〈お知らせ〉2016年度第2回FD研究会

2016年度第2回FD研究会

ICTを活用した先駆的なアクティブラーニングを体験してみよう!

11月24日(木)2016年度第2回FD研究会が開催されました。FD(ファカルティ ・ ディベロップメント)とは、 大学教員が授業の内容や方法を改善し、向上させるための組織的な取組みのことをいいます。
 教育におけるICT(情報通信技術)の活用は、学生たちの授業への関心を高め、分かりやすい授業や学生の主体的・協働的な学び(いわゆる「アクティブラーニング」)を実現する上で効果的であり、学生が能動的に知識を組織化するような学習活動が促進されることが期待されます。
 今回のFD研究会では、ICTを活用した教育環境の改善に関する取組事例を、株式会社エデュースと株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリの担当者からご紹介いただきました。
全体

「“respon(レスポン)”を使った、意見をリアルタイムに共有する『全員参加型』授業」(株式会社エデュース)

responとは、学生個々人のスマートフォンを使って、出席確認をすることができ、また授業中にアンケートに回答することや事前に用意した問いに対して択一式や自由記入で回答させ、それらをリアルタイムに全員で共有することができるシステムです。共有された情報は、瞬時にグラフ化されるため、学生は多様な意見に触れる新鮮さと驚き、面白さを感じることができ、「ライブ感あふれる授業」を体感することができます。
 参加者からは「投稿された意見に対し、「良い」と思ったものに対し、星を付け合うことができるので、学生のやる気が高まりそうだ。」という声がありました。
エデュース

「“Mickr(ミッカー)”を活用したアクティブラーニングの実践」(株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ)

Mickrとは、ポストイットを使用したグループディスカッションのように、学生個人のスマートフォンから意見や質問、写真などを投稿し、大型スクリーンで表示させることができます。テキスト投稿のため、口頭での発言が苦手な学生に対しても発信手段を提供することができます。また、討議の結果をデータとして保存することができ、二次活用することも可能です。
 FD研究会の中で実際にMickrを体験したところ、「学生は手書きよりスマホで打つほうが早いので便利」、「ポストイットを使用するとかなりの枚数になってしまう。これだとコストもかからず、エコにもなる」という意見がありました。
今回の研究会に参加していたCollaboration Center学生スタッフの田中優也さん(臨床心理学科、3年生)は、「ICTを活用するとリアルタイムに情報を共有することができるため、その場で疑問や質問ができ、先生からの返答をすぐに聞くことができるのはとても便利。これだと集中して授業を受けることができそうだ」と話していました。
富士通
  • 発行日: 2016年12月06日