大学国際交流センター(教務課グローバル教育係)
    • 住所:〒069-8555 江別市文京台11番地
    • メールアドレス:iec-sgu@sgu.ac.jp
    • 電話番号:011-386-8111(代)