〈お知らせ〉【人文学部こども発達学科】講演会「保育の力を『視える化する』」を開催しました

【人文学部こども発達学科】講演会「保育の力を『視える化する』」を開催しました

131日(土)午後2時より札幌学院大学社会連携センターで研究活動活性化事業講演会「保育の力を『視える化する』」を開催しました。当日は、現役の保育士の方々や保育園の園長先生などおおよそ50名の方がお越しくださいました。特別講演会では、名古屋柳城短期大学保育科講師の水落洋志氏をお招きしました。水落氏は保育の専門性をできるだけ可視化することで、保育者の社会的地位向上を目指すことを目標に、研究を行っています。
会場いっぱいの参加者

会場いっぱいの参加者

終始笑顔で講演くださった水落氏

終始笑顔で講演くださった水落氏

講演では、自身で作成された器材を利用し保育士の視線の動きを「可視化」した図を用いて、保育経験の有無による視線の違い等をわかりやすく講演いただきました。また、見え方の違いを体験させるゲームでは、参加者たちからは「えー!?」という驚きの声も上がっていました。講演後、参加者からは「今の若い保育士にどう指導したらよいのか」「どうしたら保護者や社会の方に保育士の仕事を評価してもらえるか」などの質問が出ました。水落氏は「初任者とベテランの保育士は見ているところが違う。なぜそこを見なくてはいけないのか、その考え方を具体的に伝えることが必要」「保育士の仕事をパンフレットなどで『可視化』し、保護者の方に提示してみては」とアドバイスしていました。
伊藤先生の優しい口調で穏やかにスタート

伊藤先生の優しい口調で穏やかにスタート

パネルディスカッションでは、「現場が求める保育力」をテーマに、前モエレはとポッポ保育園園長の石井繁子氏、札幌あかしや幼稚園副園長の清水貴子氏、本学こども発達学科教授伊藤克実氏、水落氏にお話いただきました。石井先生からは「保護者に対して、短時間で要点を上手に伝えられるよう『人と関わる力』を養って欲しい」といった意見が出されました。
清水氏からは「お子さんの名前の漢字を間違えてしまうなど、不注意によるミスが信頼を失う。日々一生懸命子ども・保護者と向き合うことが大切。また小学校や保育所などと連携し、正確な情報を発信するために記録する力・伝える力も身につけて欲しい」と熱いメッセージが投げられました。
 
実体験を交え熱く語られるパネリストの方々

実体験を交え熱く語られるパネリストの方々

参加者の方々からたくさんのご質問・ご意見をいただき、あっという間の講演会となりました。本学も保育士養成校として、保育士という仕事の素晴らしさとその「力」を広く社会に認識していただけるよう、またこのような機会を設けたいと思います。
手伝いに来てくれたこども発達学科の1年生

手伝いに来てくれたこども発達学科の1年生

  • 発行日: 2015年02月03日