〈お知らせ〉北海道で学生FDサミットを開催しました

北海道で学生FDサミットを開催しました

9月6日~7日、「全国学生FDサミット」が札幌大学を会場に開催されました。「学生FD」とは、学生の目線で大学の講義やキャンパスの環境を改善することなどを目的として活動する学生組織のことで、全国の多くの大学で組織されています。
今年、年に一度全国の大学生が集結する「全国学生FDサミット」が初めて北海道で開催されることになり、北海道内の学生FD組織が一致協力して、おもてなしすることになりました。本学の学生FD組織「SGUsers」のメンバーも、この「おもてなし」スタッフに加わり、事前準備とサミット当日の運営にあたりました。
「SGUsers」の代表、北條 祐樹さん(人間科学科)が、サミット当日の様子を寄稿してくれました。

以下は、北條さんからの報告です
全国から学生、大学職員、大学教員が一堂に会する「全国学生FDサミット」が初めて北海道で開催されました。今年のテーマは、大きく分けて3つあります。
テーマ① 学生FDの実践的方法
テーマ② 理想のカリキュラム
テーマ③ 地域連携と大学連携
これらのテーマに沿って、100名近く集まられたメンバーはそれぞれの班に分かれてグループセッションを行いました。
テーマ①と②に関しては、テーマ③と比較してテーマの範囲が広く、自由に意見を出しやすかった反面、まとめる時間が少ない中でどのようにして2日目の最終報告発表を迎えるかが難しい点でした。テーマ③に関しては範囲がかなり絞られており、具体例などを挙げながら進めていく形になるため、多様な意見が出しづらい反面、テーマが絞られている性質上、各グループのディスカッションの結論をまとめるのが簡単でした。
私が参加したテーマ②について、班での意見を以下にまとめます。
学生FDサミット
学生FDサミット
カリキュラムは授業の積み重ねであり、授業を作っていくのは学生、教員、職員であり、互いの相互理解が不可欠です。その為には、学生は教員の行う授業に対して積極的に参加をすること。学生が授業に対して消極的なのは、授業に対する関心や、その授業の最終目標を把握していないのが主な理由であると考えます。そして教員は学生に対する意識を変革しなければならないと思います。
具体的にあげると、学生に対して一方通行の授業になっていないのか、教員自身の授業に問題があると考えて学生の目線に合わせた授業を行っていくべきであると結論付けました。そして大学職員は、教員や学生が授業に快適に臨めるよう環境面でのフォローを欠かさないことや、教員が伝えたい情報がうまく学生へ伝わっていないことを例に、積極的に学生の声を取り入れるシステム作りをするべきだという考えに至りました。
学生FDサミット
学生FDサミット
全国から集まった学生が参加した開催式はまさに壮観でした。ただ一つ残念な点を挙げるとすると、グループでの意見はまとまったが、サミット全体を通しての意見が出なかったことが個人的にはとても残念でした。
最後になりますが、定期的に全国の学生や教職員が同じ志を持って何かに取り組むことはどちらにとっても良い経験としてそれぞれの大学にいい影響を与えることになるだろうと思います。サミットを通じてそれぞれがステップアップする様を私は楽しみに思っています。
  • 発行日: 2016年09月17日