〈お知らせ〉【人文学部】大切なことは「学び、考え続けること」-第7回・第8回人文学部公開講座

【人文学部】大切なことは「学び、考え続けること」-第7回・第8回人文学部公開講座

講義で語られる木村氏

今年第38回を迎える人文学部公開講座「人間論特殊講義」。今年の総合テーマは「人間の生命と尊厳について考える—相模原事件から1年」です。

 

この公開講座は全15回で構成され、63日はその第7回目と第8回目の講座が行われました。

この日は、本学人文学部望月和代教授より「二つの声:重大な他害行為を起こした精神障害者の支援から、いのちについて問う」、人文学部藤野友紀准教授より「『発達』を再考する:障害のある子の教育実践から見えてくるもの」というテーマで講義が行われ、本学の学生・一般の方合わせておおよそ90名の方にご参加いただきました。

また望月教授の講義では、精神障害者の「自立支援を考える会」会長の木村邦弘氏をお招きしました。木村氏は、精神障害者の自立支援施設で働いていたご子息を、入居者が起こした他害行為によって亡くされ、その後ご子息の遺志を継ぐべく被害者支援のみならず、精神障害者の自立支援という視点でも積極的に活動されています。


 

 講義後のアンケートでは「加害者の裏に隠れてしまった被害者の現状を理解し、一人ひとりが社会の課題について考えている必要があると感じた」「どんなものでも対であるので、一方的ではなくどちら側からも見て考えて判断していくことが必要だと思った」「障害の有無に関わらず、誰かと関わる時には、五感で感じ日常の中で思いを感じとる積み重ねが大切であると感じた」等多くの感想が寄せられました。
また、障害者の活動支援をしている40代の一般の方からは「目の前の方をわかろうとすること、本人が自覚していないかもしれない願いを聴きながら、一緒に精一杯やってみる。改めて姿勢を整えられた気がします」というお言葉もいただきました。

当時を振り返りながら講義する藤野先生

 人文学部公開講座は7月8日まで毎週土曜日(6月24日を除く)の1講時(9:10~10:40)と2講時(10:50~12:20)に行います。(7月8日のみ10:00~12:20)

このテーマにご興味のある方であれば、どなたでも参加が可能です。
 事前申し込み及び受講料は必要ありませんので、受講を希望される方は当日直接教室にお入りください。

 開講日:5月13日(土)~7月8日(土)の毎週土曜日 ※6月24日(土)を除く
時 間:9:10~12:20(休憩10:40~10:50)途中参加も可能です
※最終回(7月8日)のみ9:30開場 10:00~開会(12:20終了予定)
 場 所:本学 D202教室(D館2階) 江別市文京台11番地
※7月8日(土)のみSGUホール(G館1階)
 備 考:江別市民カレッジ講座及び道民カレッジ連携講座として開講します。
 問合せ先:札幌学院大学教育支援課人文学部 担当:飛田、高橋

  • 発行日: 2017年06月05日
  • 札幌学院大学 教育支援課 人文学部係
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