〈お知らせ〉第48回学術講演会「講演と音楽の夕べ」

学術講演会「講演と音楽の夕べ」を開催しました

2023年11月18日(土)、白老町のしらおい創造空間「蔵」にて第48回学術講演会を開催

本事業は、1977年に開催した「学術講演会-人文学部開設記念-」(札幌市)を手始めに、生涯学習の一端を担う地域貢献活動として全道各地で回を重ね、これまで3万人を超える市民のみなさまにご来場いただいています。
1983年以降は「講演と音楽の夕べ」と称し、学術講演と音楽演奏を組み合わせた独自のスタイルが確立しています。
  • 主催者挨拶(河西邦人 学長)

    主催者挨拶(河西邦人 学長)

  • 来賓挨拶(大塩英男 白老町長)

    来賓挨拶(大塩英男 白老町長)

今回は「人はなぜ音楽を奏でるのか」を全体テーマに掲げ、前半は音楽考古学の視座からの講演、後半は海洋ゴミから楽器を製作し演奏するアート集団によるライブという構成としました。
第1部:講演「音楽の起源を訪ねて~音楽考古学への誘い」
枡谷隆男教授(人文学部こども発達学科)は音楽考古学を研究領域として、シカ笛づくりの実践やラジオ番組を通じて、狩猟文化と楽器・音楽との関りの観点から市民を対象とした教育にも取り組んでいます。
講演では、過去の遺物である楽器を手に取り、「瞬間芸術」としての音楽、つまり一瞬で消え去った当時のメロディーに想いを馳せながら考古学、人類学、民族学のアプローチで音楽の起源を探求することの面白さが語られました。
講演終了後には枡谷教授が収集した世界各地の楽器の展示と実演が行われ、参加された方々はその独特の形状や奏法に驚き、珍しい音色に聴き入っていました。
枡谷隆男教授の講演

枡谷隆男教授の講演

枡谷教授が収集した楽器の実演

枡谷教授が収集した楽器の実演

第二部との幕間には大表史明氏(ゴミンゾク代表)との対話(クロストーク)を盛り込み、楽器と音楽に関する談義に花が咲きました。
講演者と演奏者のクロストーク

大表氏(ゴミンゾク代表)とのクロストーク

第2部:音楽「海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク スペシャルライブ」
「ゴミンゾク」は「海洋ゴミ×民族楽器」をコンセプトに、2020年に結成されました。
世界の民族楽器から得た知識を基に、海や河川敷に落ちているペットボトルなどをオリジナル楽器に変え、演奏する活動に取り組んでいます。その独創性は国内外から注目を集め、テレビ番組「情熱大陸」に取り上げられるなど大きな反響を呼んでいます。
今回は、北海道での初ライブとなりました。会場となった「蔵」(しらおい創造空間)は大正時代に酒蔵として建てられ、軟石で築かれた空間内部の音響効果は抜群です。この歴史的建造物の中で、50名の聴衆は海洋ゴミが原料とは思えない楽器のクオリティとそこから奏でられる美しいアンサンブルに魅了されました。
海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク スペシャルライブ
海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク スペシャルライブ

「ゴミンゾク」のスペシャルライブ

卒業生とともに取り組む地域貢献活動
今回、白老町での開催に至った背景には本年3月に町長に初当選した大塩英男氏が本学のOBという縁がありますが、講演会の企画と運営の場面でも2名のOB・OGの協力がありました。
まず、白老町の地域おこし協力隊として活動している山岸奈津子氏。同氏は一般社団法人SHIRAOI PROJECTS(通称SHIPS:シップス)の代表理事として、白老町の可能性を拡げるプロジェクトや海岸・港の魅力を高めるプロジェクトなどに尽力されています。今回の講演会では「ゴミンゾク」を招聘いただくとともにイベントの告知や当日の運営にご協力いただきました。
そして、アートディレクターやデザイナーとして活躍するヤマザキケイタロウ氏。今回の講演会を告知するポスター、フライヤーのデザインを手がけていただきました。同氏は現在、一般社団法人えべつ観光協会の専務理事として江別市の地域資源を生かした観光の振興にも取り組まれています。
ヤマザキケイタロウ氏デザインによるフライヤー(講演会の案内チラシ)

ヤマザキケイタロウ氏デザインによるチラシ

このように、日ごろから地域の活性化に取り組むOB・OGの協力を得て、地域貢献活動としての「講演と音楽の夕べ」は、今回も成功裏に終えることが出来ました。終了後のアンケートからも参加者の満足度の高さがうかがえます。以下に、その一部を紹介します。
  • 自然の中から生まれた楽器と自然の音からできた音楽という話を聴くことができて良かったです。
  • 点と点がつながったようなお話は楽しく、もっと聴いていたいと思いました。
  • 海洋ゴミの楽器から心地よいゆらぎの音を感じ、ゴミ問題についても考えさせられました。「ゴミンゾク」の素晴らしい活動を応援したいと思います。
  • 充実した、楽しく学びのある時間でした。今後の生活のあり方にも影響すると思います。
  (講師の名前「隆男」の「隆」の字は、正しくはつくりの「生」の字の上に「一」を置きますが、機種依存文字のため「隆」と表記しています)
写真撮影:「カメラ・撮影のむらかみ」(白老町)
  • 発行日: 2023年12月04日
  • 札幌学院大学企画政策課
    • 住所:〒069-8555 北海道江別市文京台11番地
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